「本当に綺麗な髪ね、食べちゃいたいくらいに」
「(人間の悪感情を喰う)私が言うのも何だが、お前はそれでいいのか?」
「何よ、食べても直ぐに伸びるじゃない」
「
私の突き出す髪の毛に噛みつき、咀嚼するヴィクトリア・パワードに呆れながら全身を巻き付け、動けないように締め上げる。
ホムンクルスのコイツに首や手足を締め付けたところで意味はないが、私の髪の毛の強度を上げればホムンクルスごときは簡単に押さえ込める。が、コイツの場合は面倒臭い程に私に絡んでくる。
「オイ。いつまで噛むつもりだ」
「良いじゃない、減らないんだから」
「汚ない。あと臭い」
そう言って窓の外に向けてヴィクトリアを放り出すも空間をくり貫き、また生徒会室の中に戻ってきた。ニュートンアップル女学院の敷地内は全て、コイツの持つ武装錬金「アンダーグラウンドサーチライト」によって繋がっている。
瞬間移動にも思える攻撃と移動を繰り返すコイツと出会った当時は全く持って不愉快だったが、私の愛する
「ああ、そういえばパパに会いに来ていた機械人形達って何者なの?」
「……命の関わる相手だ。しろがね、
「そう、それなら良いわ」
私の言葉に納得したヴィクトリアは髪の毛の拘束をすり抜け、地下施設に戻っていく。
「ちゃんと授業には出ろ。張り合いがない」
「……えぇ、たまに出席するわね。秋葉
「フン」
ニヤリと笑って生徒会室を出ていった馬鹿者を無視して、また生徒会長としての仕事を再開する。髪の毛を操って複数の書類を整理し、判子と機材の点検済み書類と備品補充の許可を行う。
この生徒会に居るのは私だけだ。
全ての物事は私一人で事足りる。
教員は何かを言っていたが実力で黙らせておけば問題ない。そも愛する
「やはり、静かなのは性に合わんな」
カタリとカバンに仕舞っていた写真を取り出す。
まだ写真だけだが、平助に頼まれて数日前に取ったウェディングドレス姿の私とタキシードを身に付けた平助の写真を静かに眺める。
クク、やや子を産んでみたいものだな。
…………しかし、命のアレはどうするつもりだ。もうあの愚図は自分の力に耐える力は残っていないぞ。あのままではいずれ死ぬだけだ。