転生しちゃった…奈良最強さんに 作:ヴィクトリーロードは世界編を出してくれ
中谷真之と言えば、イナイレファンの皆様の中には誰だろう…?と思う方がいるだろうが、あびせげりを使う、林FWの彼だといえば、殆どの人はようやく思い出すだろう。
何なら全く分からない人もいるだろう。
現に、アニメじゃ出て来ないし、そもそもゲーム本編ですらスカウトシステムというストーリーで使うキャラ以外のキャラを使うシステムの説明用のキャラ的な扱いで、存在感は殆どない。
ただ、イナズマイレブン無印2はフォワードが足りず、定期的に投入するタイミングが生まれるため、無印2のプレイヤーの思考の片隅には残っているはずだ。
何なら、何故かイナズマイレブンGO・クロノストーン編、イナズマイレブンGOギャラクシー編でも何故かモブとして現れる。何故か化身を持っているため、優遇されているのか冷遇されているのかよく分からない…。
GOシリーズで初めて現れる「化身」は、作中内で優れた選手が発動するオーラが具現化したものであると言われているため、そんなものを出せる中谷は優秀なサッカープレイヤーなのだろう。
だけれども、そんな背景があり、イナズマキャラバンには載っているはずの男性キャラであるだが、世界への挑戦編での日本グループ選抜の候補にすら呼ばれず、対抗チームとなるネオジャパンというチームにすら姿欠片もないのである。
しかも、スカウトシステムの導入枠ですら、ぽっと出の変な格好の少年に奪われているのだ。
こんな状況の中、中谷を使うのは、よっぽど愛着が沸いたか、異常な中谷愛者でしかいないだろう。
なんと不憫なのか、中谷くんは…
幸か不幸か、そんな子に転生してしまったのだ。そもそも無印2である脅威の侵略者編自体で、奈良県というのはかなり冷遇されている。あくまで塔子が登場したり、レーゼ率いるジェミニストームのお披露目であったりと、奈良県特有のイベントであったり、強そうな中学が出て来ない。
そもそも奈良県の強豪が無印、GO、アレスの天秤、英雄たちのヴィクトリーロードの中に出てきている記憶がない…なんたることか…。
奈良県民としてこれは抗議していきたい所存である。
「おーい、中谷?マジで大丈夫か…?一時間目からずっーと、ぼーっとしてたよ。体調悪いなら保健室いったほうがいいと思うんだけど?」
ブツブツ言ってるけど…何言ってるか聞こえないんだけど、と僕が虚ろな状態を横目に声を掛ける紋間。
あまりの動揺具合か、昼休みまで上の空だった。しかも奇行をしていると来た。
こんな奴、自分だったら関わりたくないよ。
そんな状態の僕のせいで、紋間には心配をかけてしまったらしい。
「いや〜…大丈夫だよ。心配させてごめん」
「ならいいんだけどさ……悩みあるんだったら聞くぜ。
勿論、嫌だったら言わなくていいけどさ。溜め込むのもあんま良くないぜって感じ。」
そう言って紋間くんはニカッと笑った。
この意味のわからない状況に、純粋な善意は心に沁みる。
先程の紋間くんの思いやりに感銘を受けた後、ちゃんと5時間目、6時間目と集中して受けた。
小学生の授業と言えど、割としっかりとした内容だった。
5時間目の理科の授業では電池が題材で、なんと専用キットを使って工作した。電池で動くモーターカーの奴だ。
前世でプラモを作った経験があるおかげか、そもそも大人の精神が宿っているせいなのかは分からなかったけど、他の子よりは早く仕上げられた。
紋間君はしっかりと作っていたものの、途中から飽きはじめていたので、手伝った。
そのおかげで時間が余ったので、2人でレースをして遊んだ。大人の姿では人目も気にせず遊ぶことなどできないので、非常に新鮮である。
6時間目の国語は簡単だったけれど、懐かしい文章が出て来て、超次元サッカー以外は前世と変わらないんだなと確認することが出来た。着々と現状把握が上手く行っているのを感じる。
そう言えば、今はまだ小3だった。原作の中谷は中2だったから、大体、原作開始時点から5年前と結構時間がある。その時間を何に充てるかはこれから考えるつもりだ。
「きりーつ、気をつけ、礼。」
「みんなー、明日もちゃんと学校来るんだよ〜。じゃあさようなら〜」
「じゃあねせんせー」、「今日なにする〜」、「明日児童センター行かない?」等々…。
小学生というものは活発なのか、学校終わりでもすぐに遊びの約束をしている。
エネルギッシュすぎて、大人の精神が宿った僕にとっては胸焼けしそうだ……。
無事に学校が終わったので家に帰る事にした。途中で紋間君に遊ぶ約束をされたが、体調不良を理由に断った。実際、頭を打っているし、嘘はついていない。
帰路の途中、シカ公園に寄ることにした。
今朝は重りを置いたまま学校に行ったからだ。
大きさ的にシカが誤飲することはないだろうが、ずっと放置するのは近隣住民や自治体に迷惑がかかる。
そもそも、無くしてもポンポン買えるくらい、我が家は潤っている訳でもないしね。
しっかりと持って帰らねば……
そのまま家につき、食事を済ませ、風呂にも入り、ベットに横になった。
色々と激動の1日だったので疲れが溜まったのだろうか。小学生の就寝時間は早いとは言え、ちょっと早めに寝ることにした。
ベットに横になったまま、今後のことを考える。
さて、僕はどう立ち回ったほうが良いだろうか?
正直、サッカーへの熱意は思い出す前から十分あるし、イナイレの世界に折角転生したのだから、サッカーを頑張って見たいという気持ちはある。
だからこそ、やはり極めるとしたらフットボール・フロンティアに出るのはかなり重要だ。
勿論、そんなものに出なくてもサッカーは出来るが、やはり憧れは止められない。
どうせならこの世界を全力で楽しみたい。
サッカー部の仲間がいるか、どうするのかはとりあえず後回しだ。
ただ、舞台に立てそうになった時、門前払いをされないように頑張ってみたいのだ。
そもそも、奈良最強と呼ばれるくらいの選手がこの冷遇を受けるなんて、いざ転生した側からすれば納得できない。
何なら、場合によっては出る幕もない。そんな状態でただ流れに身を任せなければならないなんて癪だ。
そう考えている内に答えは出た。
原作を食らう勢いで強くなり、真の奈良最強になるのである。
その決意を新たにし、僕はそのまま眠りに落ちた。
それはきっと、今までにないくらいスッキリと眠れていただろう。
無事に第二話投稿することができました…
普通にまだまともにサッカー出来てないので早めにサッカーさせたいですね~
そう言えば作者はヴィクトリーロード本編を漸く2周しました。いや〜、長かったです。比較的ゲームが下手なので、ジ・オーガやってるのにオーガ倒さず3やめましたし…。
まあそれは置いておいて、木曽路くんのあのシーンには何度見ても良いですね〜。最近ペルソナをやったせいか、化身の出方が大分そっちに寄っているような気がしたのは気の所為ではないだろう…
次回は明日投稿する予定です。楽しみにしておいて下さい!