俺ん家の閃刀姫   作:猫好きの餅

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 明けましておめでとうございます(1月下旬)。

 投稿遅れて申し訳ないです。ちょっくら他に書いてる作品を投稿してました。

 正月に御巫の新パックが出て大変歓喜した私はおみくじガチャガチャを引いて「お前誰やねーん」な全く知らんカードのロイヤルを当てたり(魔界劇団-メロー・マドンナ)、新しくイビルツインだったりデモンスミスだったり、エクソシスター組んだりしておりました。タクティカルトライデッキを買って晴れてOCGデビューもしたので、リアルデュエルも楽しみな1年です。


 今度とも、閃刀姫で出雲くんの理性を削っていこうと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。


カドショに閃刀姫いたら2度見どころじゃないよね

 

 

 

 

 

 

 2人の火力がリミッター解除され、悲しくもそれに身体が慣れてきた(!?)頃。

 

 いやね。慣れたというか、慣れないと危険を感じたから慣れた。お陰で俺の入浴時間が大変なことになっているけれど、タカが外れて2人を襲うよりはマシだ。

 

 え、ロゼの育乳はどうしたって?今もちゃんと続けてるよ。というかそれで逆に耐性が着いたかもしれない。自分で言ってても意味わからんけど、なんかこう、触ってる時に何も考えなくなってきた。まぁ超柔らかいしロゼの顔とか見たら一瞬で吹き飛ぶから必死に天井見てる。ちなみに毎回レイが襲来してきて抱き枕にされるから、毎回必死に先行ワンキルされてる盤面を思い出して耐えてる。耐えられちゃってるのが遊戯王の闇だねこれは。

 

 

 そうして、新生活にもちょっとずっと慣れてきたある日のこと。

 

「カードショップに行きたい?」

 

 新居に引っ越してきて少し。

 

 2人からそう言われたのは休みの日に朝食を摂っている時だった。

 

 マスターデュエルを始めて紙の方にも興味出てきたのかな?と首を傾げると、レイが俺の部屋にある昔使ってたカードを指さして言った。

 

「どうしてかわからないけど、私たちにこの魔法カードが使えるじゃない?他にもなにかあるのかなって気になって」

「あ〜。確かに色々試したけど、使えるの案外なかったもんね」

 

 この前カガリを装備させる時にも使ったOCGの魔法カード。時間がある時に何が使えるか試したんだけど、その数は案外少なかった。ちなみに罠は全部使えなかった。

 

 破壊系のカードはもちろん、フィールド魔法や巨大化などの1部の装備魔法もダメ。永続魔法系も閃刀姫対応のものがないためダメ。使えたのはシンプルな回復系と、ドロー系のカードだった(ただデッキからカード引けるだけでなんも起こらん)。

 

 でも便利なことは便利だから、それを見に行きたいってことらしい。あと日用品の買い物にも行きたいらしい。

 

「…よし、大きいカードショップはこの前行ったモールにあるし、買い物がてら行こうかな」

「うんっ、私服も欲しいっ」

「…私も」

 

 この時、俺は深く考えていなかった。……2人がどんだけ有名人なのかを。

 

 

 

 

 

 

 

「着いたー」

「前よりも早く着いたね」

「…引越し先が前よりもここに近いからな」

 

 そしてやって来ましたこの前のショッピングモール。車を止めてフロアに降りると、2人が俺の裾を引っ張ってくる。

 

「とりあえずどうする?先に買いたいものから行くか?」

「うん、……その、ちょっと30分後くらいにまたここでいいかな?」

「……ああ、了解」

 

 ふたりが別れたがるということは、下着類を買ってくるんだろうな。俺は頷いて、じゃあ俺は適当にもの見てくると言って行こうとしたんだけど。

 

「……ロゼ?」

「……出雲も行くか…?」

「え」

 

 ロゼが顔を寄せて囁いてくる。最近ちょっと積極的になってきた彼女はちらちらとそのお店…ランジェリーショップを見る。

 

「…いや、他の女性客の迷惑になるから、俺は他見てるよ」

「…そうか」

 

 流石にそれはダメなので断ると、ちょっとしゅんとしたロゼがレイに引っ張られてお店に入っていった。

 

 それを見送ると、俺は俺で服やら小物やらを見て回る。……ちょっと最近ホットプレート欲しいんだよな。焼きそばや焼肉、タコパとかやりたい。

 

