デメリット有りの能力で、可愛い子達を曇らせたいぞ! 作:片桐きな粉
手続きを終わらせ、どうやらトルミンの通貨を変換するのには少し時間が必要らしく、昼までに間に合わなそうなので日当の簡単めな依頼を受けることにした私たち。
「そ、それ、自分もついて行っても...?」
と聞くネクロにもちろん!と笑顔する主人公ちゃん。
さすが善性
ネクロちゃん。聞いた事、あります。見たこともあります。
スピンオフで1回出演した後、人気になって外伝まで作られたなかなかに癖のあるキャラクターだね。
なんといっても初っ端がメカクレで存在感がゼロというよりマイナスくらいなところから出てきたインパクトが強かったんだよねぇ...
後から過去が生やされたのがまたアレだから本編に出てくるんじゃないかと思ったけど...結局関わんなかった気がする。
ただここで出会ったからルートは崩れてる...
私がいる時点で今更かぁ!関係ねぇぜ!!!
今回受けた依頼はまた討伐で、沼地にいるサソリ型が増えたからそれを何体か倒して来いってやつ。
報酬は討伐数に比例するらしいからじゃんじゃん狩るぞ!と意気込んだ3人についていく。
道を進むにつれて地面の水分配合量が多くなってくるのを踏む感覚で理解し、目的地に着いた。
「よし、狩りましょう!...の前に」
すっかり善人2人に心を打ち解けたのか話し方が砕けてきたネクロちゃんが私の方を見る。
どうしたのさ。
「カルアちゃんの固有魔法ってなんですか?」
カエデさんは風。
モエさんのは炎。
2人には聞いたけどそういえば言ってなかったなーって、と続けて言った。
その途端二人の顔が固まる。
「...あー、えっと、カルアちゃんは ..その」
言葉を詰まらせるカエデちゃん。何が言いたげだけど何も言わないモエちゃん。
首をかしげてその様子を不思議そうに見るネクロちゃん。
しばしの沈黙の後、私から出た言葉は状況を理解していない独り言のようなものだった。
「魔法、使ったことないかも...?」
固有魔法?考えたこともなかったねぇ
何せ今まで顕現!っとか言って魔法なんて使ってなかったし....肉体変化しかしてないかもしかして
アルカちゃんもーどの時にしか魔法は使ってなかったなぁ
というかいま使える能力2つあるんだけどこれをどう説明すればいいかわかんないし....隠してた方が後々面白そうだし
つまり...この身体の状態で素のまま魔法を使ったこと、ない?
思ったことがそのまま口に出た。
ネクロちゃんが驚いた様子で声を出す。
「え?そうなんです?2人と一緒にいたからてっきりパーティメンバーかと...」
メンバーではあるんです。あんま戦ってないだけで...
否定はしておいたけど、まだ少し疑問があったようで
「2人はカルアちゃんに魔法が使えることが知らなかった...ってことです?」
と聞いてきた。
「!!? .......そうそう!今まで見たこと無かったからてっきり契約してないんじゃないかと思ったんだよねー!」
「そうっすよ!まったく、カルアちゃんもそうならそうって言ってくださいよも〜」
バレバレすぎるゅ
演技がド下手すぎるんじゃあないでしょうかね。
ネクロちゃんが疑い深い目で見てきてますよさっきまで感謝してたのに
でもまあ、合わせてやった方が楽そうなので合わせたいと思います。続けぇ!
「2人にも見せたこと無かった。いまから見せるね」
といい、何もない空間に手を向け___ようとしたところでモエちゃんに体ごと向きを変えられ、
「ちょっとごめんなさいカルアちゃん借りるっす!!」
といってちょっとだけ離れた所に連れていかれた。
「カルアちゃん。」
しゃがんで目線を合わせたモエちゃんが真剣な顔で私を見てくる。
これが、ガチ恋距離ってやつか....あっ真面目な話なんですねごめんなさい
「もしカルアちゃんが使おうとしている魔法が
何をしてでも。と。
怖いよぉ〜!何されるんだろう...ちょっとそれはそれで気になるかも
まぁそれはそれで後でやるとして今こんなところでは使おうとはしないよ安心して欲しいモエちゃん。
「
「...なら、いいっす。戻りましょう」
「でも、それでももし、
とそこで一旦言葉が止まり、
「....なんでもないっす。忘れてください」
と言った。
_____なんか私、これから強い敵が現れた場合でも顕現で無理矢理突破!ってすることができない可能性が浮上してきました。
「お待たせしたっす!」
陽気に戻ってきたモエちゃんにカエデちゃんが近づき、
「ねぇ、カルアちゃんの魔法って...」
と言ってたのに対して、
「大丈夫だと思います。釘は刺しといたので。...カルアちゃんが言ったことを信じるなら、違うやつです。」
まだ半信半疑やないかい。どんだけ信用ないんだよ
まあいいでしょう(切り替え上手)
「またせたネクロ。私の魔法、見せる」
と言うと、ネクロちゃんの心の中の配信者魂が燃えたのか目を輝かせて「お願いします!」と言っていた。
私の魔法ってなんだろう。この貧弱な体でもできる魔法。
武器は前持った時全然持ち上がらなかったからそれ使う系のやつは無し。
アルカちゃんは多分水系だから...でもいきなり威力高いのは無し。
結構制限あるんだなぁ...この身体
負荷があんまりないけど見た目的に映えそうな魔法...
これか。
指を銃の形にして、その文言を唱える。
「....
ファンブックで見た。水系の最初の魔法。威力はまちまちだけど1番見てわかりやすい技だった。
遠くだけど近めにいたサソリ型に狙いを定め、撃つ。
私の指先から放出した無数の小さめな泡が1列になって標的に向かう。
そのひとつの泡が体に当たった瞬間、泡が弾けサソリの体もその衝撃が加わったように弾かれる。
またひとつ、またひとつと泡が当たる度、サソリが面白いくらいに跳ねて、跳ねて、動かなくなった。
これが、初討伐。
「....きれい...」
モエちゃんから感嘆の声が漏れた。そうだろうそうだろう。
「!凄い!これがカルアちゃんの魔法なんですね!」
素直に喜んでくれるネクロちゃん。ジャンプして目がチラチラ見えてるのが可愛いね。
「まったく...」
なんて言いながらも嬉しそうにしているカエデちゃん。私が褒められて嬉しいのかな。お母さんかもしれない。ママ...
かくいう私も、結構自分の力で倒せたことに感動して、手の形そのままに固まっていた。
これまでが弱すぎただけで、これアルカちゃん使わないでも終わっちゃうかも....?と思っていたが、どうやらそういうことでは無いっぽかった。
数秒後、急に血相を変えたカエデちゃんが私に駆け寄って体を支える。
なんだいどうしたんだろうと思い自分の体で何か異常があるかどうかを意識で確認する。
そういえば鼻の当たりが熱いような....?
そんなことを思っていると地面に垂れる水滴の音が何回も聞こえた。
湿地帯だからねぇなんて思っているとモエちゃんもネクロちゃんも焦ったような顔をしている。
そんなに私が鼻水が出そうなことが驚きなのだろうかと鼻を擦るとその原因がわかった。
なにが負担少ないんじゃボケ___
そろそろ足りなく無い?
自分で書いてて胃もたれがしてたんですけどないとそれはそれでなんか違うかなぁってなってかんかどうすればいいかわかんない状況です。
とりあえず新キャラです。よろしくお願いします!