始まりは中国の地方で発光する赤子が生まれたというニュースだった。
今では、報告事例が最初というだけであって、これより前から、個性の発現者自体はいたと言われている。
以降、各地で超常は発見され、今でも原因は判然としない。
いつしか超常は日常に、架空は現実に、
世界の総人口の八割が特異体質者となった超人社会、ある職業が脚光を浴びていた。
それはヒーロー活動だ。
ある世界において緑谷出久と呼ばれる無個性がいた。彼はオールマイトからワン・フォー・オールという受け継ぎ、世界を救った。
しかし、数多ある並行世界の一つ結果だ。
緑谷出久が世界を救う世界は多いだろう。しかし、その道は多くの分岐が存在する。
これはその多くの分岐の物語だ。
「こっちは警察だ!今すぐ降参しなさい!」
路地裏に響く警察官の声。対峙するのは三人のヴィラン。彼らは強盗現場から逃走中で、人質を取りながら逃げていた。
緑谷出久は近くのビルの屋上から彼らの動きを見下ろしていた。両手を広げ、タイミングを計っている。
「あの位置関係なら……」
デクの目が鋭く光る。ヴィランは拳銃を持ち、女性人質の頭に突きつけている。
「よし……いける」
デクは深呼吸すると、両手を叩く動作をする。
「不義遊戯!」
同時にデクは空中に飛び上がり、
「交換!」
拍手をした。次の瞬間—
「キャッ!」
人質だった女性が突如として空中に放り出され、代わりにヴィランの前に立っていたのはデク本人だった。驚いたヴィランAが引き金を引こうとした時、
「遅い!」
デクの回し蹴りがヴィランの顎に入り、彼は意識を失って崩れ落ちた。
地上に着地したデクは素早く状況を把握する。残りの二人のヴィランも混乱している隙に、
「警察の方々、今です!」
「了解!」
デクの掛け声とともに警察官たちが突進し、ヴィランBとCを取り押さえた。人質だった女性は既に安全な場所へ退避させていた。
「怪我はありませんか?」
「はい……ありがとうございます!あなたは……」
「通りすがりのヒーローの卵です」
さて、この世界の緑谷出久は少し気持ち悪いことで有名である。
小学校の頃から人に「好きな人のタイプは何ですかと?」聞く悪癖がある。
友達は多い方だが、本当に気持ち悪いことで有名だ。
幼馴染みのかっちゃんからは蛇蝎のごとく嫌われている。
返答しなかったり、納得しないと泣き出して本当に気持ち悪いのだ。
彼の高校生活は一体どうなるのだろうか!?
個性「入れ替え」
元ネタ「呪術廻戦 東堂葵」
東堂葵が半裸での戦闘が多いので