俺ん家の閃刀姫   作:猫好きの餅

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 前の話のアンケートで大半の人がまだ足りねぇとのこどったので火力を上げてみました。

 多分R15だとここらが限界。


理性ダイレクトアタック

 

 

 

 

 

 

 出雲がお風呂へ走っていった後。残されたレイとロゼは2人して荒い息を吐いていた。

 

「はぁ…はぁ…」

「うぅ〜」

 

 2人とも顔が真っ赤だ。ドキドキバクバクやかましい心臓を押えながら、今彼にやった攻めた行動に悶える。

 

 これまでの2人の行動と比べても些かやり過ぎな距離感。これを実行したのは理由がある。

 

 出雲が美咲を外に送っていた時、2人は緊急で会議を開いた。

 

「……ど、どうするのロゼっ」

「わ、私に聞くなっ」

 

 2人は慌てていた。何故かと言うと、美咲が2人の想像を超える美人で、出雲とものすごく仲が良かった為だ。

 

 理由は2人にもわからないが、危機感を感じた。美咲と出雲が仲良く話してるのを見ているとなんだか胸がチクチクする。

 

 だから、2人は「もっと出雲に見てもらいたい」一心でさっきのスキンシップを行ったのだが。

 

「……あ、あんなに抱きついちゃった…」

「わ、私もスカートで膝枕…。出雲の息がずっと脚に…」

「…ロゼ、途中パンツ丸見えだったよ?」

「……なぁ!?………うう、私変態じゃないかぁ」

「……もう今更だよ。出雲、顔真っ赤だったし」

「……だからスカート引っ張られたのか……レイ、見てたんだったら言ってくれ……」

「だって私も、余裕なかったし……」

 

 2人して頭から湯気を出しながらガックリと項垂れる。

 

 顔真っ赤のロゼがチラッと風呂の方を見ながら言う。

 

「……このあと、どうする」

「……私は、まだやるよ。…ロゼは?」

「…また同じことをしろと言われたら、爆発しそうだ…」

 

 レイとロゼは話し合い、ロゼは先に風呂に入りその間にレイがさらに出雲へ仕掛けるというのだ。さっきは背中に抱きつくだけだったとはいえ、この行動力にロゼは脱帽した。

 

 ロゼは、さっきから何故か熱い内腿同士を擦り合わせる。下着を見られていた事も恥ずかしいが、彼の息がずっと当たっていて落ち着かなかった。今もその感触が残っている気がして、彼と顔を突き合わせて話せる気がしない。

 

 

 なお、風呂に行ったロゼはロゼで「出雲の服」というアイテムと遭遇するのだが。

 

 何があったかは、いつもの倍かかった入浴時間で察していただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺が色々とスッキリして風呂から上がると、2人はテレビを見ているようだった。見てるのはよくあるゴールデンタイムのバラエティで、時々くすくす笑ってるのが可愛らしい。

 

 訳あって今は落ち着いている俺は、思わずソファの後ろから2人の頭の上にぽんと手を置いた。

 

「お風呂あがったぞー?」

「…あ、うん。私たちも入ろっか。どっちから入る?」

「……じゃあ私から入る」

「あれ、別々なんだ」

「……ぅ、うん。引っ越したし…」

 

 ロゼが俺の方をチラッと見ると、そのまま早足で自分の部屋へ向かっていった。…どうしたんだろ。

 

 

 

 3人で暮らし始めて、今までは2人で風呂に入ってたんだけど、今日は別。つまり、なんだかんだレイと2人になるのは久しぶりだ。

 

 出会って最初の何日かはロゼが寝てる間に話したりとかはしたけど、それからはロゼもちゃんと朝に起きるようになって、なんなら俺が起きる前にご飯とかは作ってくれるようになったから、こうして話すのは久々。

 

 なんとなしにソファに座ると、カーペットに座ってたレイがソファに上がって隣に座り。

 

「えへへ、2人きりだね」

 

 はぁ〜〜(クソでかため息)なんでこんなに可愛いんだこの子は。

 

