俺ん家の閃刀姫   作:猫好きの餅

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 ども。最近ハーメルンのとある作品をよんでラビュリンスを組んだ作者です。姫様かわいい。

 …あいつらの罠高すぎない?


UR確定10連ほど、出るURが少ない

 

 

 

 

 

 

 頬に残る柔らかすぎる感触にドキマギしながら部屋に戻る。抱きついてきて、頬にキスした美咲は俺が何か言う前に自分の部屋に入っていってしまった。

 

 さすがにそれは照れるというかびっくりした。美咲の見た事ない顔に反応してうるさくなる心臓を抑えながらリビングに戻ると、レイとロゼがソファから立ち上がってこっちにやってくる。

 

「……出雲、改めておかえりなさいっ」

「どこに行ってたんだ?」

「……ああ、ちょっとこれを買いにね。2人にプレゼントだよ」

 

 手にした紙袋を見せると2人はええっと驚く。興奮する2人を座らせて、紙袋に入ってる箱をふたつ取り出して2人に見せた。

 

「……こ、これは…!」

「…え、えっと……すまほ…だっけ?」

「そう。レイとロゼのを買ってきたんだ」

 

 ちなみにお金は引越しの時にまとめて貰っていて、それで余った分で買った。何気に最新の機種だ。2人に戸籍が無い関係で1人に買いに行ったせいで時間かかったけど。

 

 ふたりはもう大興奮。そのまま箱を開けるかと思いきや、こっちに駆け寄ってきて…。

 

「出雲っ!」

「ありがとうっ!」

「ちょお!?」

 

 文字通り飛びついてきた2人に、俺は倒される。2人とも俺の胸あたりに顔を埋めていて、お腹や腰辺りにくっそ柔らかい物が当たってる感触に俺の顔の熱がぶり返した。

 

 思わず、俺も両手を伸ばしてそれぞれの頭を撫でてしまう。

 

「…ん」

「…えへへ」

 

 レイもロゼも目を細めて気持ちよさそうな顔をしてる。俺はそれを見て癒されながら、身体を起こした。

 

 2人とも、開封はしたい様子ではあるんだけど、それでもまだ撫でられていたいみたいで猫や犬がやるように俺の手に自分の頭を擦り付けて来る。

 

 あーもう、なんでこんな可愛いのこの子ら。

 

 最早毎日思ってることを今日も内心で叫びながら、2人にスマホが入ってる箱を開けさせる。

 

「こっちの白い方がレイで、黒のがロゼのな。ケースとかは選べなかったから、後で買いに行こう」

「…うん…。これで出雲とも連絡が取れるんだね?」

「ああ、さすがにそろそろ欲しいよねって」

「…お、おおお」

「流石に扱いはわかるか」

 

 向こうはどっちかと言うとこっちよりも科学系が進歩してるから動作の説明とかは大丈夫みたいだ。ロゼはもう初期設定終わらせてるし。

 

「レイは出来た?」

「…うん、でもこの文字の打ち方に慣れなくて…」

「あー、フリック入力は流石にないのか。一応キーボード型にもできるけど縦画面じゃなぁ」

「……ケータイ打ち?見たいのも試したけど…これに慣れるしかないかぁ」

 

 唇を尖らせてえいえいって文字を打ってるレイが可愛いすぎるんだけど、どうしようみんな。

 

 程なくしてレイも設定を終えると、次は必須のアプリを入れていく。

 

 まず最初に連絡アプリをご所望になられたのでそれをインストールし、そのまま2人と連絡先を交換。

 

 すると早速ぽこんとレイから着信。

 

『いずも』

「お、打ててる打ててる。……ロゼは?」

『出雲、届いてるか?』

「うん来てるよ。……って、2人とも?」

「「……」」

 

 いや、文字打つのに慣れるためだからって全部メッセージでやる気?

