【完結】からくりと踊り謡う薄命の花   作:SUN'S

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「某剣客浪漫世界で私は物書きをする。」や「もしも「るろ剣」の世界に糸色景がいたらのスレ」で話していた「からくりサーカス」編になります。


楽しく読んで貰えると嬉しいです!



開幕編
出会いは驚きを 序


才賀グループ系列の一つ。

 

大手家電メーカー〝サイガ〟の社長であり、私のお父様のお兄様でもある才賀貞義叔父様の訃報を聴き、お父様は酷く悲しみ、お母様も私も心配していたけれど。せめて、叔父様の息子・才賀勝君だけは幸せにしようと決意し、お父様は勝君の事を養子として、私達の家族に迎える準備を始めている。

 

「お父様、勝君はどんな子でしょうか…」

 

「ハハハ、心配するな。私は何度も会っているが、とても優しくて賢い男の子だ。大丈夫、お前なら素敵なお姉ちゃんになれるよ」

 

お父様の言葉にストンと不安は無くなり、私もお姉ちゃんになるんだと分かりました。いえ、少しでも勝君が安心して過ごせるように私も頑張らなくては…!

 

でも、やっぱり弟が出来るのですから私も外で走り回ったり動けるようになるべきですよね。それに、いつか私もお父様とお母様が話してくれたような、素敵な燃えるような恋をしてみたいです。

 

「そろそろ時間だな。私は勝を迎えに行くが、今日の迎えにお前も一緒に来るか?」

 

「はいっ。お姉ちゃんとして挨拶したいです!」

 

フンスと胸を張ってお父様に伝えると「ハハハ、お前のそういうところは母さんに似て可愛いな」と言いながら、ワシャワシャと私の頭を優しく撫でてくれる。

 

「もうっ、私だってもうすぐ高校生なんですよ?」

 

「そうか。もう高校生になるのか…」

 

「?はい、高校生です」

 

どこか懐かしそうに微笑みを浮かべるお父様と一緒に運転手のおじ様に「おはようございます」と挨拶し、穏やかに笑う彼に促され、車の後部座席に乗り込む。

 

いつも運転して貰えるのは助かります。

 

「お父様、私も助手席に座りたい」

 

「おっと、残念だったな。運転席と助手席は大人の乗る場所なんだ。もしもお前が好きだと思える男に出会えたなら、その人の隣に乗せて貰いなさい」

 

「……フフ、そうします♪︎」

 

お父様は私の恋愛に寛容ですが。

 

やはりまだまだ大人に成りきれていない私はお父様やお母様のようにお互いを尊重し、支え合い、愛し合える殿方と出会えていません。

 

「早く勝君に会ってみたいです」

 

「もうすっかりお姉ちゃんだな」

 

「お家でも安心して過ごせるように私が暫くサポートしてあげるんです!その、出来ればお父様が言うように『お姉ちゃん』と呼んで貰えると嬉しいなあ…って」

 

「ああ、きっとそう呼んでくれるさ。兄さんの息子は私の息子も同然だからね」

 

そう言って笑うお父様に私は勝君に会うのがもっと楽しみになっていく。どうやって仲良くなろうかな、仲良くなれるかなあ?

 

 

 

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