デメリット有りの能力で、可愛い子達を曇らせたいぞ!   作:片桐きな粉

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第4話 家に連れ込まれてたっぽいです

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前であわあわしているカエデちゃん、宿にしては少々可愛げがありすぎる部屋を見て私は察した。

 

 

....まさか主人公ちゃんの家に連れていかれたとはね....

 

 

 

 

 

 

「大丈夫ですか!?さっき右腕の先が取れて、血がいっぱい出てきたんですよ!」

 

 

ああ、だから包帯を持っていたんだ。ん?

右手が取れた?

 

そう思い、自分の右手を見る。

 

「....ある」

グーパーしてみても異常はない。

 

 

「なんで...?さっきまで大怪我してたはず....」

 

 

うん私も驚いてるよ。でも確か再生するっていったよな...?言ったよね!

 

 

「治るって言ったでしょ?』

 

あれ

私今声出してないんだけど

 

 

気付かずに心の声漏れてた!?と思ったけど

私の中からアルカの気配がしたので多分この子が言ったんだろう。

 

 

 

 

えまって私の体操れるの!?

 

 

『煩かった。叫ばれるとこっちまで耳痛くなる』

 

 

 

ちょっとまた不機嫌な声が頭を通った。

 

良いのか?また食べさせるぞ?

までも今じゃないか。

 

 

 

とりあえず言葉を発してみる、

今めっちゃ喉乾燥して喋りづらいわ。

 

「...それより、汚れたでしょ。ごめん」

 

おそらく再生した時に流れた血であろうものが私が寝ていた場所に染みている。

 

素直に謝罪です。

頭を下げようとするけど横になっているので一旦体勢をあげようとすると止められた。

 

「だめです!再生..?しても怪我人は怪我人なんですから安静にしてください!!」

 

 

と強い口調で言われた。

こうなった彼女は意地でも自分の意見を通そうとする。しっかり見てきてますよ!原作でね

 

 

「ちょっとまっててくださいね!今なにか持ってきます!」と彼女はドアを開けてどこかに走っていった。

 

 

 

 

 

来るまでポケーっとしていようかなと思ったら、唐突に手を掴まれた。

 

 

『...』

 

 

さっきまで平らだった布団の右側が凸くなっている。

 

まあ雰囲気で分かりますとも。

 

 

「アルカ。」

 

 

めくるとそこにはやっぱりアルカがいた。

肩から上しか見えていない。多分影の中に潜っているんだろう。便利ー!

 

 

見つかったことは気に留めず私の右手をまさぐっている。

 

 

 

何度も確認するように手を合わせたり撫でたりされるので少しむず痒い。役得だけどキャパオーバーってのもあるんだよ!?

 

何とか抜け出そうとして上半身だけ起き上がると急に立ちくらみがして肩から横に倒れてしまう。

 

『!!ぁ』

 

アルカが何か話そうとしていたけど急にその気配が無くなった

 

 

 

「__ただいまもどりました〜!」

 

主人公ちゃんが戻ってきた。

 

「....あんたが?」

 

主人公勢の1人、通称ツンデレソーサラー、保梨衣ミソラを連れて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんたが?」

 

 

私が連れて来られた場所には、とてもじゃないけど戦えるような体つきをしてないように見える少女がカエデのベッドに横たわっていた。

 

 

「...誰?」

 

 

私を見て彼女はそう言う。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「私、危ない状況になって、それを助けてくれたひとがいるの!」

 

「でっかい虫をばーん、って!一瞬で倒したの!!」

 

「...その後倒れちゃってね、私が今看病をしてるんだ」

ーーーーーーーーーーーー

 

カエデから聞かされていたのはそのくらいだった。今日はたまたま任務がなかったのでカエデの家に寄ろうとしたら、ちょうど目を覚ましたらしく、「ミソラちゃんも持ってくの手伝って!」と色々持たされた。

 

 

 

 

ほんとにコイツにそんな力があるのか?

カエデを信用していない訳では無いけどさすがに疑ってしまったので、試しに聞いてみる。

 

 

「ねぇ、ほんとにこいつ強いの?」

 

「強いよ!?助けてくれたって言ったじゃん」

 

「もう忘れたの!?」とぷんすこしているカエデを横目に彼女から貰った水をゆっくり飲んでいるベッド上の少女を見る。

 

見られているのに気づいたのか何を考えているのか分からない目でこちらを見返してくる

 

 

すると、彼女が口を開いた。

 

 

「....あなたは、誰?」

 

 

私は自分の強さにプライドを持っている。まるで本当に知らないとでも言うような言い方に少しイラついてしまった。

 

 

「知らないの?私最近この場所じゃ珍しいAレートになったんだけど」

 

「知らない」

 

 

 

 

 

 

 

 

キレた。

 

「表出なさい。あんたが強いんだったら勝てるでしょ?」

 

 

 

どうも舐められるのは好かない。

 

 

 

 

決闘の返事は、肯定だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか急に対決申し込まれちゃったな。

 

好戦的なのは知ってたけど結構手当り次第?それとも焦ってるのかな?

 

とりあえず体は回復していたのでベッドから降り、ミソラの後について行くことにした。

 

 

「__ちょっと!まってよミソラちゃん!!」

 

主人公ちゃんが叫んで止めようとするが歩みは止まらない。

 

追いつけないと思ったのかまだ部屋を出る前だった私を引き止めて少し話された。

 

 

「ミソラちゃんはああ言ったら止まらないので..ごめんなさい。

...本当に大丈夫なんですか?体だって、また力使ったら」

 

 

 

なんだ、心配してくれているんだ。やったーー!!!

じゃあやることはひとつしかないでしょ

 

 

「_大丈夫。戦える。....念の為、見届け人として居て」

 

 

「はい!.....あっそういえば自己紹介が遅れましたね、私は風野カエデです。あっちは保梨衣ミソラちゃんです!」

 

 

 

カエデちゃんは窓の方を指さしながらそう言う。

もう外に出ていたらしい。早くしろと言わんばかりに顎で指してきた。

 

じゃあこちらも名前は言っておこう。覚えてもらうために

 

「....私は、カルア。...よろしく、カエデ」

 

 

普通に緊張して声震えたのは内緒。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「勝負はどちらかの魔力がつきるか、降参、もしくは動けなくなるまで、殺人はなしです。よろしいでしょうか?」

 

「いいわよ」「...了解」

 

 

 

「では....__開始」

 

 

合図がでた瞬間、ミソラちゃんはモンスターの力を使い、亜空間から角のような細剣を取りだした。

 

たしかミソラちゃんの契約モンスターはユニコーンもどき。魔術も剣術も器用な万能型だった気がする。

 

 

「どうしたの?今更になって怖気付いたのかしら?」

 

 

煽るような言動をしてこちらを伺ってくる。

 

なるほど。使って良いんだね?それじゃあ

 

自傷、いきまーーす!!!!

 

 

「顕現」

 

 

またも頭の中で賽子が振られた。今回の出目は....

 

 

 

 

右耳だった。

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