彼是と出していく鳴海お兄さんのガサツさに少しだけ戸惑いながら卵形に丸めた下着を見るのは止めて欲しいです。トランクケースは何度も見てますよね?
「なんでこんなに眼鏡があるんだよ!?」
「全部、発明品です!」
「カラフルな眼鏡もあるわね」
私の欲しい発明品を中々出してくれない鳴海お兄さんに不安を抱いているとリィナさんが発明品を手に取り、徐に何を思ったのか鳴海お兄さんに眼鏡を掛けた。
「あ?なん、だ……!?」
「ナルミ、どうしたんだ?」
「な、なんでもねえ」
今の発明品は『透明めがね』という物を透視する発明品です。主に壊れた部品や箇所を調べるのに使いますけど、リィナさんがダイアルを弄っていましたから、私かリィナさんの服の中を透視したんでしょうね。
とっても変態さんです!!
「ッ、それです!」
「こ、これか?」
ようやく見つけてくれた鳴海お兄さんに「ありがとうございます!」とお礼を言いつつ、発明品を渡して貰った私は『分解ドライバー』を指の間に挟み、手を押さえ付ける腕を分解し、全身の拘束する機械の腕を歯車になるまで念入りに分解する。
「助かりま、ど、どうしたんですか?」
リィナさんとロッケンフィールドさんが私の事を信じられないものを見るような目で見てくる。なにか悪いことをしてしまったのでしょうか?
「『分解』のフェイスレス……」
「どうして、貴女がソレを使えるの!?」
「ど、どうしてって言われましても、
そう言うと困惑されてしまいました。
私は何か悪いことを言ったのでしょうか?と小首を傾げながら発明品達を四次元ポケットに戻して、『分解ドライバー』を工具箱に戻す。
「しかし、分解のフェイスレスですか」
私の場合は『分解の命』ということになるのかな?なんてことを思っていると、今度はおどろおどろしい機械音声がまた部屋に響き渡る。
『違反です。あなた達は排除します』
ガコンと音が聞こえた瞬間、左右の壁に針が出てきた。挟み込んで串刺しにするつもりなんでしょうが、流石にぺしゃんこになるのはイヤです。
「命、また使えるヤツはあるか?」
「ありますけど。足りるかどうか」
四次元ポケットに手を入れて、発明品を取り出す。作っておいてなんですが、あまり使いたくない発明品なのは事実ですね。
「『ハイパワーグローブ』です」
「ただのグローブじゃないの」
「このグローブはパンチ力を数百倍に高める発明品なんです。ただ、鍛えていない人が使うと一週間は身動ぎも出来ない筋肉痛になるので……」
「俺が使うわけだな」
コクリと頷いて、鳴海お兄さんの右手に『ハイパワーグローブ』を装着した瞬間、手の甲に着けていたパワーを溜めるメーターが一瞬でMAXに到達し、振り抜かれた拳が壁に当たる前に風圧だけで壁を破壊し、鳴海お兄さんの右手に嵌めていたグローブは壊れた。
「わあ、すごい威力ですね」
「「「…………」」」
なんでみんな私を見つめるのでしょうか?