 そしてなんだかんだ貴重なひとりの時間だ。最近バイト先でも美咲が絡んでくるし、家が隣だから行き帰りもずっと一緒だし、あのキスの事に触れてこないし、帰ったらレイとロゼにもみくちゃにされるしで休まる時が風呂くらいしかない。

 

 いや、ひとつ間違って欲しくないのが、間違いなく俺は幸せもんだってところ。この生活を他の男に話したら全員から拳が飛んでくるだろう。

 

 だけどもさぁ、…絶対流されたら俺ダメ人間になる。デレデレになって外に出れなくなる。だから超頑張って耐えてるんだけども。

 

 そんなことを考えながら夏物を見て回る。もう8月に入りそうな時期だから結構暑くなってきた。だからもうちょい通気性の良い奴が欲しいんだよね。

 

 ぽこん、ぽこん。

 

 すると、俺のスマホからメッセージの通知が。開いてみるとレイとロゼから個人の方で二通ずつ来てる。…どうしたんだろ?

 

 俺はそのまま2人から送られてきた画像をタップし………。

 

「………………」

 

 送られてきたのはこうだ。

 

 レイは白のレースの下着と、黒のレースの下着。ロゼはライトブルーの脇がヒモのやつ。それがそれぞれ写真で送られてきて、トドメの「どっちがいい?」「…どうだ?」

 

 それが2人分。ロゼに至ってはそれを服の上から自分の身体に当てた写真を送ってきやがった。

 

「……っ、……ォ…」

 

 なんてことを。

 

 思わず変な声が出そうになって壁に手をつく。いや何を送ってきてんのよあの子らはァ!?それを俺に聞いてどうすんのぉ!?

 

 レイはちょっと恥ずかしそうに送ってるのが写真の鏡に映った姿からわかって威力が凄いし、ロゼは自分の身体に当てちゃってるせいでつけてるのが想像できちゃってやばい。

 

 だがしかし、ここで「黒いいんじゃない?」「めちゃくちゃ良い」って送っちゃう俺も本当に大概だ。

 

 痛む頭を抑えながら俺は心なしかランジェリーショップから離れるように歩く。

 

 2人は今会計してるくらいだし、アイスでも買ってくるかと近くのアイス屋で2つ購入。元の位置に戻ってくると、ちょうどレイとロゼが待っていた。2人の美人度に、遊戯王を知らない人達からもすごい視線を集めている。

 

「ごめん、待った?…あとふたりでなんてもん送って来てんの?」

「……え、ロゼも送ったの?」

「…考えることは同じだな」

「心臓に悪いからやめてね?…ほら、アイス買ってきたから」

 

 2人にそれぞれチョコ系とベリー系のアイスを渡すと2人はすっごい笑顔に。そして周りの男の視線はまとめて俺に突き刺さる。

 

 2人ともアイスをお気に召したようで良かった。普通だったら何買ったの?みたいな話になるけど店が店だけにそんなことは言えず、普通に食べ終わるまで待つ。

 

「2人は他に買いたいものってあるか?」

「…んー、大抵のものはうちの近くでも買えるからね。……それに、アレも買えたから…

「ん、なんて?」

「いやっ!なんでもないよ!?」

 

 俺が聞き返すと何やら慌ててる様子のレイ。ロゼの方をむくとぷいっとそっぽを向かれた。一体何を買ったんだ?

 

 まぁいいかと、2人を連れてカードショップへ向かう。そういえばそのままの髪型で連れてきちゃったけど大丈夫かな?服こそ現代のガーリーファッションだけど、顔と髪型はまんまそのままだ。

 

 2人に変装させようとしてもこんな所で何もできるわけがなく、カードショップに着いてしまう。たまに大会とかも開かれているくらいには大きいところで、遊戯王以外のカードも多く取り扱ってるところだ。

 

「……なんだかんだ俺も来るのは初めてだな」

「そうなの?」

「ゲームの方をやってるとね。ただ環境……最新のカードは紙の方じゃないと使えないから、ちょっとそこは気になるな」

 

 と言っても閃刀姫はこの前それが実装されたばかりだけどね。

 

 そして、やっぱりというかなんというか。

 

 2人がものすごい見られている。

 

 今店の外にあるガラスケースに入ったカードを見ているんだけど、店から出た客がめちゃくちゃ綺麗な2度見をしてた。

 

「出雲、とりあえず入ってみる」

「…ロゼ、知らん人に話しかけられても着いて行くなよ?」

「……バカにするな。私がついて行くのは出雲だけだ」

 

 そういいふんと鼻を鳴らすロゼ。俺だと着いて行っちゃうんかい。2人はとなりあって店に入っていく。俺も冷や汗を書きながら追いかけると。

 

 

 

 

 

 

 

 店の中は騒然としていた。

 

 棚のカードを見ていた人も、会計をしていた人も、スペースで友人らしき人とデュエルしていた人も。

 

 全員が今入ってきた美少女2人組を見て、目を擦ったり、2度見をしたりしている。

 

 中には手に持ったカードとその彼女達を見比べるように交互に手元と見比べている人もいた。あの人閃刀姫使いだな?

