デメリット有りの能力で、可愛い子達を曇らせたいぞ! 作:片桐きな粉
リハビる
その辺に転がってるボロ雑巾みたいな人は置いておいて。
あっこら暴れんじゃないよ!
ヨジヨジしてまたなんか怪しい光を出そうとしていたのでキューちゃんに縛ってもらった。
やっぱり便利、糸♡
罪人が何人乗ってもちぎれることがなかった保証があるから耐久性もバッチリ!
次いでに魔力妨害も出来るらしくて全身縛られた奴は何も出来ないらしい。バグ?
そんなこんなで問題解決!....とはならないのが今回でね
「...ネクロちゃん。」
先程に見たネクロちゃんの死体のことを思い出しているのだろう。カエデちゃんが恐る恐る聞いていた。
「はい。全て思い出しました。...皆さんにはしっかり伝えておこうと思います。」
「私は___」
「...そう、なんだ。」
「えぇ。...本来であれば、私はここにはいませんでした。」
「じゃ、じゃあなんで?なんでネクロちゃんはここに居るんです?」
ごもっともで。
本名シイヤ=リュードペル...これが前世とも呼べばいいのか?
『恐らく、貴女の契約モンスターのせいね。...いや、そのおかげ、といってもいいのかしら。』
「...はい。実はそうなんです。」
自分の手のひらにネクロちゃんはカマキリ型のモンスターを召喚し、それを私たちに見せる。
「元々ハナカマキリ型は隠れるのが得意なんです。この子は少し特殊なのですが...」
どうやら、私が死んだ、という事実、私がシイヤだった、という事実も隠してしまったそうで。
と続けて言っていた。
???
「私はそれで記憶をなくしたまま生きていたのですが、流石に全てを思い出してしまったのであれば、それはもう隠す意味はなくなりました。」
そう言って諦めたように笑うネクロちゃん。あれじゃあちょっと待ってくれ
「じゃあ謎に記録に映らなかったのも...」
媒体にネクロが映るのをモンスターが隠蔽していたから。
「ま、待ってよ!それじゃあネクロちゃんが居なくなるみたいな...」
今にも消えてしまいそうに儚い笑みを浮かべているネクロちゃん。
「はい。そうです。本来私はここにいるはずがないんです。シイヤの物語も。ネクロの物語もここで終わり、ですね。」
「楽しかったです!少しの間でしたけど、あなた達と過ごした時間は隠さずに心に閉まっておきますね!」
そう言ってネクロちゃんは少し遠くに歩き、そのまま消え....ん?なんか元通りになってボロ雑巾に近づいて言った。
「兄上ももう居なくなってしまいましたから。一緒にいなくなりましょう?」
小さくてなんて言ってるかは聞き取れなかったけどなにかを言ったあと、今回の事件の犯人は急に狼狽え、
「や、止めろぉ!シイヤ!私は兄だぞっ!おいっ!!止めろ!やめ___」
ネクロちゃんはそれに片手を置き、一緒に消えていった。
「.....行っちゃったね。」
「そうっすね...」
完全にお通夜ムード溶かしているリュードペル家の中庭。
というかこの状況って仮に見つかったらどうするんだろ...誰もいないし、死体はあるしで...
もしかして私たちが犯人って思われちゃうかも?なんちゃって。
まさかまさか
「___何者だ!」
私たちの誰でもない男の人の声が聞こえ、体をビクつかせる。
「あっヤバ!」
「はは早く逃げましょうよほら早くグリちゃん出して!!」
空気が完全に変わった私たちは急いでグリちゃんの背中に乗り込む
『捕まったか!?早く行くぞなにやってんだよ!!』
「しょうがないじゃん知らないことの連続で脳の処理が追いつかなかったんだよ!?」
「悲しむ暇もないっす...」
街に戻ってからネクロちゃんの部屋の品を整理しようとすると、全てが何も無かったかのように綺麗さっぱりとなっていた。
さらに受付で提出していたテスト用の映像も、全てネクロちゃんはまるでそこに最初からいなかったかのように作り替えられていた。
「多分、ネクロちゃんを覚えているのは、私たちだけ、だね」
「跡形もなく...やっぱり、彼女は自分自身を...」
神隠しみたい。全てを忘れ去られるのはちょっと違うポイントかもしれないけど。
色々整理してから、今回の出来事は私たち3人の思い出として
ぐっばいネクロちゃん。フォーエバーネクロちゃん。
きっと忘れない____
でもちょっと待って欲しい。
存在を隠すことが出来るなら、他にそれを与えればそれを消せる。
ネクロちゃんは多分それに気づいたんだと思う。だとしてもその能力....
チートすぎやしないか?大丈夫?
存在抹消は盛りすぎなんじゃないか!?
どこか遠く...ではなくて、近くの地下通路。
「貴様っ!怪しいな...どこの者だ。」
「見た目はガキだが...どうも様子がおかしい、気を付けろ」
警備隊が奥から歩いてくる小さな気配に気付き警戒をする。
その瞬間、
「__ぎっ」
「__かはっ!」
切り離された身体がそのまま重力で落下し、ドサ、という音が2つ響く。
その骸を食べながら少女は呟く。
「うーん...イマイチ...やっぱり年寄りの肉はなぁ...」
「この辺りに反応があったから挨拶したいんだよね...行ってみようかな?また何かもらえるかもしれないし!」
「待っててね、
本当に、申し訳ない、でしたり
こんなに遅らせるつもりはなかったんです!!!
信じて!!