俺ん家の閃刀姫   作:猫好きの餅

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 遅れて申し訳ない。
 アンケートの結果を反映していきますよぉ。


膝枕の向きには理由があるんですよ!?

 

 

「………えっと、……その子たちはだれ?」

「……」

 

 バレた。

 

 自分の隣の部屋が空いたから紹介してくれたらしい美咲が、俺を……というより俺の後ろの女の子2人を見て目を見開いている。

 

 ……って、どう説明したらいいか……。

 

 ここで変に誤魔化すのは逆効果だな。そう考えた俺は美咲に言う。

 

「……長くなるから、一旦あがってくれ」

 

 

 

 

 

「お、お邪魔します」

 

 珍しく緊張した様子の美咲をリビングに座らせる。

 

 その対面に座ったレイとロゼはチラチラと俺と美咲の顔を見比べている。

 

「……んーっと、何から説明すべきかなぁ」

「…えっと、まずさ。……この子たちは出雲の親戚とかなの?」

「……ううん、違うよ」

「私たちは出雲と血の繋がりはない」

「……なら…」

 

 美咲はどういうこと?の顔で俺を見る。そりゃそうだ。

 

「……で、出雲くん。この子達とどういう関係なの?親戚でもない女の子2人と同じ部屋で…?」

「確かに客観的に見ればそうなんだけど。………美咲さ、この2人……どっかで見たことない?」

「見た事?………今までこんな可愛い子達を見てたら覚えてると思うんだけど…」

「……いや、もっと最近。俺がよく出してるやつ。……レイ、閃刀見せて」

「はい、閃刀起動エンゲージっ」

 

 このままわかるまで焦らすのもあれなので、一目瞭然の姿を見せる。

 

 俺が呼んだ名前を聞いて、気が付いたらしい美咲が「えっ、えっ?」と俺とレイロゼを交互に見る。そして、閃刀モードに変身したレイを見てぽかんと口を開ける。

 

「……え、……こ、コスプレ、とか?」

「そう見える?」

「…エンゲージ」

 

 横でロゼも閃刀モードになる。って、そういや俺閃刀モード見るの初めてじゃね?

 

「……おおっ、やっぱ実物は違うなぁ!カッケーっ!」

「い、出雲っ。今はそんなことしてる場合じゃ……も、持ち上げるなっ」

 

 正直閃刀モードはロゼの方が好きなので、抱き上げてクルクル回ると、バイザーに隠れた顔から慌てた声が聞こえる。尊い。

 

 ってそうだった美咲は……?

 

 あ、おめめぐるぐるしてる。

 

「……大丈夫か?」

「……ちょ、ちょっと待って?……その、…え?……ほ、本物?」

「うん」

「……うん、……え?……ほ、本物って、どういう……んん?」

 

 美咲の頭がショートしだした。情報を整理しようとしてるんだけど、上手くいってないようで頭から湯気が見える。わかる。俺だって状況を理解するのに数日かかったもん。

 

「……俺、マスターデュエルやってたらさ、変な相手とマッチングして。そのデュエルに勝ったらなんか2人がこっちに来ちゃったみたいなんだ」

「……つまり、この子達は本物の閃刀姫レイとロゼで、今は2人と住んでるってことでいい?」

「……そういうこと」

「………」

 

 ま、言葉は出てこないよね。

 

 もうひとつ、超常現象をみせてやるか。

 

「美咲、確かOCGの方の閃刀姫持ってたよな?」

「……え?……うん、持ってるけど…?」

「ちょっともってきてもらってもいい?」

 

 美咲はまだぽかんとしてたけど、こくりと頷いて、自分の部屋からデッキケースを持ってくる。デッキを受け取った俺は、机の右手前にメインデッキ、反対側にEXデッキを置く。

 

「……えっと、なにをするつもり?」

「もうひとつの有り得ないこと。……レイ、今って閃刀機ってないんだよな?」

「…うん。全部決戦でなくなっちゃった」

「多分、これで使えるはず」

 

 美咲のみならずレイとロゼまで驚きの反応をする中、デッキから「閃刀姫-レイ」をモンスターゾーンに置く。すると、置いたカードの外枠が光り出した。

 

「……え、これって」

「これで、レイを墓地に送って…、EXデッキから閃刀姫-カガリをリンク召喚っ」

「……あっ!いけるっ!」

 

 カガリをEXモンスターゾーンに出したその時、レイの体が光出した。そしてそのまま光が彼女を包み込み、収まったら と思ったらレイの姿が変わっていた。

 

「……これでどう?信じてくれたかな?」

 

 ここは前のところよりも天井が高いので、多分できると踏んで頼んでみた。

 