 思わず吹き飛びそうになったけど、何とか耐えて返事を返す。

 

「……あ、ああ。そうだね」

「……さっきはどうだった?ポイント稼げたかな」

「大いに。………でも、アレはもう勘弁ね」

「え、なんで?」

「男としてなんかその、辛いから」

 

 やっぱ自覚なしかこやつら。こちとら「次されたらもうアカン」と「もう1回やって欲しい。出来れば今度はレイの膝枕で」が俺の中で大激戦を繰り広げてるって言うのに。

 

 レイはうー、と唸ると口を尖らせる。そして俺の袖をちょんと摘んで。

 

「嫌だった?」

「いえ全く」

「それならいいじゃん」

 

 ……どうやら「もう1回やって欲しい軍」が勝ったらしい。即答した俺にレイが微笑む。あーやばい、このままだとまたよしよしされる。ここは話の視点を変えよう。

 

「…俺はもう十分癒されたよ。…逆にレイがして欲しいこととかないのか?生活の中での不満とか」

「…不満かぁ。……実際、こうして暮らせてることが凄く幸せだから…特にないかなぁ」

「ないかぁ……ロゼにもこの後聞いてみるけどさ。俺にして欲しいことは?もっと色んなとこ連れてけー!みたいな」

 

 その問に、レイは少し考える。

 

「確かにテレビとか見てて行ってみたいなーって場所はあるよ?水族館とか動物園とか」

「お、いいね。今度行くか」

 

 今のうちに探しとくかとスマホを取り出……そうとした手をレイにつかまれる。

 

 見ると、レイの顔がほんのり赤くなっていて。

 

「……でね。出雲にして欲しいことなんだけど」

「あ、ああ。なんだ?」

「………さ、さっきの……もう1回やって?」

「さっきの?」

「……ぅ、…お、お寿司屋から帰ってきた時のやつ…」

 

 レイはほんのりを超えて真っ赤になった顔で目を逸らし、口元を手の甲で隠すというATK/5000位の仕草で俺に言ってくる。

 

 ………いけるか?今の俺なら……。風呂で悟りを開いといた俺なら何とか…?

 

「……ちなみに、なんで?」

「……出雲の方からしてくれたの、……びっくりしたけどなんか……良かったから」

 

 なんかいかがわしい言い方になってない?

 

 見る限り、レイも恥ずかしいのを我慢して言ってくれたんだろう。それを見てちょっとなんか、やってあげたくなった。だってほら、俺今悟ってるし。

 

「……わかったよ。…えっと、横抱きにすればいいの?」

「…うん」

 

 頼むからしおらしくならないで欲しい。こっちまで恥ずかしくなってくる。

 

 じゃあ、とレイを横抱きにしようと立ち上がろうとしたら、レイが何故か座ってる俺の膝の上に乗ってきた。あ、再現ってそれかい。

 

 俺は横向きに座ってるレイの頭を背中側から手を伸ばして優しく撫でる。

 

「………ん…」

 

 レイは気持ち良さそうに目を細め、自分から俺の手にすりすりと頭を擦り付けて来る。

 

 この光景を見せたら、1体何人の閃刀姫使いが悶死するだろうか。

 

 そのまま撫でていると、レイが惚けたように言ってくる。

 

「……もっと」

 

 俺は撫でる範囲を頭頂部から側頭部まで広げる。

 

「…もっと」

 

 後頭部まで。

 

「……もっと」

 

 頭全体。レイの身体が横向きから、俺の方を向く。

 

「………もっと…」

 

 え、っと。…じゃあ……顔の側面…とか?

 

 撫でてた手を降ろしてきて、レイのほっぺを手のひらで撫でる。レイは俺の手を受け入れながら、俺の上で向かい合うように膝に座り、両肩に手を置く。

 

 集中…集中。俺の上に乗ってるのは甘えん坊のゴールデンレトリバー……!…犬だからっ、犬だからセーフっ!!

