一度作り方を見ておけば解体は簡単です。
「サイガミコトが脱走したぞ!」
「血を吸え!フェイスレス様が欲しがる最高品質の血だ!もう我慢なんて出来ねえ!」
ぞろぞろ、わらわら、私を捕まえて血を吸おうと躍起になっている
ツカサ君は私の戦う姿を静かに眺めるばかりで、私の事を助けてくれる様子もない。やっぱり酷い人です、無事に帰ったら英良さんに相談しようかな。
「クソ、フェイスレス様の真似しやがって!お前なんざ怖くねえんだよ!」
「私は貴方達の方が怖いですよ。存在意義を失っただけで簡単に壊れてしまうような人形が自分のほうが強いと思っているのは本当に怖いです」
ゆっくりと私を異物のように見る
────けれど。
ドアの前にはアルレッキーノが立っている。
コロンビーヌとパンタローネはいない。
「退いて下さい」
「やはり人間とは愚かしい。フランシーヌ様、才賀命の帰還を確認致しました。私の入室を今一度だけ許可していただけますか?」
アルレッキーノがそうドア越しに言葉を発すると数秒後に「許可する」という言葉が聴こえてきた。よかった、私がいない間に危ないことはなかったんですね。
ゆっくりと部屋の中に入るなり、温かくて安心できる匂いと柔らかいものに身体を包まれる。しろがねさんに抱き締めて貰うのは、やはり安心できますね。
「ミコトっ、怪我はしていないか!?」
「んんっ、平気ですよ。ほら」
パタパタと手を動かしながら、私は怪我していないことを訴える。アルレッキーノはそんな私としろがねさんの事を静かに見守っている。
「フランシーヌ様、騒動を聞き付けた
「っ、ミコト。どうにか出来るか?」
「……多少強引ですが、やり方はあります」
そう言うと「ならばそれで構わない」としろがねさんは呟き、ドアを突き破ってきた
「……どういうつもりですか?」
「私達はフランシーヌ様の安全を第一に考えて行動している。才賀命、お前の策を甘んじて受けよう。だが、覚えておけ。これは全てはフランシーヌ様のためだ」
やっぱり、よく分かりませんね。