 深紅の鎧に身を包み、背中には4対8機のスラスター。そして手には大きくなった閃刀が握られている。そして、レイの翡翠色の瞳が鎧と同じ色に変化して、顔つきもキリッとしたものになる。

 

 つまり、イラスト違いの方の閃刀姫カガリが現れたというわけで。

 

「わああああああああ!!」

「きゃっ!?」

 

 当然、こんなのが目の前に現れた今まで頭の中を回ってた疑問が全て吹き飛んだらしい美咲が目をきららさせて涙を流しながらカガリに駆け寄った。

 

「ほ、本物だああああ!!」

「し、信じてくれた?」

「うんっ、うんっ!……これを見て信じないデュエリストはいないっ!……えっ、あ、握手してくださいっ!!」

「…え、ええ?」

 

 涙まで流してる美咲に手を取られて困惑のレイ。そして例が本物ということは横のロゼも本物と理解した美咲がキラキラ顔で駆け寄る。

 

「ま、まさか閃刀姫ロゼをこの目で見れるなんて……1枚しか入れてなくてごめんねぇ…」

「な、なんの話だ?」

 

 ロゼな大丈夫か?と肩を支えられてる美咲に苦笑。美咲も閃刀姫好きだし、こうなるのは本当にわかる。

 

 俺は感激しすぎて腰抜けてる美咲の肩にぽんと手を置く。

 

「ほら、わかったか?」

「……うぅ、状況的にはありえないのに、ふたりが実物なのはわかる…!…ずるいよ出雲くんっ!こんな、こんな最高な生活を……!」

「これでも色々苦労はあるんだけどな」

 

 最近のふたりの距離感とか。

 

 ひとまず話は理解してくれた。普通の姿に戻ったレイとロゼ、その隣に美咲を座らせて、お茶でも淹れるか。

 

「わり、引っ越したてで何もないんだ」

「いーよいーよ。……あ、自己紹介がまだだったね。あたしの名前は浜田美咲っていうの。よろしくね」

「えっと、よろしくお願いします」

 

 切り替えて自己紹介をする美咲にお辞儀を返すレイと頷くロゼ。

 

「私達の方はさっき説明した通りだよ。…えっと、美咲…さん?」

「あ、いいよ呼び捨てで。出雲も呼び捨てなんだし」

「なんで俺が出てくる?」

「だって、なんか距離感じるじゃん。あたしも仲良くなりたい」

「確かに2人には今までこっちで女の子の知り合いいなかったもんな。色々やりやすい部分はあるか」

 

 2人にも聞くと、少し考えてこくりと頷いた。……が、なんか視線を感じる。どうしたん?俺が2人の対面に座る美咲の隣に腰を下ろすとじとーっとした視線が強まる。

 

「…どうした?」

「……出雲って、美咲とどういう関係なの?」

「出雲から少し名前は聞いていたが」

 

 そう聞かれると、回答に迷うな。うーん。

 

「……同じバイト先?」

「他にあるでしょ!?……ずっと学校が同じとか。付き合いが長い…とか?」

「……腐れ縁とか?」

「なんで一々下がる印象の方に言い換えるの?」

 

 ただ、こうやって話してるとすごい気楽なのは事実。……あの、さっきから2人のそのジト目はなんなんでしょうか?

 

「……だから、時々飲みいったり、遊んだりしてたる中だな。要は女友達」

「……だ、そうだけど。2人…レイとロゼは出雲くんとはどのくらいの付き合いなの?」

「だいたい1ヶ月くらいかな。今は2人で出雲がいない間は家のことをやってるよ」

「その他にはこの世界の勉強もしている」

 

 2人の言葉にへぇーと合図を打った美咲は、だから引越し先を探してたんだと呟いた。確かに一人暮らしで2LDKは持て余すよな。

 

「……てっきり、彼女でもできたのかと思った」

「「!?」」

「んなもん出来るわけないだろ」

 

 つか彼女できて即同棲ってそっちの方がおかしいわ。

 

 それに、俺が彼女できない理由は多分こいつだ。高校の頃、ただ仲良いだけだったのに周りから「神代くんって、浜田さんと付き合ってるんでしょ?」って何度誤解されたか。お陰で噂好きの女子以外寄り付かなくなったんだぞ。

 

 それを言うと美咲はあははと笑いながら後頭部をかいた。そのままじっと見つめてくる。

 

「……迷惑だった?」

「そんなわけないだろ」

 

 なんだかんだ世話になったし。遊戯王教えてくれたし。……ってなんか俺がツンデレみたいじゃねぇか。恥ずかしい。

 

 ちょっと嬉しそうに見てくる美咲から目を逸らしていると、レイが口を開く。

 

「……ふーん。………私たちと話す時も、それくらい砕けてくれてもいいのに」

「いや、2人は美咲みたいにバカやらないから」

「どういう意味!?」

 