 

 頬を撫でた手が、偶然耳に当たる。

 

「……ぅ、…もっとぉ…」

 

 レイの背中がちょっと反ってるせいで後ろに倒れそう。咄嗟に背中を手で支えてあげると、レイがそのまま肩に置いてた手を後ろに回してくる。意図せずして抱き合う形に。

 

「……〜〜っ」

 

 れ、レイはそのまま俺の肩に顔を埋めた。ぎゅーっと全身使って俺を抱きしめながら、首筋にすりすりしてくる。

 

 ………これは犬っ、これは犬っ……!

 

「……すー………はぁ…。……す〜……」

 

 なんかすごい深呼吸してない?息がくすぐったくて、思わず腕の力が入る。

 

「……んぅ……!」

 

 レイの腕にも力が入る。漫画とかなら「ぎゅ〜!」みたいな効果音入ってると思うくらい凄い抱きしめてる。

 

 そんなことをしている内に、俺のだんだん向きがズレて来た。背もたれから外れてバランスを崩し、そのままべしゃっと後ろに倒れる。

 

 そして、レイはようやく離れた。俺の脇の下辺りに手をついて、真っ赤な顔でじっと眺めてくる。その顔に目を奪われると同時に、その下。……四つん這いになったことにより重力に従って広がった彼女のシャツの襟元の中身がしっかりと目に入った。

 

 し、白っ……ッ、グアアアアア!!(悟り貫通)

 

 やばい、やばいやばいやばい!

 

 この期に及んで、悟りさんが退勤なされて理性さんがブレイク状態で復活しやがった。再びレイを大型犬と考えて抑えようとするが……!

 

「…いずもぉ」

 

 そのままレイが耳元で俺の声を囁いたせいで一瞬で無効化、そのまま除外される。

 

 こ、これはまだ撫でろってことか?

 

 手を伸ばしてレイの髪を触れるように撫でると、本当に嬉しそうな顔をして、時折目を閉じて何かを堪えるようにぶるっと震える。それはまぁいいとして、……ただねぇ…!その体勢である限り、シャツの中のヤツが見え続けるんですわァ!!

 

 俺は何とか後ろに手をついて、レイごと起き上がる。再び俺の脚の上に向かい合わせで座る形になったレイは、赤い顔のまま俺をじっと見た。

 

「………も、もういいか?」

「……ぅん…」

 

 やっと、やっとこさレイが俺の上から退く。レイはまだ赤い顔のまま、自分の肩や腕を撫でてぼーっとしている。……だ、大丈夫…?

 

「ふぇぁっ!…だ、だだ、大丈夫だよっ!?」

 

 声をかけたらこんな感じの反応。そのまま「お、お風呂入ってくるっ!」と部屋から出て行った。

 

 1人取り残される俺。

 

 ……えっと、これはセーフなん?アウトなん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………出雲」

「ん、どうした?」

 

 今度はロゼが戻ってきた。タブレットを持ってるので、自室で何か見てたのかな。大きなサイズのシャツにショートパンツといった格好で、丈が長いせいで下に何も履いてないように見える。

 

 さっきのレイとのやり取りで精神統一してた俺は、部屋に入ってきたロゼに首を傾げた。

 

 ロゼは俺の服を引っ張って、カーペットの上に降ろす。脚を開けと言われたので黙ってそうするとその間にロゼが座った。

 

 まるで俺を背もたれにするかのように座ったロゼは、お風呂上がりで暖かい身体で寄りかかってくる。何も言えずにいると、ロゼに腕を掴まれて、彼女の腹に移動させられた。抱えてろと?

