デビル・グルメ   作:ナオ3

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ある少女の死


憤怒のつみれ汁 2

 

 勇者マルスが完全に消滅し、ただの肉塊となった古代遺跡の最奥。

 天井の亀裂から差し込む月明かりの下で、アレンは立ち尽くしていた。

 拳は砕け、血に塗れているが、痛みは感じなかった。心の中にあるのは、広大な虚無と、ほんのわずかな安堵だけだった。

 

 

「さて、アレン君。見事な手際でした」

 

 

 闇の中から悠夜が現れる。

 彼はアレンの肩に手を置き、労うように微笑んだ。

 

 

「貴方は約束を守った。代価として勇者の遺体と、貴方の死後の記憶は確かに予約されました。……ですので、今度は僕の番ですね」

 

 

 悠夜は指を鳴らした。

 勇者マルスの死体が消えていく。

 

 

「契約通り、彼女に起きた惨劇を全て『無かったこと』にします。体も、心も、記憶も。今日の朝、彼女を前の状態に巻き戻しましょう」

 

 

 悠夜はアレンに手をかざす。

 

 

「そして、貴方もです。貴方の記憶からも、この地獄のような日々と、血塗られた復讐の記憶を消し去りましょう。……全てを忘れて、幸せになりなさい、アレン君」

 

「……待ってくれ」

 

 

 アレンが掠れた声で止めた。

 

 

「エレナを治すのは頼む。……でも、僕の記憶は残してくれ」

 

 

 悠夜の手が止まる。紅い瞳が、怪訝そうに細められた。

 この提案は、悠夜にとって予想外のものだった。

 

 

「……本気ですか? それでいいのですか?」

 

 

 悠夜は心配そうに尋ねた。

 

 

「はい。僕の記憶は残してください」

 

「正直、やめておいた方が良いかと。あんな地獄のような記憶、一片も残す価値などありませんよ? 彼女が陵辱され、壊されていく光景……それを一生背負って生きるのですか?」

 

 

 それは拷問に等しい。

 愛する人が穢される姿、自分の無力さ、そして人を殺した感触。それらはアレンの精神を蝕み続ける呪いとなる。

 

 

「それに、彼女だって忘れて欲しいはずです。穢される自分の姿なんて、愛する人には覚えていて欲しくないでしょう」

 

「そうですね……。あの時のことを思い出すだけで、心が張り裂けそうになります」

 

 

 アレンは自嘲気味に笑った。

 思い出すだけで、心臓が引き裂かれそうだ。嘔吐感がこみ上げてくる。

 忘れてしまえば、どれほど楽だろう。

 

 

「なら」

 

「エレナは」

 

 

 アレンは悠夜の言葉を遮り、静かに告げた。

 

 

「エレナは、僕を守ったんだ」

 

 

 アレンの脳裏に、あの納屋での光景が蘇る。

 足を折られ、無力に転がるアレン。勇者がアレンにトドメを刺そうとした瞬間、エレナはどうしたか。

 

 

「そのために、彼女はマルスに媚びて……『言うことを聞くから、アレンだけは助けて』って……心が砕けるほどの屈辱を受けて、僕の命を繋いだんだよ」

 

 

 それは、アレンにとって死よりも辛い事実だった。

 誇り高い彼女が、愛する男を守るために、獣のような男に笑顔を作り、媚びを売り、その身を差し出した。

 その献身があったからこそ、今、アレンは生きている。

 

 

「それなのに……自分の都合で忘れる?」

 

 

 アレンは乾いた笑い声を上げた。

 

 

「ははははは……。わかってる、これは自己満足だ。エレナのことを想うなら、全て忘れて幸せになるべきだ。エレナの心が残ってたなら、絶対にそう願う」

 

 

 彼女は優しいから。「私のことなんて忘れて」と言うだろう。

 

 

「だけど……あの時のエレナの献身を忘れるなんて出来ないし、許せない」

 

 

 アレンは拳を握りしめた。血が滲むほど強く。

 

 

「エレナには、あの時のことは一切残さないし伝えない。彼女は何も知らず、ただ幸せに生きてほしい」

 

 

 彼は顔を上げ、悠夜を真っ直ぐに見つめた。その瞳には、かつての少年の弱さは微塵もなかった。

 

 

「僕が……僕だけが、彼女の流した血と涙を、一生抱えて生きていく」

「これが……僕の罪で、罰だ」

 

