「フハハハハハ!!!どうした、先程の剣技は使わないのか!それならば我が剣の錆びになるが良い!」
「うっ、くうぅ!?」
カピタンは私の持つ電光丸の鍔に切っ先を突き立て、素早く弾き上げると同時に振り下ろしの剣戟を放った。斬られる。そう思った刹那、四次元ポケットを勝手に飛び出した蛮竜と北落師門が剣戟を受け止める。
地面に突き刺さる蛮竜と北落師門に驚きつつ、距離を取って剣を構えるカピタンは帽子を傷つけられた事に怒り、私の事を睨み付ける。
「ヌゥッ!?貴様、まだ抗うつもりか!」
「そんなのっ、当たり前です。私は才賀家と糸色家の血を受け継ぐ、たった一人の人間です!貴方みたいに本当なのかも分からない事を叫ぶ変な
蛮竜と北落師門を両手に構える。
「フン。何をするかと思えば無謀な策だ。糸色命、貴様の筋力で二本の武器を、況してや超重量級の武器を振るうことは絶対に不可能だと宣言しよう!」
またしても超速連続剣を繰り出してきた。
しかし、今度は雷を纏わず純粋な四肢の可動域と速度を利用した突き技の嵐です。蛮竜の刀身で受け止めるものの、カピタン・グランてツィアーノ
ポタポタと頬を伝う血と汗を拭い、目の前に立つカピタンの自信満々で自分が勝つことを一切疑っていない視線は優越感が滲んでいるのが見えた。
「はあっ、はあッ…!」
「フハハハハハ!!!トドメだッ!!」
私はカピタンが直剣を大きく真上に振り上げた瞬間、二つの小瓶を彼の顔に向けて投げつける。条件反射とも言える反応速度で、咄嗟に身体を庇うカピタンから降り注ぐ錠剤の一つに向かって飛び付き、ゴクンと飲み干した。
「貴様、何を飲んだ!?」
そう叫ぶカピタンに壊れた小瓶のラベルを向ける。
この『強力ウルトラスーパーデラックス錠』と書かれた発明品は、数ヵ月程前、私が蛮竜を使うために無茶をしたときに飲んだ錠剤の名前です。
「そして、此方を使います」
「ベルト?」
ゆっくりと四次元ポケットに手を入れて取り出したのは銀色のバックルを着けたベルト型の発明品『決め技スーツ』の変身アイテムです。
全身にピッタリと張り付いてしまうスーツは恥ずかしいので見た目を改良するために理想的な外付けの筋肉や外見を作る発明品『身体粘土』で見た目を補強します。
ツカサ君の変身していたアレから着想を得たのもありますが、私の弱い身体を支えるために色々と細工を施しているのは事実です。
「私、これでも怒っているんです」
私はベルトを身につける。
セーラー服の上から分厚い筋肉に覆われ、152cmだった私の身体は2mに変わり、カピタンを見下ろす姿で、お父様や鳴海お兄さんのように屈強で逞しい筋肉質なフォルムに整形した『身体粘土』を纏う。
「───だから、殴ります」
そして、もう一つの小瓶は『拳法丸』です。