 

 こちとらさっきの余韻で色々持て余してんだけど。でもリラックスしてるロゼが可愛いから気合いで抑える。

 

 そのまましばらくロゼを抱えながらテレビを見て、さっきレイから聞いた行きたいところなんかを話していると、ロゼのいじるタブレットの画面が目に入った。何やら調べ物をしているようだ。

 

 ロゼのふたつ結いの髪が腕にかかっているのでなんとなしに払ってやる。これはなんか懐いてから割とやってる行動だからまだ大丈夫。

 

 ただ、その。

 

「…ロゼ?」

「…っ、なんだ?」

「耳、めちゃ赤いけど」

「っ、見るな」

 

 ロゼは耳を抑えるが、もう顔が耳と同じ色になってるせいで隠した意味がない。

 

「……やっぱり、さっきのって」

「な、なんでもないと言ってるだろぉ!……出雲は気にするなっ」

 

 んな事言われましてもねぇ。だって君ら可愛いし、推しだし。くっつかれたら緊張もドキドキも興奮もムラムラもすんだよぉ!(煩悩)

 

 ただまぁ、それ以上聞けないから大人しく言う通りにする。そのまま視線をテレビに戻そうとしたら、ロゼがじっと読んでるネットの記事が目に入った。

 

 そのページとは。

 

「必見!最速で胸が大きくなる方法!成功体験あり!!」

 

 いや何見とんねんこの子!?男の前ですよ!?

 

 ロゼは、じーっと真剣にその記事を読んでいる。そして、マッサージだの寝る体勢だの、食べ物がどうのと書いてある最後の1番下。最も効果が出る方法にでっかく「好きな男性に揉んでもらう」と書いてある。アホか?

 

 そして、何故かロゼと目が合った。

 

 つまり。

 

「…………嘘だろ?」

「……でも、試してみる価値はある」

「おま、……え、嘘だろ?流石に」

「…でも、可能性はゼロじゃない」

 

 なんでこんなに度胸旺盛なの!?絶対大丈夫じゃないだろ耳爆発しそうなの見えてんぞ!?

 

「……あのなロゼ。第一、その記事に好きな男性って書いてあるだろ?だから俺に揉まれたところで……」

「私、出雲のこと好きだぞ」

「…………」

 

 すぅ。

 

「……………………………レイとどっちが好き?」

「同じくらい?」

「……あー、おっけ」

 

 あっぶね危うく「俺も好き」って返事して関係性終了するところだった。つか今日なんなの?引っ越しで疲れてんのになんでこんなに理性ブレイクイベントが連続するんだよ。ここで俺を仕留めに来てるだろ?

 

 とりまロゼの好きは「家族として」の好きなのは理解した。それなら尚更頷く訳にはいかいない。そこまで考えた俺がロゼを止めようと……。

 

 ぷち。

 

「……は、恥ずかしいけど……大きくなるなら……」

 

 ロゼから、聞きなれない音が聞こえてきて、俺の思考は静止する。

 

 呆然と見ると、ロゼはシャツの中に腕を引っ込めて何やらもぞもぞしてる。その音が聞こえて数秒後に腕を再び出てきて、その中からぱさりと黒のブラが落ちてきた。真っ赤なロゼはそのままシャツの裾をゆっくりと持ち上げる。

 

「…い、いやいやいや!?……流石にダメだやらないぞ俺はっ!」

「でも、これで大きくなった人は沢山いるぞっ」

「いや効果はわからんけども!?つか男の前で下着外すなっ!」

「……見せるのは流石に恥ずかしいから、中に手を入れて…」

「話を聞いて貰えます!?」

 

 あーもうダメだ止まらん。ここまでされて断ったらロゼに恥じかかせるラインにまで到達してしまった。

 

「……嫌じゃないの?」

「……こんなこと、出雲以外に頼めない…。は、恥ずかしいから、早く…!」

「いやでも、どのくらいすれば……」

「い、出雲の気が済むまででいいからっ」

「それだと多分10分20分じゃ終わらないぞ!?」

「お、終わらないの!?」

 

 あーもう、ダメだ俺も。どさくさに紛れて何言ってんの?

 

 くっそ、今日は一体なんなんだ!?厄日なのか幸日なのかはっきりしてくれよ!!