 

「わぁ…!…お店の中もいっぱいあるねロゼっ」

「…レイ、店の中で走るなよ…?」

 

 わぁ、お互いの名前言っちゃった。

 

 店の中のデュエリストの方々から「…ロッ…、レっ……っ、え……!?」と混乱と困惑、驚愕と歓喜がごちゃまぜになった謎言語が聞こえてきて、俺は内心頷いた。うんうん、普通そうい反応になるよね。

 

 みんな、どう見てもリアルに舞い降りたレイとロゼなんだけど、普通考えたらカードのキャラがこんな所にいるわけなくて。でもどう見ても本物(?)で、そっくりさんってわけでも無さそうで、つか名前呼びあってるし……?と、感情が大渋滞していそうな顔をしている。

 

 店内が「…え、……ん?」や「…本物?……いやいや…」などの困惑した声で溢れる中、2人はそのまま隣合って売られているカードを眺めている。

 

「……あ、私たちのカードもあるね」

「そうだな。……こっちの敵のカードもあるのが複雑だが」

「美咲のには入ってなかったもんねコレ」

 

 2人が閃術兵器H.A.M.P.を見ながらそう話してい他のが聞こえたのか、困惑がさらに極まってくる。

 

「…そ、そういうロールってこと?」

「…多分そうだろ……めっちゃコスプレのクオリティ高いな…」

 

 まぁそうなるよね。まさか本物が本当にいるなんて考えるわけないし、高度なコスプレかなんかだと思うのが普通だ。

 

 だが、コスプレするならせめて服やら何やらもキャラに合わせるものだけど、今の2人は私服、それが妙に生感を発生させて、コスプレなのかどうかがわかりにくくなっていた。

 

 ただまぁ、さすがに話しかけられる様な猛者はいないようで、並んでカードを眺めているレイとロゼをかっぴらいた目で見ている人がほとんどだ。入口に突っ立ってる訳にも行けないので俺も店に入り、2人の元に歩く。

 

「…あ、出雲っ、あそこに私たちのカードがあるよ」

「…あ、ほんとだ。…あと私たちのって言うのやめてね?…すっごい注目集めてあるから」

 

 この会話を聞いて、ようやく「コスプレ」の方に納得の舵を切ってくれたみたい。自分たちが遊戯王のカードのキャラって知ってるのね、あーびっくりしたガチ本物が舞い降りたのかって思ったわと各々買い物やらデュエルに戻りながらチラチラと2人を見てくる。

 

 そして俺に突き刺さる確かな嫉妬の視線を感じて優越感に浸りながら(クズ)、俺も品物を見始めた。

 

 カードは基本的にバラ売りされていて、中には何十枚かランダムに入ってる中古カードの束なんかがあった。端から見ていくと、ある品物に目が止まる。

 

「……タクティカルトライデッキ?」 

 

 なんか公式からデッキが出てる。スマホで収録内容を調べてみたら、うららや増G、墓穴とかの汎用札がちゃんと入ってる。これで1000円ちょっと?これマスターデュエルで作ろうとしたらジェム15000くらいいるぞ?

 

 俺は内心感激しながら、いくつかテーマの種類があるタクティカルトライデッキからイビルツインとエクソシスターをとる。前々から気になってたテーマで、1度紙でやってみたかったんだよね。美咲のを見せてもらうこともあるけど、やっぱり人のデッキだし。

 

「……何買うの?」

「ん、なんか完成済みのデッキが売られてたからふたつ買おうかなって。そっちは?」

「うん、色々見て回ったけど、やっぱり1回部屋に持って帰ってみないと使えるかどうかわからないみたい」

「だよなぁ、変な効果発動して部屋が吹き飛ぶとかは嫌だし……ロゼは?」

「ロゼは…あ」

「……ん?…………はぁ!?」

 

 俺たちがロゼを探してぐるりと見回すと、すぐに見つかった。…だが、その場所が問題で…。

 

「……ふむ、紙だとそうやってやるのか」

「……へっ、……ろ、ロロロゼっ!?」

 

 デュエルスペースでデュエルをしてたデュエリスト君たちに話しかけてるぅ!?

