基本妖怪のせいにできる世界に転生したちょっと癖強いサラリーマン(現小学5年生)   作:暇なグリッチ

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まぁ当然だよね


大前提として女を複数侍らせるのはアウトだと思ってる

「…なるほど、その杖には若返りの効果があると…」

 

「そう、だからその力を悪用しようと私から奪おうとしておるのじゃ」

 

聞けば彼女の杖、使えば若返る事ができる特別な杖とのことだ。なるほど、それは欲しくもなる。

どれだけ言おうと、やはり若いほうがいいのは事実なのだ。確かに老人というのは多彩な知識と豊富な経験を持っている、と敬意を示されることもある。だが、全く同じ多彩な知識と豊富な経験を持っている若い人の方が、正直良いだろう。まぁ、これを狙っているなら恐らく…

 

「ボスというのは、老人なのか…?」

 

「恐らくな。でなかったら、何年も追ってこまい」

 

何年も?そんなに長い間追われているのか…大変なものだな。

 

「ともかくじゃ、いつまでもここで話していてもあれじゃろう。せっかくだからその…お主の家にあげてくれんか…?」

 

「あ、あぁ…構わん…」

 

…俺はこんなに上目遣いに弱い男だったっけな

 

――――――――――――――――――

 

「ただいま〜」

 

「お帰りなさい、ケイジ君! …うぃす?そちらの方は?」

 

「またケイジが女誑かして来たニャーン」

 

「いや違っ…くはないが…!」

 

クソッ!否定できないのが悔しい…!一概に俺が悪いせいだが…

 

「危ないところでしたね。ホルさんとユキさんがここにいたら修羅場間違いなしでしたよ?」

 

「寿命が延びただけだ、大して変わらん…」

 

あぁ、憂鬱だな…

そんなふうに思っていると、横でふじみ御前が頬を膨らませて、いかにも「私、怒ってるのじゃ」とでも言いたげな顔をしていた

 

「…もしや、私以外の女がおるのか?」

 

「…あー…」

 

「私も悪い男に惚れてしまったものじゃの〜、何か慰めの一つでも欲しいの〜」

 

「…わかった、わかったよ。そんな不機嫌にならないでくれ」

 

渋々彼女の頭を撫でる。…正直言うとちょっと撫でにくいが、彼女が満足してくれているので良しとしよう。それはそれとしてそこでニヤニヤしてるソフトクリームは後でチョークスリーパーでもしておこう。

 

「それで良いのじゃ♪ まぁ、先程も言った通り追われている身故に、しばらく匿わせておくれ」

 

「…俺自身はいいんだが、一応ユキとホルに許可取ってもいいか…?」

 

「悪いことをしとる自覚はあるのじゃな…わかった。待ってやろう」

 

「あぁ、悪い…」

 

「ケイジ君…いつからそんな悪い男にいたたたたたたた?!」

 

とりあえずさっきからチョロチョロしているこのソフトクリームにはチョークスリーパーをしっかりしておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…その、大丈夫そうですか…?」

 

「ぼ、ボクはいいけど…ひぇっ…」

 

事の発端を話し、ホルは渋々と言う形ではあるが一応許してくれた。くれたのだが…

 

「ほんっと〜にケイジは悪い男だね?デートの約束、してたの覚えてるよね?私すっごく楽しみにしてたんだよ?それなのにその前日に女を誑かしてくるとかどう考えても正気じゃないよね?わかってる?人の気持ち裏切ってるんだよ?ホルだけならまだ許したよ。ホルはケイジのことずっと思ってたし、最初からいる友達だから、離してあげるのはあまりに酷いだろうから、それなら私と一緒にケイジのことを独占しちゃおって。でも三人目の女の子を連れてくるのは違うじゃん?ねえ、私悲しいよ?この思いどうしてくれるの?」

 

マズい、とってもマズい。室温が一秒で20℃下がった気がするくらいだ。今、下手なことを喋ると氷像となって一生彼女と生きることになる気がする…いやそれは生きてるんだろうか。

 

「…あぁ、御尤もだ」

 

「ふーん、なら

 

「でも」

 

…?」

 

「お前の気持ちを裏切ることだけはしない。これだけは信じてくれ、さっきも言った通り、本当に御尤もだ。何の言い訳もできないし、するつもりもない。俺は…人の想いを裏切ることはしたくない。もし俺がそんな事をしようとしたら…お前の手で俺を凍らせてくれ」

 

「…」

 

「ケイジ君…」

 

「…俺の思い、伝わったか?」

 

するとユキは少し俯いたあと、顔を上げてため息をついた。

 

「…いいよ、そういうところも含めて好きになっちゃったんだし」

 

「…すまんな」

 

「大丈夫、でも…さっきの発言、忘れないでね?」

 

「あぁ、忘れるものか」

 

あぁ、俺みたいなどうしょうもない男についてきてくれるこの友達を、大事にしないとな…

そう思っていると、ふじみ御前が気まずそうに口を開けた。

 

「な、なんか申し訳ないのじゃ…」

 

「大丈夫だよ…よろしくね、えーっと…」

 

「ふじみ御前じゃ、よろしゅう頼むぞ!」

 

「そういえば、ニックネーム的なのは付けないニャン?」

 

「にっくねーむ?」

 

「そう言えば付けてなかったな…うむ、えーっと…」

 

少し顎に手を当て、考え込んだ後。軽く手を叩く。

 

「よし決めた。お前は…ヨガミだ」

 

「ヨガミ?」

 

「日本神話における不死身の神、常世神から取ってみた。あー、あんまり良くなかったか…?」

 

「いやいや!とんでもない!ありがとうなのじゃ!」

 

「あぁ、喜んでもらえて何よりだ。よろしくな、ヨガミ」

 

「もちろんなのじゃ!」

 

――――――――――――――――――

 

「…来たか」

 

「何の用だ。俺は夜更かしは嫌いなんだぞ…眠いし」

 

正午0時を回った頃、ベランダにはむらまさと俺が立っていた。欠伸をしそうになるも、寸前で殺しながら彼の話を聞く。

 

「…お前は恐らく…ボスだけじゃない、色んな敵と戦うことになるだろう」

 

「あぁ、そうだな」

 

「…本気で、自分も戦う気か?」

 

そう言い、俺を睨む。まぁ、やはり彼からしてもありえないんだろう。俺という存在が。

 

「あぁ、気に食わないからな」

 

「気に食わない…?」

 

「あぁ、天野ケイジが嫌いなこと、その9。傍観者になること。戦うのをただ見ているなら、赤ん坊でもできることだ。だが、俺は赤ん坊じゃあない。見ているだけは俺の心が許さないんだ。だから、戦う」

 

「たとえそれで、自分がいくら傷つこうとか…?」

 

「あぁ、誰かが背負わなければいけないなら、俺以外いないだろう?」

 

「…強いな、お前は」

 

「よく言われるよ…」

 

そんな風な会話をしていると、どうやら誰か起きてしまったらしい。…あれは、ホルか

 

「んぅ…ケイジ君…?」

 

「あぁ、ホル。起きちゃったか…話はそれだけだな?じゃあ…

 

「待て」

 

「…なんだ」

 

「最後に聞かせてくれ。お前のその切り札は…なんなんだ…?」

 

「俺の切り札、か… そんなの単純だ」

 

「…?」

 

「俺も、妖力を使えばいい」




何をする気だケイジ君…!

※例の掛け声、あまりいい意見を受けなかったので修正しました。

コメント、評価、お気に入りのほどよろしくお願いします!まだまだ頑張らせてもらいますよ!!
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