 

 俺は、唇を噛みながらロゼの前に手を回す。

 

 くうぅ、後ろからでロゼの顔が見えないのが余計いかがわしい。ただ見える耳が真っ赤なのが唯一俺の心余裕を繋ぎ止めている。

 

 やがて、俺の手がロゼのお腹に着地した。びくんと身体が跳ねてるけど、ほんとに大丈夫?

 

「…大丈夫?」

「……ぅん、…そのまま…」

「……」

 

 ええい、ゆっくり行くからダメなんだ。

 

 最早なんで俺はこんなことになってるのかの疑問すらすっとばして手の位置を上げていく。ロゼの手は俺の腕に置いてあるけど抑えようとしない。

 

 そのまま進んで行くと、やがて指先に当たるところがあった。ぷにぷにとしたそれの正体は言わずもがなで、とりあえずそれを手で包んでみる。

 

「……ぁ」

 

 ……は、初めて女の子の胸を触ってしまった。なんか1周回って冷静になってくる。本人は小さいって思ってるのかもだけど、なんか想像よりあるというか、悲観するほどではないというか……。手のひらサイズで安心感がある。

 

「……大丈夫?」

「……ん、…出雲の好きに…」

 

 俺は促されるままに、そのまま手を……。

 

「出たよ〜」

「「っ!?」」

 

 すっかり忘れていた。今レイ風呂入ってたんじゃん!

 

 俺は反射的に揉む直前だったロゼの胸から手を離し、服の中から抜く。俺たちの近くに落ちてるロゼのブラを神速で回収すると、怪しまれないようにロゼを抱きしめレイの方を首だけで向く。

 

「お湯は抜いた?」

「うん。お風呂掃除はまだだけど…今やっちゃう?」

「いや、明日やるから大丈夫だよ」

 

 俺は自然を装ってロゼから離れようとするが、彼女の手が俺の手に絡みついた。逃がさない、離さないと言わんばかりに握られて戻される。

 

 それを見たレイが寄ってきてソファに座り、俺の後ろを取る。

 

「何してたの?」

「…普通にテレビ見てたと。あとさっき話してた、行きたいところとかの話も。水族館調べてた」

 

 俺は神速でタブレットのタブを追加して近くの水族館のページを検索する。

 

 利き手がロゼの手と絡まってるからちょっとやりずらい。そして、レイにももう片方の手を繋がれて、とうとう動けなくなった。

 

「これじゃ動けないよ」

「えへへ、…出雲って、なんか触りたくなるんだよね」

「…触ってると落ち着く」

「それはこっちのセリフなんだよなぁ」

 

 ただこのままなのも行けないので、俺はロゼを下ろして立ち上がった。回収したブラはこっそりとロゼに渡す。

 

「……じゃ、俺風呂掃除してくるから」

「え、さっき明日やるって」

「気が変わった」

 

 このままリビングにいたら俺、おかしくなる。俺は速やかに退散を測った。

 

 

 

 

 

 

 

 その夜。そのまま新居1日目の眠りに着いた出雲は、真夜中に物音で目が覚めた。

 

 時計を見ると午前3時。

 

 出雲が目を擦りながら音の方を見ると、リビングから足音が聞こえる。どっちかが起きたのだろうか。

 

 その足音がだんだんと近付いてくる。そして、出雲の部屋の前で止まった。少しして部屋の引き戸がゆっくりと開く。出雲はとりあえず寝たフリをすることに。

 

 部屋に入ってきたのは、ロゼだった。目を瞑っている出雲からは見えないが、何やら顔が赤く、息も荒い。

 

 何故ロゼがこうなっているのかと言うと、さっきのお預けにある。

 

 第一、レイや出雲にバレてないが、ロゼはちょっとだけむっつりさんだった。元々造られた人間だからか、知らないことに対して人一倍の興味がある。

 

 だから、この前レイと調べてしまった人の体の仕組みや、男女が行うことに対しても興味津々。1人の時もそういうことばっかり調べていた。

 

 そして、ロゼが変化したターニングポイントはこの日の風呂だ。

 

 出雲の次に、こっちに来て初めてひとりで入ったのだが、服を脱ぐときに籠に入っていた出雲の脱いだ服があったのだ。

 

