荒々しく攻撃を繰り返す空飛ぶガラクタ共、雷撃の広範囲放電を利用した大技を繰り出す蒼月潮とシャガクシャの二人とは別方向を舞い、マスター・バタフライは縫いぐるみの群れに乗ったヒト型のガラクタと戦っている。
「マスター・バタフライ、粉を撒け!」
「何を?いや、成る程…!」
私の思惑を瞬時に読み取った羽虫の息子は武装錬金「アリス・イン・ワンダーランド」を振り撒く───すると、シャガクシャの放つ雷撃が鉄片を伝播し、雷撃は方向性を持って回覧する開始する。
「雷の竜巻って」
「まんまおめぇの尾じゃねえか」
「クク、なんだ?斯様な事にも気付かなかったのか。これだから知性の低い妖怪は困る。いい加減私の家庭菜園を漁らず、荒らすのもやめることだな」
「とら、まだそんなことしてるのかよ」
「うるせぇーっ!儂が喰う分だけだ!」
お前のなんて最初から存在しない。
そう言ったところで無意味なのだろうが、いっそのこと命にコイツだけ弾く防壁か何かを作らせるか?私では糸色景の描いた大百科を見ることは出来なかった。
一種の条件を達成しているか血筋の濃さが関わっている可能性もあるのだろう。私の場合は妖怪の力が少し強いからな、やや子が出来たら一度封印するか。
「考え事か!死ね!」
「寄るな。口が臭い」
「良くも仲間を!」
「黙れ。顔が汚い」
「うあおおおぉっ!」
「囀ずるな。鬱陶しい」
私ばかりを狙って攻撃を仕掛けるガラクタに不満を抱きつつ、命も同じように寝られていることを考えて、少し悲しい気持ちにもなる。
アレは心臓が弱い。あまり無茶を続けて削り続けるのは得策ではない。……私の尾を分け与えて生き永らえさせることは出来るが、アイツは望むだろうか?
「考え込む癖は母親譲りか?」
「流兄ちゃんもこんなんだろ」
「けっ。似た者同士が」
「やれやれ、君の攻撃は本当に危なくて仕方無いね。私の武装錬金がボロボロになってしまったよ」
「私に言うな。主犯は、あのシャガクシャだ」
全く本当に不愉快な奴らだ。
私にそんなことをしても無駄だ。
「それよりも目の前のガラクタをどうにかしろ。羽虫の小言を聞き続けるつもりは私にはない。ましてや、命を狙う糟を野放しにするものか」
「……まあ、そうなるよなあ」
「蒼月潮、もうお前は手を出すな。おそらく私も今回の件、最後は手出しすることは出来ない」
命と才賀勝、最後はあの二人が向かうことになるのは何となく理解できる。本家の奴らが愛する