 それにあなた方は私の推しですし。最近やっと自然に話せるようになってきたくらいなんだから。

 

「…あ、そういやさっき引越し祝いがどうとか言ってなかった?」

「あ、色々ありすぎて忘れてた。……はい」

「…ん、これワイン?」

 

 美咲から手渡された紙袋の中にはちょっと良い赤ワイン。レイ達が来てから控えてはいるけど、酒好きとしてはかなり嬉しい。

 

「ありがとう」

「ほんとは一緒に飲もうと思ったんだけど、それはまた今度にするよ。2人はまだ飲めないの?」

「こっちだと20歳からなんだよね。私たちまだ17だし」

「私は実年齢5歳くらいだから、まだ先か…?」

「レイと一緒ってことでいいんじゃないか?」

 

 そうだった、ロゼは人から生まれた訳じゃないから、年齢不詳なんだった。デリケートな話だったかなと反省していると、本人は気にしてないとの事。

 

 美咲は話が一段落したからと立ち上がる。

 

「じゃあ、そろそろ帰るね」

「ああ。引越し祝いありがとな。あ、あと…」

「わかってるよ。2人のことは誰にも言わないから」

「頼むわ。…俺、美咲を送ってくるよ。隣だけど」

 

 そういい、美咲を連れて外に出る。なんか二人共ちょっと焦った顔してたけどどうしたんだろう。ガチで隣だから送るって言っても玄関先までだけど?

 

「そういえば、バイトはどうやっていくの?」

「ん、車で行く予定だけど」

「えー、それじゃ帰りに飲みいけないじゃん」

「仕方ないだろ。バスじゃお金かかるし」

 

 ちなみに美咲はここから通るバスに乗ってバイト先まで行っている。前に別れたコンビニの先にバス停がある感じ。

 

「ならさ、……せめて同じシフトの日には一緒に行かない?」

「バスで?」

「うん」

「………んー、だったら、俺の車に乗ってくか?そっちの方が金かからんし」

「いいのっ!?」

「お、おう」

 

 提案をしたら美咲の食い付きがすごい。なんかめっちゃ笑顔だし。

 

「……うん、じゃあお願いしようかな?……えへへ、じゃ、またね」

「…あいよ。また連絡する」

「お隣さんだし、直接来てくれてもいいよ。……レイとロゼに変なことしないでよね」

「出来るわけないだろ。推しだぞ」

「だよね〜」

「…まぁ、だからレイとロゼの話相手にでもやなってやってくれない?俺よりも同性の方がいい場面はあるだろうし」

「まっかせてっ。あたしもふたりと話したいから」

 

 そういい、美咲は手を振りながら自宅に帰っていった。…はぁ、一時はどうなるかと思ったけど、なんとかなったな。

 

 俺も振り返って自分の部屋の玄関扉を開けると。すぐ近くにレイとロゼが立ってた。

 

「うわびっくりした」

「……出雲っ」

「…こっち」

「えっ、ちょ。なになに?」

 

 2人に両腕をひっぱられ、リビングのソファに座らされる。そしてその両隣を2人に包囲された。

 

「…外で何話してたの?」

「美咲と?…お隣さんだから、これからシフト会う時はいっしょにバイト行く?って」

「……仲良いね」

「まぁ、良いとは思うよ。2人も女同士俺よりも話しやすい事はあるかもだし、そういうのもお願いした」

 

 2人は俺の言葉にふーんと疑い深そうに返す。……まぁそれは可愛いからいいんだけどさ。

 

 その。

 

「離れてもらってもいいかな」

「なんで?」

「……いやだ」

 

 いやその、ソファに座った状態で、両手を握られて密着されてるのは流石に堪えますのよ?3人になったことによって、美咲が来る前のあの空気を思い出して顔が熱いし。

 

「…お、お風呂わかさんと」

「さっき私がやった。だからまだここでゆっくりしよ?」

「……」

 

 あ、ダメだこれ。ダメになる。

 

 この世に好きなキャラクターにくっつかれて理性爆発しない男存在するの?(n回目)

 

 ロゼが、俺の手をにぎにぎしながら、ぴとっとくっついてくる。その反対側でレイが俺の腕を抱きしめてニコニコしてる。なにこれいくら払えばいいですか?

 

「…出雲、美咲と話してる時私たちに見せない顔してた」

「え、そうなの?」

「そうなのっ。なんか、気安いっていうか…からかったりしてたし」

「……私たちにもあれをやってほしい」

「…えぇ?」

 

 あれをやれとは言われても。流石にまだ難しいし、恐れ多いというのが本音。

 

 俺はふたりに冗談で言う。

 

「……うーん、流石にまだ出雲ポイントが足んないかなぁ」

「……それはどうすれば稼げるの?」

「…俺に優しくしたら?」

 

 と、ノリでそこまで言った結果。

 

 任せて!と立ち上がった2人。えっ、えっと困惑してる間に、ソファに寝かされ、ロゼにうつ伏せで座枕される。そして俺の脚をまたぐように例が乗っかった。

 

「私たちで、マッサージしてあげるっ」

「これでポイントは貰えるな?」

 

 やばいやばいやばい!!

