ローエンシュタイン大公国の公女様の姿を模造して作られた
なんだか阿紫花のお兄さんのようです。
そう思いながら廊下の壁を突き破って破壊し、戦う二人の姿が土煙によって見えなくなった瞬間、私の真横に私にそっくりな人が現れた。
「初めまして、糸色命。私は貴女の代わりとなるためにお迎えに上がりました」
「私の、代わり?」
「はい。偉大なる御方のご指示を受け、貴女の存在と成り代わる事を拝命した私が貴女の代わりを務めます。どうぞ、貴女の血を私に下さいませ」
キュルリと彼女の髪の毛が蠢き、私は四次元ポケットに片手を差し込むと同時に石のような見た目の帽子を被ったその時、私の事を見つめていた彼女の動きが止まり、周囲の様子を確認し始める。
『石ころ帽子』。
この帽子を被っている間、道端の小石と同じような存在になり、人間の認識を抜け出すことが出来るという発明品ですが、どうやらこの発明品は
ゆっくりと意識を向けられないように四次元ポケットに手を入れて何か逃げることに使える発明品を探していたとき、凄まじい銃撃音が聴こえてきて、壁に巨大な穴が開いて地面に落ちそうになる。
ルシールおばあさんの滅茶苦茶な銃撃によって崩れる地面に慌ててカーペットを掴み、ズルズルと落ちていたとき、爆風で帽子が外れてしまう。
「帽子がっ…!」
「フフ、見つけました!」
「助けてッ、お兄さん!」
そう言って私は髪の毛をドリルのように変えた私にそっくりな
四次元ポケットを通って次郎丸が飛び出し、二本の長刀を振るって偽物を殴り飛ばしたくれ、糸を伝うようにロングコートを身に付けた阿紫花のお兄さんが四次元ポケットから飛び出してきて、抱き締めてくれた。
「全く、お嬢さんは危なっかし過ぎやすぜ」
「だって、助けてくれるでしょう?」
「あらら、あたしのせいですかい。次郎丸!」
偽物を殴り倒してくれた次郎丸を呼び戻し、そのまま私と阿紫花のお兄さんを抱き上げた次郎丸は地面に着地し、私は数週間ぶりに会えたお兄さんを抱き締める。
「ははあ、今回は随分と甘えん坊なお嬢さんだ」
「私だって怖かったんです…」
そう言って頬を膨らませる私の足元にころばし屋さんが現れて「依頼は完了した」と言い残して、そのまま動かなくなってしまった。
貴方も助けてくれて、ありがとうございます。