 

 悠夜は沈黙した。

 目の前の少年は、復讐者から、もっと別の何か――業を背負った求道者のような存在へと変わっていた。

 

 

「……最後に、エレナに会わせてください」

 

 

 アレンが懇願した。

 

 

「やめなさい。辛いだけだ。今の彼女を見ても、貴方が傷つくだけですよ」

 

「お願いします。……最後のお別れをしたいんです」

 

 

 悠夜はため息をついた。あまりにも哀れで、そして尊い姿だったからだ。

 悪魔は契約者の意志を尊重する。たとえそれが、茨の道であっても。

 

 

「……わかりました」

 

 

 空間が転移する。

 そこは魔界にある悠夜の別荘の一室。

 天蓋付きのベッドに、エレナは横たわっていた。

 傍らには、妖艶な雰囲気を持つ女性の悪魔――夢魔が控えていた。悠夜の眷属の一人で、壊れたエレナの精神介護を任されていたのだ。

 

 

「お疲れ様でした。彼女の世話は今日で終わりです」

 

「悠夜様……。エレナさんは……」

 

 

 夢魔は悲しげに首を横に振った。

 

 

「わかっています。ですが、必要なことなのです」

 

 

 悠夜が促すと、夢魔は一礼して退室した。

 部屋にはアレンと悠夜、そして人形のようになったエレナだけが残された。

 アレンはベッドの脇に跪いた。

 エレナは目を開けていたが、その瞳には何の光も宿っていなかった。

 アレンが近づいても、視線が合うことはない。

 

 

「エレナ……」

 

 

 アレンが声をかけると、エレナの唇が微かに動いた。

 

 

「あ〜……う?」

 

 

 意味のない音。幼児退行ですらない。心の器が粉々に砕かれ、中身が流れ出てしまった抜け殻のような反応。

 肉体は悠夜の力で傷一つなく治っているが、心はあの納屋に置き去りにされたままだ。

 夢魔のような精神操作のプロでも、ここまで壊れると手の施しようがなかった。

 

 

「……っ」

 

 

 アレンは唇を噛み締め、エレナの手を握った。

 温かい。壊れる前と同じ、愛しい手。

 けれど、握り返してくる力はもうない。

 

 

「……ごめん」

 

 

 アレンの目から涙が溢れ出し、エレナの手の甲を濡らした。

 

 

「僕は……君を、殺すよ」

 

 

 今の「壊れたエレナ」を消し去る。

 それは、彼女の苦しみを終わらせる救済であり、同時に、彼女という存在(今の彼女が辿った時間)の断絶でもあった。

 

 

「君がいたら……エレナは幸せになれないんだ……。本当に、ごめんなさい」

 

 

 アレンは何度も謝った。

 守れなくてごめん。痛かったね。怖かったね。

 そして、全てを忘れさせてごめん。僕だけが覚えていてごめん。

 その時。

 エレナの手が、ふわりと浮いた。

 そして、アレンの涙に濡れた頬を、ぎこちなく、しかし優しく撫でた。

 

 

「あ……れ……ん」

 

 

 焦点の合わない瞳が、奇跡的にアレンを捉えた気がした。

 

 

「なか……ない、で」

 

 

 心が壊れてもなお、彼女の魂の残滓が、愛する人を慰めようとしていた。

 その優しさが、アレンの胸を抉り、そして決定的な決意を与えた。

 

 

「……うん」

 

 

 アレンは彼女の手を頬に押し当て、涙を拭って微笑んだ。

 

 

「誓うよ」

 

 

 彼は少女の瞳を見つめ、魂に刻み込むように宣言した。

 

 

「僕は泣かないし、君も泣かせない。……君を守る」

「君が、僕を守ってくれたように」

 

 

 アレンは立ち上がり、悠夜を振り返った。

 

 

「悠夜さん、お願いします」

 

 

 悠夜はもう何も言わなかった。

 これ以上の言葉は、無粋でしかなかったからだ。

 彼は静かに指を鳴らした。

 優しい光が部屋を満たす。

 少女の時間は巻き戻り、悪夢は消え去り、新しい朝が訪れる。

 ただ一人、その痛みを背負う少年を残して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 平和な村。

 小鳥のさえずりと、川のせせらぎが聞こえる。

 畑仕事を終えたアレンは、鍬(くわ)を置いて汗を拭った。

 

