デメリット有りの能力で、可愛い子達を曇らせたいぞ! 作:片桐きな粉
閲覧注意です。ちょっと詰め込みすぎたかもしれません。対戦よろしくお願いします
あれ?これまでサイコロって出現してた?
たしかこれまでは脳内にしか無かったと思うんどけど...
まあいいか!
とりあえずどんな目が出たか確認するために床に落ちたそれを拾おうと体勢を上げる、すると
「____ぁぇ?」
どすんと背中に弱い衝撃が来る。
アルカちゃんが私の手首を掴んで再び倒してきた。
「.....どうしたの..?アルカ...?」
隣を起こさないように小声で話す。
アルカはなにも言わずに私を見つめる。
うーーーん、なにかまた雰囲気が違う、かな?
目の色がまた黄色じゃないし、微妙にホワイトが強い?というかそもそも光の部分がないみたいな、ペイントで塗りつぶしを選んで押したみたいなくすんだ色だった。
掴まれた手が離され、どうしたの?と思ったが、直ぐに両手で私の右手を引っ張り、口元に持っていった。
なるほど、また手なのか...
と思ったら、次の瞬間私の真ん中じゃない指が本来曲がっては行けない方向に曲がった。曲げられた。
「__い”ぇ”っ”....」
全然声漏れたーー!なんで1回折るの!!??普通に冷や汗すごいよ痛すぎるなんで折ったの!????
ひとつの指だけ孤立している所を、アルカはそこを口元に持っていき、
がぶっ、と根元から噛みちぎった。
「......ん”っ”っ”.....ん”ん”っ....」
すごい全力で歯を食いしばって声を出すのを耐える。ここで声出してバレるのはなんか違うという精神だけで耐える。
ああああせっかく着替え貰ったのにまた血が....薬指だった場所から流れ落ちた血がどんどん出てくる。
あ、止まった。
断片がモゾモゾし始めて新しい指が生えてきた。
え......きもっ。
でも今までと違って魔力があると普通に回復は早いらしい。
血が止まったのを確認したアルカ?は次に私の親指に目線を向けた。
指好きだね今回。
そのまま手を持っていくと、またがぶっ、と喰われた。
なん”っ”か”流れ作業になってない痛いたたたたたたたたたたた
「.....い”っ”............」
そろそろ声が出ちゃうぞ!!!痛すぎますまた気絶していないだけ偉いと思って!!!
というかなんか今回は予想より対価が小さい気がする。力を使っていないから?魔力消費が少ないから?
親指がまた気持ち悪い再生をしたあと、急にアルカの様子がおかしくなった。
『...pndj...kaるa...???』
目の色と模様が段々と元に戻ってきている。そろそろかな。
「....アルカ。」
そう呼びかける。アルカは血と私の痛みで出てきた涙を見て、全てを察したのかわなわな震えながら私を抱きしめてきた。
『かっ....カルア...アタシ、守るって言ったのに...』
『それniまt.......』
あ、また目が変わった。
今度は私の顔を持ち、明らかにあの体勢に入った。
やだ!!!!!!この状態はアルカがいいの!!
戻れ!!!!という気持ちを込めてアルカの後頭部を摩り、耳元で囁いた。
「....アルカが、食べて欲しいな...」
『Nnnn.........。...........ん.....。』
今度こそ戻った。少し潤んだ目をしているが決意を含んでいたのできっとやってくれるだろう。美味しく食べて!!!
と思ったらマウストゥーマウスしてきた。
ん??????????????
困惑と歓喜が流れ込んできてなんかもうよく分からない
そのままアルカは舌で私の舌を自分の方に持っていくと、そのまま噛みちぎった。
なんかもうその前の衝撃で痛み麻痺してそこまで感じないかも〜
嘘です全然痛いてかすごい指とは比べ物にならない速度で赤色が流れてるよぉ!!
「....ぇぁ....」
絶え間なく流れ続けているし、そもそも舌がないから発音ができない。というか血がどんどん仰向けだから喉に張り付いて息ができない
普通に窒息で死____
と思ったら、体を急に180度回転させられ、アルカの上に私が乗っかる体勢になった。
わぁすっごいふわふわだー
「んぐっ」
また私の口を食べてきた。
閉じれない口からはどんどん血が出てくる。流れ出た血を....アルカは嚥下し始めた。
「...んぇっ!!?」
驚いて顔を離そうとするけど今度はアルカが私の後頭部を固定して、後ろに行けないようになっていた。
「ん〜!ん〜〜!!」
流石にキャパオーバーです!!あーいけません!!!!!
また違う要因で気絶しそうになっている私を覚ましたのは、隣から聞こえた冷たい音だった。
「.....え”っ”.......強か.....不法侵入...?せっ先輩呼ばないと!!?」
モエちゃんがいつの間にか起きていた。
それに気づいたアルカはまた機嫌が悪そうにして私の元に戻って行った。
なんて言い訳をしようかな...
まず走り出そうとしてるもえちゃんを呼び止めないと...
「あ、まっへ...」
そういえばまだ舌が戻ってない。治れ治れ治れ治れ!!!!!
戻った!!!
「待って....モエ。今のは....違う」
「何が違うんすか!?だって、さっき....」と顔を少し赤らめながら話す。
こういう時は何でもかんでも流れに任せよう。
もえちゃんに近づいて手を握る。
「本当に大丈夫なの....あの子は悪くなくて....そういう契約を私がしたから、だから....大丈夫」
ある程度はぼかしたけど嘘は言ってない。
モエちゃんは「あれモンスター!?..いやうちのフメイルも人型っすね....」と言い、しばらくうんうん悩んでいる。もう一押し。
「お願い...カエデには言わないで....私、なんでもする...から...」
と震える声で言ってみた。すると少しの沈黙の後、
「.....あーもう、分かりましたよ!....でも、自分を安売りするのはいけないっすね。」
良かったーーー!!!
カルアちゃんが寝たあと、私は既に目が冴え切り、眠れなかった。
あの悲痛な目、詳しくは聞かずに先輩に言わないことを了承したけど少なくともとても複雑な理由があることは分かる。
「こういうとき、先輩ならどうするんすかね....」
気分がどうも良くないので、部屋の中を少し歩いてみる。
すると、
「いだっ」
足になにか痛みを感じた。何かがあった場所を見ると、3つのサイコロが転がっていた。
「こんなとこにサイコロ...?」
よく見るとそれぞれ1面にだけ「薬指」「親指」「舌」と書かれている。
悪趣味だ。
「....まぁ、どうでもいい、か」
とりあえず、いまはカルアちゃんをどうするか考えないと。
「おはよー、モエ、カルアちゃ...めっちゃ濡れてるね!?」
「カルアちゃん朝寝ぼけて服着たままシャワーいっちゃったんすよー!まったくおっちょこちょいっすよねー!」
モエちゃんは私に目を合わせてアイコンタクトをしてきた。そういう言い訳ね。なるほど。
私は血が着いた服をそのまま水で流したので証拠を無くすため、と言って全身で水、お湯を被った。
「もう...乾かしてあげるからこっち来てね」とカエデは自分の指から風を出し、私の髪を乾かし始めた。
めっちゃ便利ーーー!!!そういう使い方もあるのか
しっかり熱風だしあのグリフォン意外と優秀だな?
そんなことを考えながら心地よい時間を過ごした。
「......」
「先輩!新しい依頼貰いました!!」
「おっけー!どれどれ...[底なし沼の主]....?」
あっまずい、そのイベントはメインストーリーが始まっちゃう!