「クソ、マジで何体居やがるんだ?」
「流石に連戦は堪えるかッ…!」
ハアハアと僅かに呼吸を乱しながら装甲を砕かれ、血を流す顔が見えるんだ平助、ガラクタに片目を裂かれ、苦しげに膝を突いているギイの二人を囲うように三本の尻尾の毛量を増やし、防壁を築く。
私の尾を砕けるのはシャガクシャと蒼月潮の二人だ。いや、蛮竜を振るえば命も砕けるか?と考えていたその時、地面を突き破って私の目の前に螺旋状の腕を持つガラクタが飛び出してきた。
「この壁はお前だな!死ねぇ!!」
「糟が」
薙刀を振りかけた私の真横を朱染めの槍が突き抜け、ガラクタの身体に無数の孔を生み出す。かつて白面の者だった頃、幾度となく受け続けた槍術の至宝────。
「八寸…!」
その技の名を呼ぶと同時に振り向けばジャンパーを羽織ったポニーテールの女が、私の愛する
「母様、何故此処に?」
「巓はまだまだ分かっていないわね。親っていうのは子供のピンチに駆けつけないわけがないでしょう?類も呼んだけど、外で大暴れよ」
「成る程、総出で来たわけか」
私の頭に生えた狐の耳を傷つけないように優しく頭を撫でた愛する
あまり無理はするなよ?
「む、娘さんと結婚しました!黒賀平助です!」
「あら?あらあら、貴女ったら私に似て筋肉質な人を選んだのね」
「ちがっ、くは無いが……平助を選んだのは普通に好いてしまったからだ……」
クッ、なぜ私がこの様な辱しめを!
「お、おお、そうか」
「ハハハ、仲良しで良いわね。それから貴方がギイ君よね?ドクトルから預かった
「バタフライ博士っ…!」
ピンク色の液体を申し訳なさそうに受け取ったギイは小瓶程度の液体を飲み、身体のほとんどが石化し、いつ砕けてもおかしくなかった身体が僅かに元に戻った。
「ヴィクター人間再生化とか言っていたけど。巓、貴女に聴くことがあるから」
「私は無関係だ」
そも私に出来ることは戦うことだ。何かを作ることに特化しているのは命や類だろう。アイツらに聞けば分かることを私に聴かないでほしい。
もっとも愛する
私よりも適任するヤツがいる気がするからな。