 それを手に取り、顔を近付けてから。ロゼは少しおかしな方向へ進んでしまっていた。

 

 そしてトドメの育乳事件だ。揉まれてないとはいえ、手のひらで触られたロゼは完全にブレーキが壊れる音が聞こえた。レイが戻って来たせいで終わってしまったが、1度高まった熱は寝る時間になっても、レイが寝入っても全く治まらない。

 

 そのまま数時間悶々とし、こっそりベッドから抜け出して出雲の部屋まで来てしまった。

 

 ロゼは、そのまま出雲のベッドの中に入る。ロゼたちの使ってるベッドと違い、彼が寝ているものは前の家から持ってきたベッド。当然強く感じる彼の香りにロゼは止まらない。

 

「……まだ、……途中だったから……」

 

 そう自分に言い聞かせ、今行ってることは正しいことだと、仕方の無いことだと言うことにする。

 

 ロゼはそのまま出雲と向かい合うように寝っ転がり、仰向けで寝たフリをする出雲の手を取って自分の服の上から胸に当てる。

 

「………っ、…ん」

 

 そして困っているのは狸寝入り中の出雲だ。いかがわしい漫画かゲームみたいな展開が突然始まり、困惑を隠しきれない。そうしている内に、手がロゼの服の中にぶち込まれる。

 

 有り得なさすぎる状況に、これは夢なのかと考え始める出雲。そんな夢を見る心当たりもありすぎるし、ここは乗っとくか?とすら半壊した理性で考え始める。

 

 下着を外しっぱなしの服の中を突き進んだ手はさっきと同じく膨らみに到着した。

 

 今度は当てるだけとは言わず、ロゼの手によって完全に揉まされる。

 

 出雲の方も引越し&2人のアプローチの気疲れで、この状況を現実逃避して夢と断定。それならいいやとノリ始めた。

 

 出雲は寝たフリをしながら寝返りを打ってロゼの方を向く。そして、服の中の手を自分の意思で動かし始めた。驚いた様子のロゼの顔が、出雲の手が動く後度にだんだん緩んでいって、最終的には出雲に脚を絡めさせ、一心不乱に彼の匂いを嗅いでいる。その間も、服の中の手は動き続け、普段の彼からは絶対にしないような手つきでロゼの育乳に協力する。ロゼはびく、と体を跳ねさせながら、こっちも普段なら想像も出来ないほどの艶やかな顔で。

 

「……ぁ、………ぅ…ん……いずもぉ…」

 

 出雲のこの夢は、明け方まで続いたそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………あー、やべぇ夢見た」

 

 翌朝、出雲が目を覚まして起き上がり自己嫌悪。これほど自分を殴りたいのは初めてだと少し悶える。

 

 一応隣を見るともぬけの殻でやっぱり夢だと一安心した。時計を見ると8時ほど、目をこすっているとレイが顔を出す。

 

「出雲っ、おはよ!」

「おはよう……ロゼは?」

「汗かいたって言ってたから今シャワー浴びてるよ?」

「あー、じゃあ出たら俺も貰おうかな」

 

 朝ごはんの食材がありませんっと言われ、どっかに食べいくかと返す。やったぁと喜ぶレイに癒されていると、浴室からロゼが出てきた。

 

「…あ、出雲。おはよ」

「おう、俺もシャワー浴びていい?」

「……ああ。脱いだ服は洗濯してもいいか?」

「いいよ。脱いだやつ籠に入れとくから、洗濯機に入れちゃってくれ」

 

 頷いたロゼとすれ違って脱衣所に入って服を脱ぎ、シャワーを浴びる。

 

 頭を冷やすように冷たいシャワーを被りながら、俺はちょっと美咲に相談してみるかと考えた。

 

「…出雲、洗濯機回すぞ」

「あい、頼むわ」

「……ああ」

 

 

 なんか、ロゼの声こもってない?なにか被ってるの?

 

最後のは………

  • 現実
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