 

 突然超絶美少女、しかも閃刀姫ロゼのそっくりさんに話しかけられた高校生くらいのデュエリスト君はしどろもどろになりながらもデッキを回す、……あ、動揺で手札落とした。

 

 俺はロゼの方に駆け寄ろうとしたが、少し考えて止まる。ロゼが初めて俺以外の人に話しかけたってこともあって、ちょっと様子見しよう。

 

 話しかけられたデュエリストくん達は、狼狽えながらもちょっとずつロゼに話し始める。

 

「……えっと、手札からコレを召喚して、…チェーンは?」

「な、ないわ」

「お、おけ。…召喚した時の効果でデッキから…」

「……サーチは面倒そうだな」

「……え、えっと、…ロゼさん?は遊戯王やったことあるんですか?」

「ゲームの方で少しだけ」

「…なんのデッキ使ってるんですか?…やっぱり閃刀姫とか…?」

「…自分で自分を使うのも変だし、閃刀姫は他に使い手がいる。…だから私は銀河眼の時空竜といやつを使っている」

「お、おお…!タキオンいいですよねっ。イラストカッコイイし」

 

 おお、ロゼがデュエリストとおしゃべりしてる。デュエリスト同士のの己のデッキトークが楽しいのは紙でもゲームでも同じみたいで、ちょっと話が弾んで、タキオンあるあるを聞いたロゼが微笑んだ威力で対面のデュエリスト君がやられている。

 

「レイも行ってきたら?」

「…え、いいの?…出雲が寂しくない?」

「俺は犬か。…大丈夫だから、他の人とも交流してみてほしいんだよ」

「……うん、ちょっと行ってくるね」

 

 俺がそういうと、レイもデュエリストの輪の中に。どちからと言うとレイの方が遊戯王的に有名だから、場が一気にどよめいた。店中からちょこちょこ人が集まってくる。

 

「…おお、ドラメ使ってるんですね。展開難しくないですか?」

「うんっ、私何度もフランメちゃんの効果使ってる変な時にパルラちゃんの攻撃力あげちゃって……」

「マジでわかる。紙だとあ、今のナシができるんですけどね」

「ゲームだとワンボタンで発動しちゃうからね」

「…何回ドラッグルクシオンに妨害を貰ったかわからないぞ…?」

「だって持ってるんだもん、しょうがないじゃん」

「……パックの運は私の方が良かったはずなのに…!」

「…デュエルに勝てなきゃ意味ないんだよ?」

「くぅ…!」

 

 2人の仲睦まじい会話を目の前で聞いたデュエリストくん達は揃って浄化されそうな澄んだ顔をしている。

 

 そして会話があまりにも自然なことに気がついた店の人や他の客も「…ほんものだぁ…?」とついに尊さが困惑を超越した。

 

 あんまり続けてると大騒ぎになるし、写真とか取られたらたまったもんじゃないので会計を済ませてテーブルの方に寄ると、俺に気がついた2人が席を立ってこっちによってくる。

 

「…えへへ、出雲っお話できたよ」

「うん、よかったね」

「…紙の方も人が見える分楽しそうだ」

 

 俺以外の人間とちゃんと話せて嬉しそうな2人を見ていると、その奥から「…あの男、誰?」の視線の弾幕が飛んできた。とりま会釈を返すと、2人に尋ねてみた。

 

「どうする?なんかカードを買ってみるか?」「うーん、私はいいかな。ゲームの方があるし…出雲は買ったんでしょ?そっちを触らせてもらおうかなって」

「了解、ロゼは?」

 

 ロゼも頷くと、テーブルの方に振り返って言う。

 

「私も大丈夫だ。………また、会えたら話をしよう」

「…っ、…は、はいっ」

 

 そう答えたデュエリスト君たちの視線はロゼに釘付け。そのまま店を出た俺はレイと話すロゼを見た。

 

 ……ロゼって意外と人見知りしないんだな。多分今ので何人か持ってったよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして帰宅。

 

「帰ってきたー、……ってふたりとも?」

 

 後々はちょこちょこ食材やら細かい日用品の補充をして家に帰る。玄関を開けようとしたら2人がててっと先に走り、鍵を開けて中に入った。どうしたんだろうと俺も玄関を開けると。

 

「おかえりなさいっ!出雲っ」

「おかえりっ」

 

 ……コハッ(吐血)。

 

 不意打ちの「おかえりアタック」を食らった俺は思わず買った荷物を落としそうになった。なんだそれ可愛すぎん?

