地獄の轟ん家2シーズン 地極楽の轟ん家   作:フィル

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今回はAIのべりすとを使っています。


05 轟ゆきめ

 

始まりは中国の地方で発光する赤子が生まれたというニュースだった。

 

今では、報告事例が最初というだけであって、これより前から、個性の発現者自体はいたと言われている。

 

以降、各地で超常は発見され、今でも原因は判然としない。

 

いつしか超常は日常に、架空は現実に、

 

世界の総人口の八割が特異体質者となった超人社会、ある職業が脚光を浴びていた。

 

それはヒーロー活動だ。

 

 

 

 

 

 

ある世界において轟家という家族が存在する。

 

その家族はあらゆる面で失敗した。

 

父が家族を蔑ろにしなければ…。

 

母が心を強く持ち続ければ…。

 

長男がもう少し家族を見ていれば…。

 

長女が家族崩壊を恐れずに強い言葉を発していれば…。

 

次男が家族から目を背けていなければ…。

 

三男が生まれていなければ…。

 

今から見るのは、数多ある並行世界の一つだ。

 

もしも、轟家にもう一人、家族がいれば…。

 

これはその多くの分岐の物語だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

## 雪花繚乱

 

 

 

「……ふぅ」

 

最後の一人を警官隊に引き渡すと、ゆきめは小さく息をついた。横では燈矢兄さんが苦笑している。

 

「また派手にやったなぁ、『フロスト・キス』。お前が出ると現場が一面銀世界になるから助かるけどさ」

 

「だって……みんな怖がっていたもの」

 

ゆきめ――本名同じ――は、雪女の能力を持つヒーロー名『フロスト・キス』だ。冷気を操り、敵の動きを封じたり、炎による被害を抑えたりするのが得意だった。

 

エンデヴァー事務所のサイドキッカーとして活動する彼女の正体が轟家の一員であることは公然の秘密であり、特に歪みのない優しい兄・燈矢とは今でも非常に仲が良かった。兄の存在は、彼女にとって常に心の支えだった。

 

「さて、一件落着……と言いたいところだが」

 

燈矢が厳しい表情で空を見上げる。その視線の先には、黒煙を上げるビル群があった。

 

「あれは……?」

 

「別の案件だ。行ってみようぜ」

 

兄妹は顔を見合わせ頷くと、即座に現場へと向かった。

 

*

 

到着した先では、燃え盛る炎の中で一体のヴィランが哄笑していた。全身が赤黒い炎に覆われた男――最近手配書で見たばかりの『フレイム・デビル』だ。街路樹が灰となり、道路までが溶解しかけている。

 

「逃げてぇ!」

 

悲鳴とともに走り去る人々。しかし腰を抜かした老婆が一人残されている。フレイム・デビルはそれに気づき、嗜虐的な笑みを浮かべると炎の鞭のような腕を伸ばした。

 

「させるか!」

轟音と共に割って入ったのは燈矢だ。彼が放った蒼い炎が老婆を包む火球を相殺した。

 

「大丈夫ですか? 早くここから離れてください!」

 

ゆきめが駆け寄り、冷気を纏った手で老婆の肩を支える。安堵した老婆は涙ながらに礼を言いながら退避した。

 

「ほう? 小賢しい真似をするじゃないか」

 

フレイム・デビルが愉悦の表情を浮かべる。

 

「君たちが噂のエンデヴァーの子供達かい? 熱さが苦手なお姉ちゃんと、それをフォローするお兄ちゃん。うんうん、絵に描いたような家族愛だねぇ」

 

皮肉とも挑発とも取れる言葉を吐きながら、ヴィランは両手の炎を大きく膨張させた。

 

「でもね、この『フレイム・デビル』様にはかなわないんだよぉ! 灼熱の業火で全て燃やし尽くしてあげるっ!」

 

地面を舐めるように広がる灼熱の奔流。退路は断たれつつあった。

 

「フロスト・キス!」

 

燈矢が叫ぶ。

 

「分かってるわ!」

 

ゆきめは瞬時に氷の防壁を生成し、市民たちを保護するためのシェルターを作り出した。

 

「兄さん!」

 

「ああ!」

 

燈矢は炎を身にまとい、そのままフレイム・デビルに向かって突進する。二つの炎が激突し、凄まじい熱風が辺りを支配した。しかし、それは狙い通りの陽動。ゆきめの作戦を成功させるための時間稼ぎだ。

 

「いけっ!」

 

ゆきめは目を閉じ集中力を高めると、全身から極低温の冷気が噴き出す。それは瞬く間に渦を巻き、巨大な吹雪となってフレイム・デビルへと襲いかかった。

 

「な……なんだこれは!?」

 

予想外の冷却能力に狼狽するヴィラン。その熱は確実に奪われていく。

 

「これが私の力……! 行けぇ!!『フロスト・ノヴァ』!!」

 

渾身の冷気が炸裂した。轟音と共に発生した巨大な氷柱がフレイム・デビルを完全に飲み込み、内側から凍てつかせていく。

 

「ぐあぁぁ……!! 冷たい……! 避けられ……!」

 

断末魔の声と共に、フレイム・デビルの炎は消滅し、氷塊の中に無力化した姿だけが残された。

 

静寂が訪れた。ゆきめは荒い息を整えながら、ゆっくりと氷塊に近づいた。燈矢も傷一つ負わず後ろについてくる。

 

「やるじゃねぇか。俺が出る幕なかったな」

 

「そんなことないわ。兄さんの炎で時間を稼いでくれたおかげよ」

 

「お互い様さ」

 

ニヤリと笑う燈矢に、ゆきめも微笑み返した。

 

「さて、こいつも警察に引き渡すぞ。帰ったら親父に報告だ」

 

「えぇ」

 

二人は固く頷き合う。ヒーローとして、そして何より大切な家族として、彼らはこれからも共に戦っていくのだ。青白い月明かりが、雪のように輝くゆきめの髪と氷の破片を照らしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女が長女として生まれたことにより、エンデヴァーの弱点克服が可能となり、家族と一緒のヒーローとして、オールマイトと肩を並べることが出来るようになった。

 

炎司は心の余裕ができ、他の家族を見ることができるようになり、燈矢が燃え盛ることもなかった。

 

家族が全員幸せになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二女―――轟ゆきめ

 

 

家族の元ネタ「地獄先生ぬ~べ~」「ゆきめ」」

 

 

 

 

 

 

 

 





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