 

「……今日、晩御飯何にする?」

「「…!」」

 

 ぽこん、ぽこん。

 

『かれー』『オムライス』

「…うーん、じゃあカレーかなぁ。オムライス卵すごい使うし…」

 

 ぽこん、ぽこんっ。

 

『やったー』『カレーもすきだ』

 

 俺はそっとそっぽを向くと無限にニヤける口元を手で抑えた。だって、目の前に俺いるのに2人してスマホに顔近づけて頑張って文字打った後、そのまま無言で見上げてくるんだもん。これで悶えるなって方が無理だ。

 

 とりあえず夕飯の方向性は決まったところで、さっきから個チャで送って来てたから通知がすごいことになってる。

 

 3人でグループを作ると2人をそこに招待する。とりあえずの連絡手段はこれで完成。あとは2人の自由にさせていると。

 

「……出雲、出雲がやってるのはこれか?」

「……ん?ロゼも遊戯王やるの?」

「ん、興味がある」

「あ、私も入れるー!」

 

 あなた方遊戯王のキャラなのに。マスターデュエルをインストールした2人がちょっとシュールだ。だけど決闘者が増えるとなると俺も嬉しくなる。

 

「……2人ともルールとかはわからないよな?」

「うん、出雲の見てたくらいだよ」

「それならどうするか…、とりあえずストラクチャーデッキを買うとして…何使う?」

「色々あるな」

 

 きちんとチュートリアルを終わらせてジェムを手にした2人がショップ画面を見て唸る。

 

 俺はそういえばと2人に聞いた。

 

「なんなら、閃刀姫デッキでも使う?ちょっと高いけど…」

「……ううん、私たちはいいや」

 

 意外な回答に目をぱちくりとさせる。使い慣れてるのがいいかなって思ったんだけど。

 

 そんなふうに考えてる俺に、2人は微笑んだ。そのまま俺の顔を覗き込んで言う。

 

「…閃刀姫は、出雲に使って欲しいなって思うから」

「……私たちも、出雲に使って欲しいと思う」

「……そ、そう?」

 

 2人の、俺を信頼しきったような顔にちょっとドキッとした。そして勝手に2人の頭を撫でる俺の手。そして気持ちよさそうにして俺に左右から寄りかかってくる。

 

 2人は、そのまま俺とくっつきながらデッキを選び出す。

 

「え、あの2人とも?」

「……うーん、なんかオススメない?」

「いや、あるにはあるけども、その前に…」

「説明を読んでもさっぱりわからん」

 

 もう、これはわざとやん。美咲も言ってたけど、本当に俺の事が好きでこうしてくれてるって事なの?

 

 しかもというかなんというか、今日2人ともスカートだし。両方の手がそれぞれの太ももの上に置かれているせいで、俺の思考を人の太ももって全然違うんだなぁが占領する。

 

 まさか撫で回す訳にも行かないので、手はそのままで2人の画面を見る。

 

 最初はストラクを買うのが手っ取り早いけど…。ロゼを見てみると、銀河眼のデッキに目が止まっている。

 

「それが気になるの?」

「…黒いドラゴンが使いたくて…」

「黒いドラゴン?……色々いるけど……せっかく銀河眼だし、これどう?」

 

 黒いかっこいいドラゴンと聞いて、俺も好きなアイツが頭に浮かぶ。デッキ画面でその名前で検索してみる。

 

「これどう?銀河眼の時空竜(タキオン)

「……か、かっこいい……!」

「だろ?」

 

 俺が一目惚れしたカードのひとつ。ただ、コイツのデッキのカードは基本的にストラクに入ってないやつだし…。

 

 だけどロゼはもうその気のようだ。ストラク外を作るとなるとジェムがいるので稼ぎになるソロモードをやらせている間にレイの方も見る。

 

「レイは決まったか?」

「うん、絵が可愛いからドラゴンメイドってやつにしようかな」

「お、俺もそれがいちばん最初のデッキだったんだよ」

「……絵が女の子だから?」

 

 図星なんだけど、なんか聞き返してくるレイが怖い。ただ嘘はつけないので素直に頷くと、抱いた俺の腕に力が入り、レイの手が俺の手に絡みつく。

 

 所謂恋人繋ぎをしてきたレイは更に俺の方に身を寄せる。ここまでくっつかれると当然レイの胸がバッチリ当たるわけで。離れようにも恋人繋ぎの手が緩んでくれない。

 

「……ふーん、どの子が好みなの?」

「……え?」

「緑の娘?それとも赤い娘?」

「……選べと言われたら、……ラドリーかな」

「……この子?」

 

 ラドリーはメイトで持ってるくらい好きだしドラメデッキに使いもしないラドリートラップを絵が可愛いからと採用してるくらいには好きだ。レイはそのラドリートラップを見てちょっと可愛いかもと呟いた。

 

 レイはそのままストラクを3つ買う。

 