 

「…た、ただいま」

 

 なんだろう、なんかすごいこの子達を抱きしめたい。カードショップのデュエリスト君たちにヤキモチでも妬いてたのかな?んな馬鹿な。

 

 それでも身体は止まらずに、レイを抱きしめてしまった。いきなり俺からされて驚いているのか、耳が真っ赤だ。

 

「…い、いいずも…?…どうしたの?」

「…や、なんとなく」

「……わ、私にもしてくれ」

 

 袖を引っ張ってアピールしてくるロゼももちろん抱きしめた。レイより一回り小さい身体からじんわり熱が伝わってくる。

 

 さすがにずっと玄関で抱き合ってる訳にも行かないので、靴を脱いで荷物を下ろしてお風呂を沸かす。つか何玄関で抱き合ってんの俺?新婚かな?

 

 2人はさっきのぎゅうが相当お気に召したのか、まだ顔が赤い。そして何やらこそこそ話しているようだった。少ししてなにか決心が着いた顔で2人の部屋に入っていく。それを眺めながらデッキを開封して中を見てみると、……おお、紙のエクソシスターだ。

 

 事前に確認した通りちゃんと必要パーツは入っていて、汎用札もしっかり入っている。このままデュエルもできそうだな。

 

 もう片方のイビルツインも開けてみる。こっちに何が入っているかは調べてないので楽しみにカードを見ていくと、イビルツインの初動となるちっちゃいキスキルとリラの通常モンスター、キスキルたちのコスプレ版のやつ、スプライトブルー………スプライトぉ!?

 

 やっべ発作が。ちょうど俺がマスターデュエルを始めた頃にボコられた記憶が蘇りそうになり、慌ててカードをめくるとエクストラデッキにギガンティックスプライトを見つけ、俺は昇天した。……イビルツインレベル2が多いから相性いいのか…。

 

 最後まで見ると、なんだかんだいちばん世話になったアクセスコード・トーカーも入ってる。アップデートジャマーから出しての2回攻撃はいつも俺を気持ちよくさせてくれた。

 

 とりあえず買ってきた透明のスリーブに入れていると、お風呂が沸いた。

 

「俺先入っちゃっていいかー?」

「うん、いいよー」

 

 自室にいる2人には聞くと返事が返ってきたので出来たデッキをケースに入れて立ち上がる。着替えをタンスから取って風呂場に向かい、ぱぱっと服を脱いで浴室に入った。浴槽の蓋を開いて掛け湯をして、いつものように頭から洗おうとしたその時。

 

 洗面所の扉が開く音がした。洗濯物でも入れに来たのかな?

 

 まぁすぐに出てくよねとシャワーを頭から被る。夏だけどシャワーは暖かい方がいい派閥なのでそれで体を濡らしたところで耳を澄ますと、2人はまだ洗面所から出ていないようだった。というか、なにやらしゅるしゅると布が擦れる様な音までする。

 

 ………まさか?…………いやいやいやいや、流石にそれは俺がのぼせすぎだって。ふたりが入ってくるなんてそんなわけ。

 

 俺は自分の煩悩に苦笑しながらシャンプーに手を伸ばしたその時。

 

 ガラッ。

 

「……はい?」

 

 今度は浴室の扉が空いた。そう頭では理解してるけど、身体はそのまま脊髄反射で振り向いてしまう。

 

「……お、お邪魔しまーす…」

「……いっしょに入ろう?」

「……うそ、だろ…?」

 

 そこには、さっき買ったらしい可愛らしいビキニを着た天使2人が佇んでいたのだった。

 

 

 

 

 

 






 やめて!レイとロゼの水着のアプローチで、出雲の理性が焼き払われたら、毎日必死に耐えてる出雲の理性まで燃え尽きちゃう!

 お願い、耐え抜いて出雲っ!

 あんたが今ここで倒れたら、今後の生活はどうなっちゃうの?

 理性を保つ先行ワンキルの思い出はまだ残ってる。ここを耐えれば、3人で平和に暮らせるんだから!

 次回「出雲 死す」 デュエルスタンバイ!

カドショにいたらレイとロゼに激似の美少女が遊戯王を教えて欲しいと頼んできた。

  • 死ぬ
  • 吹き飛ぶ
  • 吹き飛びながらも教える
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