デメリット有りの能力で、可愛い子達を曇らせたいぞ! 作:片桐きな粉
第43話
寝静まった夜、隣のベットにいるモエちゃんに起こされた。
灯りをつけようとするとそれを止められたのでなんだなんだと思い体を起こすとそのまま胴を掴まれて持ち上げられちゃった
この間数秒。
普通に理解し終わる前に全てをされ、固まったままの私を再起動させたのは耳元から入った声。
「約束、守ってもらいますからね。」
「やくそく....?」
ん?そんなことした覚えはないんだけど...
何かあっただろうか
目の前の少女は少しだけの灯りをランプではなく自分の魔法を使って付け、ようやく周りが見えてくるようになり、自分の服の袖をめくっているのが見えた。
「....?」
「はい。お願いしますね?」
私を対面まで持ちあげてきて、30cmもない私たちの隙間にその露出した腕を前に出し、私に預けてきた。
ちょっとまだわかんないかも...何が
「最初は毎日って言ってましたけど...流石に迷惑っすからね〜...」
ちっちゃい炎のせいであんまり見えないけど、なんか目の中の光がだいぶ揺らめいて変なことになっている気がする。
まじでなんだ...?あったか...思い出せ、何か___
ーーー
”「これから、モエに、罰を与える。」”
”「こんな弱々しい痕じゃ、今日中に無くなっちゃいますよ!」”
”「だから、毎日痕、つけてくださいね?カルアちゃん?」”
ーーー
あ。
あ〜〜
完全に忘れてた。あの後は別に何も無かったからただの軽口で調子が元に戻ってよかったくらいに思ってたんだけど...
「...ほんとにやるの」
「?言ってたじゃないですか」
当然ですよと言わんばかりの声色だった。まるでこっちがおかしいかのように言うねあなた
うーーーん....でもまあ美少女の肌を噛めるならご褒美なのか..?そんな事ないのか..?
でも約束は約束だもんね、仕方ないか
「.....いただきます?」
「どうぞ〜」
これで会話ほんとにあってる?
ではまあ失礼して。
下から腕を支えて面に口を当ててガブリます
がぶっ!
モエちゃんの体温って炎系統だから普通の人よりも暖かいんだよ。
それから私の体温は基礎代謝とかその辺が違うから冷たいんだよ。
だからさ、
「ひゃっ!?」
急に冷たいのが腕に触れた感覚があると驚くわけさで。
カエデちやんがまだねていふのに大きな声を出したモエちゃんは急いで口元を抑えて、「続き、どうぞ...」と言った。
別にこれで終わりな訳では無いんですね分かりました。
多分私もモエちゃんも寝起きで正常な判断ができていないんだろう。見つかるとかそんなんは頭になかったのでそのまま顎に力を込めた。
「....っ」
前やった時は全く痕が付かなかったんだよね〜
力の入れ具合が違ったのかな?と思って試行錯誤して色んな場所を試しているとモエちゃんが少し震えているのに気づく。
痛かったかな...でも傷とか付いてないし...とりあえず一旦止めようと口を離そうとすると後頭部を手で抑えられた。
「んぶっ」
「も、もうちょっと...」
そう言う彼女の顔はよく見えないけどちょっと嬉しい?そんな感じの表情をしていると感じた....
けど普通にこっちがキャパ耐えられなくなったので「お、終わり!」と言って離れました。
別に何もおかしいことはしていないんだと思うんだけどとっても...なんかこう....ね!
箇所を洗って再び寝ようとした時、第六感みたいな場所から緊急事態みたいな予感がしたから目が覚めた。
アルカちゃんがなにか気付いたらしい。
『やば...
あいつ?クネリアちゃんかな...でもそんな言い方しないか...
ちょっと考えてみても分かんないかも。アルカちゃんの周りの交友関係が全く持って知らないだれだろう
『...この前出会った時に私を姉呼ばわりしてきた異常者』
やばい奴だった!
えっと...それは作られた経緯的に家族ということではなく?
『...あれは元が人間だったから違うはず。その上で執着してきてる...』
やばい奴だった!!!
えっと...それは私たちだけで勝てるような人です?
『....難しいと、思う...キリがなくて
『そこから音沙汰が無くなったからもう終わったと思ったのに...最悪...』
どどどうしましょうか逃げ?ここは安全...じゃなくなるんですねどうしましょう
安全な場所はある?じゃあそこに行きますか
え、でもカエデちゃん達は連れて行けないの?
うーん...カエデちゃん達はそれで安全?追ってるのはアルカちゃんだから大丈夫なの?
ん、でもそれってアルカちゃんまた敵視されない?
『....元々私が招いた結果だから。大丈夫』
マジですか...じゃあお願いします。
またもや攫われの姫にジョブチェンジする事になるとは
波が揺れる音で目が覚めた。
こんな部屋で波の音?と思って頭にハテナが浮かんだのでその原因を調べるために電気をつけた
「...あ」
カルアちゃんと目があった。
そして、カルアちゃんを横抱きにしているカルアちゃんと瓜二つ...尻尾が付いていることを除けば姉妹にも見えるそれを見た。
「っアルカッ!!」
『静かにしなよ。夜なんだから』
普段なら受け流して会話が成立しないそれが今日は少し焦っているように感じる、何故?
気づいた時には部屋から出て行ってしまったので急いでモエを起こしドアを蹴破って追いかける。
「しくじった!ネクロちゃんがいる場では大人しくしてたのにっ!」
街外れまで走っているアルカを追いかけ、急に止まったかと思ったら
『ちょっと借りるだけだから安心しなよ。じゃあね』
と言ってまたもや波の音をたてて消えてしまった。
モエの放った火球もそこから標的が居なくなった地面に落ちる。
「またっ....」
慟哭する時間はなかった。なぜならその次の瞬間、また別な水のこぽこぽとする音が聞こえ、オレンジ色の水のような何かが目の前に現れたのだから
それは形を変え、人の形になり、完全な生き物となった。
いや、もしかしたら移動系の魔法だったのかもしれないけど、それを見るのは初めてだった。
「あんた、誰っすか?いまはそれどころじゃないんですけど」
苛立ちを表に出したモエがそう言う。
悪態を着くその態度も関係なしに、そのうねうねとした髪を動かしながらこの場の空気とは全然違う明るい声で言った。
『こんにちは!わたし、
にぱっとした笑顔をしたその少女は「あれー?確かこの辺に気配がしたんだけどなー」と不思議そうにしている。
だけど、私たちも意味のわからないことが聞こえた。
「アルカが、お姉ちゃん...?」