 

「アレンー! お疲れ様!」

 

 

 向こうから、カゴを持った少女が走ってくる。

 エレナだ。

 健康的な肌、明るい笑顔。どこにも陰りはない。

 彼女の記憶からは、勇者マルスのことも、あの惨劇の夜のことも、完全に消え去っている。

 

 

「これ、差し入れ! お昼ご飯まだでしょ?」

 

「ありがとう、エレナ」

 

 

 アレンは笑顔で受け取る。

 村人たちの認識も改変されていた。

 勇者マルスは「この村に立ち寄る前に、隣町で女に刺されて死んだ」ことになっている。あるいは、山賊に襲われて野垂れ死んだという噂だ。とにかく、この村には来ていない。

 ただ一つ、変わらないものがあった。

 アレンの肉体だ。

 悠夜との契約で得た、魔物を素手で引き裂けるほどの鋼の肉体。一ヶ月の地獄の特訓で培った筋肉と技術。

 だが、エレナや村人たちはそれを違和感なく受け入れている。

 「アレンは幼い時から力持ちで、優しい少年だった」という認識に書き換えられているのだ。

 村の井戸端会議で、お節介な村人がアレンに声をかける。

 

 

「アレン、本当にお前はこの村でいいのか? その体と力なら、王都の騎士団だって入れるぞ」

 

「そうだそうだ。都会に行けば出世できるし、綺麗な貴族の女性とだって結婚できるかもしれないぞ?」

 

 

 村人たちは悪気なく笑う。アレンの才能を惜しんでいるのだ。

 隣にいたエレナが、少しだけ不安そうに俯いた。

 

 

「アレンなら……王都でもやっていけるよね。私なんかより、ずっと素敵な人と……」

 

 

 アレンはエレナの手を取った。

 柔らかい手。あの日、冷たくなってしまったけれど、今は温かい血が通っている手。

 

 

「例え、世界一綺麗な女性がいたとしても」

 

 

 アレンは真っ直ぐに彼女を見つめた。

 

 

「僕の世界一は、君だけだよ、エレナ」

 

 

 迷いのない言葉。

 それは単なる愛の言葉ではなく、地獄を見てきた男が辿り着いた、揺るぎない真実だった。

 たとえ君が過去を忘れていても、僕が覚えている。

 君がどれほど傷つき、それでも僕を守ってくれたかを知っている。

 だから、もう二度と離さない。

 

 

「……ぷっ」

 

 

 エレナが吹き出した。顔を真っ赤にして。

 

 

「あはははは!! もう、アレンったら! ぜんっぜん似合わない!」

 

「えっ?」

 

「キザすぎ! やっぱり気のせいだったかな、カッコよくなったなんて」

 

 

 エレナは笑い飛ばし、パッと後ろを向いて走り出した。

 

 

「ご飯冷めちゃうよ! 早く早く!」

 

 

 アレンは追いかける。

 エレナの耳が真っ赤に染まっているのを、彼は愛おしく見つめた。

 

 

(悠夜さん)

 

 

 アレンは心の中で、空に向かって呟いた。

 

 

(僕はこの痛みと幸せを抱えて生きていきます)

(これが僕の真の闘いです。見ていてください)

 

 

 アレンはエレナに追いつき、その肩を抱いた。

 二人の影が夕日に伸びる。

 アレンは二人のエレナへの愛――過去の献身的な彼女への感謝と、現在の笑顔の彼女への誓い――を胸に抱いて、今日も闘い続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ええ、見せてもらいますよ、アレン君。君の生き様を」

 

 

 次元の狭間。悠夜の屋敷の地下牢。

 モニターに映るアレンとエレナの姿を見つめながら、悠夜はワイングラスを傾けた。

 その足元には、一人の女が転がされていた。

 黄金の髪、透き通るような白い肌。本来なら神々しいオーラを纏っているはずの「女神」だ。

 だが今は、手足がありえない方向にへし折られ、美しいドレスは泥と汚物で汚れ、見る影もない。

 悠夜はアレンと契約した直後、すぐさま天界へ赴き、この女神を捕獲していた。

 アレンに復讐の力を与える一方で、元凶であるこの管理者を徹底的に痛めつけ、監禁していたのだ。

 

 

「勇者に関しては、ある意味で酌量の余地があります」

 

 

 悠夜はモニターから視線を外し、床のゴミを見るような目で女神を見下ろした。

 

