「……と、………こと…!」
「んっ、あ……ぅ」
「ミコトっ、目が覚めたか」
「…ぁ…」
ぼんやりと温かな布団に包まれていた身体を軽く揺さぶる振動と私の名前を呼ぶ声に目を覚ます。けど、なんだか気持ちが悪くて吐きそうです。
私は、目元以外を隠した
……セーラー服じゃない?
「四次元ポケットがないっ」
想定していた中でも一番最悪の展開です。四次元ポケットがない私は非力な子供でしかない、普通の性能の低い
「フランシーヌ様、お着替えを用意致しました」
ゴシックロリータ衣装を身につけた
いえ、それよりもフランシーヌと言いましたね。
まさか、しろがねさんは本当に?と嫌な予感を抱きそうになったところで目を瞑り、私の手を握って安心させようとしてくれる大切な
この人がフランシーヌ人形なわけがない。
「久しいな。糸色命」
「……アルレッキーノ、修復したんですね」
「いや、旧式の機体にデータを移植しているだけだ。だが、こうしてお前の目の前に再三立てた事は素直に喜んでおこう」
そう言うとアルレッキーノはしろがねさんの足元に傅き、彼女の事を見上げる。此処にいないのはルシールおばあさんを殺したドットーレだけなのですね。
「フン。武器を持たぬ娘に用はない」
私の事を一瞥してしろがねさんに近付くパンタローネにも視線を向け、三体とも私の道具や四次元ポケットを持っている様子もない。
けど、なんだろう。
ものすごく気分が悪いです。
「ゔぷっ…!」
「ミコト!?まさか、酔ったのか!?」
口許を押さえながら洗面台かトイレを探しているとコロンビーヌに「こっちよ」と手を引かれ、寝室の壁を押してトイレの場所を教えてくれた彼女に「ありがとうございます」と告げ、私は昇ってきた夥しい量の血と胃液を吐いてしまった。
あのパンチと、お薬の影響ですね……。
「(それに、もう時間がないかもしれない……)」
ゆっくりと口許を洗面台で濯ぎ、ふらつき、吐き気と気持ち悪さの抜けないままトイレを出ると目の前にアルレッキーノ達が立っていた。
「ブリゲッラに受けた傷か?」
「……いえ、病気です。
そう素直に教えてあげる。