 

 何がやばいって、うつ伏せ膝枕がやばい。ロゼが小柄なのと、女の子座りので膝枕してくれてるから高さは大丈夫なんだけど、ロゼの脚に正面から顔面ダイブしたみたいになってる。

 

 そして、今のロゼの下はスカートでした。本当にありがとうございました。

 

 引越しの荷解きの為に履いてたらしいスパッツは脱がれていて、赤チェックのミニスカからしっかりと生脚がお出に(?)なっている。

 

 つまり、俺の顔の位置が本当にやばい事になっているわけでありまして。なんでロゼは嫌がんないの!?

 

 そしてレイはそんな状態の俺の腰をマッサージし始めた。手が小さくて気持ちいってか、ぶっちゃけ擽ったい。

 

「……ッ、……っう…ッ、ちょ、レイ…!」

「…んっ、…ふ…、い、出雲…息が擽ったい…」

 

 だって仕方ないじゃん!!

 

 俺も目の前のロゼのミニスカに息がかかってちょっと捲れて、白い太ももがさらに見える。女の子座りで脚閉じてるから、中身までは見えなかったけど、十二分にやばいのは変わらない。

 

 俺はたまらず、ロゼを抱き寄せて顔の位置をスカートの上からお腹へ移動させる。

 

「ぁ、…出雲………んぅ…!」

 

 もう、距離感とか構ってられない。ロゼは驚いた声を上げたけど、すぐに俺の頭を優しく撫でてくれる。

 

 そしてレイもこれ、感触的にマッサージしてないなこれ。普通に抱きついてやがる。だって背中に2つのアレが着弾してますもォン!!

 

 外から見た俺、多分終わってると思うんだけど。女の子2人に抱きつき抱きつかれ、そして膝枕されながらよしよしされてる。

 

 そして、擽ったくてもぞもぞ動いたもんだから、ロゼのスカートがかなり捲り上がり、脚が少し開いちゃった。

 

 そしてロゼは俺の頭を撫でるのに夢中でその事に気がついてないし……黒やぁ……。助けてぇ…!

 

 俺の理性がガリガリ削れていく。せめて寝れたらどれだけ幸せか。流石に推しの生脚に顔突っ込んで、下着がチラ見えしてる状況で寝るほど図太くはないらしい。

 

 俺は、せめてもの抵抗でロゼのスカートに手を伸ばして元の位置に戻した。本当は仰向けに寝たいけど、今は諸事情で絶対無理だ。男ならわかってくれるはず。

 

 直後らこの地獄がいつまで続くんだと怯えだした俺に、神の助けが差し伸べられる。

 

 お風呂が湧いたァ!!

 

「……っ!お、おれ先風呂入ってくるなっ!」

「…ひゃあぅ!……い、出雲っ?」

「きゃっ!」

 

 風呂が鳴った瞬間、俺はロゼのなでなでを脱出するべく、彼女の脚に息をふきかけて怯ませ、そのまま横に転がる。転がった勢いでレイを振り落とし、立ち上がるとそのまま風呂までダッシュした。

 

 ガチャガチャバタン!と脱衣所の扉を閉め、そのまま崩れ落ちる。

 

 い、今のは本当にやばかった……!マジでっ、何度ロゼにしがみついてる手が下に下がりかけたかわからない。

 

「……ほんっ……と、マジ勘弁してくれ…」

 

 このままだと、本当に俺の理性が持たない。

 

 俺は身体を洗って湯に浸かりながら天井を仰ぐ。

 

 もちろん嫌なわけじゃない。嬉しいに決まってる。……でも、2人との関係をその場の感情と勢いで変えたくないんだよ。

 

 というか、せっかくこっちに来れたわけだし。もっと色々見て回って欲しいというか。今んとこ家のことやってもらってる俺が言えたことでは無いけどね。

 

 だから、2人が俺に懐いてくれてるのはすごく喜ばしいことではあるんだけど、やっぱし俺も男なわけで。

 

 つまり、何が言いたいかと言うと。

 

 ………2人ともクソ可愛い。

 

 







 最近「御巫」というテーマのデッキを組みまして。効果がおもろくて乱用してます。諸刃の剣相手につけて攻撃するのが最高に気持ちいい。

甘さの程度

  • 糖分過多です
  • もっと、もっと行けます!!
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