「これをどうすればいいの?」

「このままだと使えないから、調整しようか」

 

 最初のままだと回らないから、ストラクをコピーせずにデッキを新規作成。下級モンスターのドラゴンメイドの女の子の姿をデッキに追加していく。

 

 えっと、とりま初動になるティルル、チェイム、パルラは3枚ずつと……ナサリーは1枚で、……ラドリーは可愛いから3枚。

 

 ……さすがに2枚にしとくか。

 

 後はお見送りだのお片付けだのを入れ、とりあえずデッキは完成。ただ、誘発が1枚もないから現代からしたらちょっと寂しいデッキだ。

 

「よし、ここからちょっとソロモードのこのルートをやってみて」

「うんっ、この上のところ?」

「そう。ここやるだけでジェムがめっちゃ貰えるから」

 

 レイにドラメのギミックを軽く教えてソロモードをやらせてる間にロゼの方を見る。

 

「出雲、言われてたところが終わったぞ」

「ジェムどのくらいある?」

 

 ロゼの画面を見ると、ストラクを買ってないおかげか8000以上はジェムがあった。つか最初のデッキでソロモードやってたのか。

 

「最初のデッキじゃ時間かかったろ?」

「そうなのか?だいたい6ターンくらいかかったが」

「ストラク買ってれば3ターンで終わるんだけどね。……ごめん、そこ忘れてた」

「……じゃあ、私、偉いか?」

「偉い偉い」

 

 そういうと、ロゼはふふっと笑い、俺の手を自分の頭に乗せてくる。そのまま艶やかなシルバーの髪を撫でると、満足そうな顔をしてくれる。

 

 あー、まじ可愛い。

 

「…なにイチャイチャしてるの」

「レイもさっきくっついてたじゃないか」

 

 ソロモードをやってるレイが頬を膨らませるが、ロゼに言い返されて唇を尖らせて画面の方を向く。その様子が可愛くて思わず手を伸ばすと、レイは「思惑通り」の顔で撫でられる。もう思惑通りとかどうでもいいや、2人ともクソ可愛い。

 

 ただこれだと話が進まないので2人の頭から手を降ろしてロゼのデッキを組んでいく。

 

「えっと、タキオンを引くなら最初にタキオンカードを生成しなきゃなんだけど、そもそもそのポイントがないから…、汎用札のパックを引こうか」

「……この、バース・オブ・チャレンジャーってやつか?」

「そうそう、それを10パック引いて、出たカードを分解し………へ?」

「おお、虹色が多いな」

 

 ロゼが言われるがままに引いた10パック。そのうちの半分が虹色に光ってるのを見て俺は目を疑った。

 

「……と、とりあえずスキップして……………oh」

「なんだ?すごいのか?」

 

 この10パックで引いたURは何と6枚。

 

 うらら、屋敷わらし、泡影、泡影、三戦の才、冥王結界波。

 

 か、神引きすぎだろ。全部使うやんけ。

 

 ぱちくりと瞬きをしてるロゼの頭を撫でる。

 

「め、めちゃくちゃいい引きしてるよ。次も引いてみて」

「わかった」

 

 虹色4つ。出たURは5枚。

 

 三戦の才、屋敷わらし、うらら、うらら、泡影。

 

「うっそだろ」

 

 たった20連で三戦2枚に屋敷2枚、うららと無限泡影が3枚に冥王結界波……?

 

 あまりの神引きに俺はロゼのことに引いた目で見る。

 

「な、なんだ?」

「……いやなんでもない。……ビギナーズラックってやつかこれ?」

 

 でもとりあえずこれでG以外の汎用はだいたい揃った。そのままデッキを新規作成し、タキオン関連カードのプライマルくんを生成、出てきたタキオンパックを引いてみる。

 

「おお、いっぱい出たぞ!」

「……えぇ?」

 

 俺はもう何も言えなかった。

 

 虹色のパックは3つ。なのに出てきたURは6枚。

 

 タキオン、ドラッグルクシオン、時空の七皇、時空の七皇、シュヴァルツシルト。

 

 次の10連。

 

 タキオン、タキオン、時空の七皇、シュヴァルツシルト、関係ないUR。

 

「えぇー、どうなんとんだこれ」

 

 わずか20連でまた必要パーツを多方揃えてしまった。そしてまだ石は4000ある。

 

 あまりの神引きの連続に心が死んだ俺は、「えらい?えらい?」とこっち向いてくるロゼを膝に乗せて撫で倒しながら、追加でギャラクシーアイズのストラク2種類を1回ずつ買う。これでプライムフォトンと、サイファーシリーズが手に入ったのでそのままデッキにぶち込んだ。

 

「……ぅ、出雲…?……わ、私…そ、そんなに偉いのか?」

「偉すぎ。もう撫で回すわ」

「……ひゃ、……い、出雲…」

 

 なんだろう、ここまでの神引きだと逆に褒め讃えたい。ソファの上に座ってその上にロゼを乗せて、いい事した時の犬みたいな感じで撫でてると、だんだんロゼから力が抜けてきた。

 

 それを見たレイが眉を釣り上げて立ち上がり、俺の隣に襲来する。

 

「ろ、ロゼばっかズルい!……私も引くし!」

 

 レイはそのままバースオブチャレンジャーを10連引き。虹色ゼロ。

 

「………なんか次は1枚ずつ確定!って出たんだけど……」

「…もう1回引いてみ?」

「うん、……あ、UR出たよ!…ね、ネオぎゃらくしーあいずぷらいむ……名前長くない?」

「………あ」

 

 それ、今ロゼが欲しいやつ。俺はロゼを膝から降ろすと、聖母の気持ちでレイをなでなで。

 

「な、撫でられて嬉しいはずなのに……!」

 

 ちなみに、ロゼばこの後フォトンの方のパックで普通にネオギャラクシープライムを引きました。

 

 レイは俺と同じ側でちょっと安心した。存分に撫でてやろう。

 

 

 

 

 

 

 その後。無事にデッキが完成したところで夕ご飯に。

 

 撫ですぎてふにゃふにゃになったレイはソファで休ませて、ロゼと二人でカレーを作る。

 

「……まさか、8000ジェムでほぼ完璧なタキオンデッキが作れるなんてなぁ。ネオギャラのついででタイタニックも出すし、ロゼ運良すぎ」

「……そうか……なら…」

「2人とも撫でられるの好き過ぎない?」

 

 今んとこ理性を保ってられる唯一の要因だ。これで2人のことを犬だと思って何とか耐えてる状態。

 

 カレーの鍋に蓋をして手を洗って、綺麗に拭いてから手をロゼの頭の上に乗せる。ロゼは、その手を優しくとると、「そこじゃない」と自分の頬に当てた。

 

 うっ、ほ、頬だと犬扱いが……!

 

 ロゼはコンロの辺りはリビングから見えないことをいいことに、俺の手にほっぺを擦り付けて、身を寄せてくる。

 

 この子、これでATK1500なんですよ?信じられねぇ。

 

「……いっぱい褒めて欲しい」

「……あーもう、可愛いかよマジで」

「…かわっ!?」

 

 あ、思った事そのまま口から出た。ま、いいや。今頭が可愛いにやられてるし、そんで今目の前にいる生き物くそかわいいし。

 

 ロゼは顔を真っ赤にして声にならない声を上げながら抱きついてきた。見ると耳まで真っ赤の状態で、俺の胸に顔を押し付けている。

 

「……うぅ、そういうの、他の女にも言うのか…?」

「え、言わない言わない。多分言うのはロゼとレイくらいだよ」

「……えへ…」

 

 ロゼはATK4000くらいのにやけ顔を見せながら、ぎゅーっと抱き着いて離れない。

 

「…あっ!何してるのっ!」

 

 そして長い間見えないことに気がついたレイがこっちに来てしまった。俺に抱きついてるロゼを見るやいなや「わ、私もっ!」と背中に抱きついてくる。ちょ、ちょっと今火使ってるって!

 

 2人を前後にくっつけたまま弱火にしてリビングに戻った俺は、どうしたもんかと悩む。まだ、ふたりが犬みたいにくっついてくる分には耐えようがあるんだけど、少しでもその、女の子の顔をされるとやっぱりダメだ。

 

 1度胸に顔を埋めているロゼを見ると、熱を持った表情でじっと見てくる。俺は目をそらす。今度は後ろのレイを見る。こっちも湿度を帯びた目で見られてすっと視線を戻す。

 

 あれ、ダメじゃね?

 

 

 これ本当に、近いうちにブレイクされるかもしれん。

 







 次回、再び2人きりタイム×2。
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