 

「彼は愚かだった。だが、幼い頃から『お前は特別だ』『選ばれた存在だ』とチヤホヤされ、貴女のような高位存在から強大な力を与えられれば……誰だって勘違いして増長するでしょう」

 

 

 力は人を狂わせる。特に、精神が未熟な人間に過ぎたる力を与えれば、それは凶器にしかならない。

 マルスは加害者だが、同時に、女神というシステムによって作られた怪物でもあった。

 

 

「ある意味で、彼も貴女というシステムが生んだ被害者だ。……だから、勇者マルスに関してはこれ以上何もしません」

 

 

 悠夜は冷酷に告げた。

 

 

「ただ、貴女には償ってもらいましょう。管理者責任というやつです。覚悟しなさい」

 

「ふざ、ける、な……!」

 

 

 女神が血の泡を吹きながら、怨嗟の声を上げた。

 

 

「私は神だ! この世界の管理者だ! 悪魔風情に指図されるいわれはない!」

 

「……はあ。滅多にお目にかかれない、真正の愚神ですねぇ」

 

 

 悠夜は心底呆れたように溜息をついた。

 

 

「神としての力を乱用するとは、どういうつもりですか? その力は世界の維持管理のために使われるべきもの。己の欲望や娯楽のために使えば、因果の反動が来るのは神々の間では常識ですよ?」

 

 

 悠夜は指を折りながら罪状を数え上げた。

 

 

「勇者マルスに、あそこまで強力な加護を与えるのはやり過ぎでしたね。特に『死者蘇生』」

 

「……」

 

「冥界を機能不全にさせたいのですか? 死んだ魂が勝手に生き返るなど、魂の循環システムに対する重大なバグ行為です」

 

 

 世界にはルールがある。死んだ者は還る。それを無視した蘇生は、世界の理を壊す。

 

 

「影響出さずに蘇生することも可能ですが、どう見ても貴女にそれを行う技量はない。……あの温厚なハデスさんが、ブチ切れて貴女と勇者に殴り込みをかけそうになったのを止めるのは、本当に骨が折れましたよ、まったく」

 

 

 悠夜が裏で手を回していなければ、この世界は滅んでいたかもしれない。

 

 

「他にも……良くもまあ下らないことに使ったものだ。『魔王』なんてシステム、貴女が用意したものじゃないですか。自分で脅威を作って、自分で勇者を送って倒させる。マッチポンプにも程がある」

 

「そ、それは……人間に試練を……」

 

「娯楽でしょう? 高みから人間が右往左往するのを見て楽しんでいただけだ」

 

 

 悠夜は女神の顔を踏みつけた。

 

 

「そんな歪んだ世界運営をしていれば、『神代悠夜』という最悪の悪魔をこの世界に呼び寄せるのは必然でしたね」

 

「神代……悠夜?」

 

 

 女神の顔色が、恐怖で青ざめた。

 その名を聞いた瞬間、神としての本能が警鐘を鳴らしたのだ。

 

 

「僕の名前を知らないとは……道理で因果の反作用も知らないわけだ」

 

 

 悠夜は蔑むように言った。

 

 

「『天界三大禁忌』があるのはご存知ですか?」

 

「……?」

 

「一つ目は、神の力の乱用。二つ目は、ある大罪を犯した女神について調べること」

 

 

 そして、悠夜は顔を近づけ、悪夢のように囁いた。

 

 

「そして三つ目は……『神代悠夜に関わること』です」

 

「あ……」

 

 

 女神は思い出した。

 絶対に関わってはならない、黒髪に紅い瞳の悪魔。

 敵に回せば、神であろうと存在ごと喰われ、因果すら書き換えられる。

 たかが悪魔だと高をくくっていたが、その男の異名は、あまりにも大仰で、恐ろしいものだった。

 

 

「あ、あああ……『因果喰らい』……」

 

 

 女神が絶望の悲鳴を上げた。

 

 

「その異名は嫌いなんですよねぇ」

 

 

 悠夜は嫌そうな顔をして耳を塞いだ。

 

 

「『食道楽悪魔』とか、もっと親しみやすいのにして欲しいですよ」

「これでようやくわかったでしょう?」

「貴女は二つの禁忌を犯した。もう天界に居場所はありません」

 

 

 悠夜は指を鳴らした。

 床が抜け、その下に底なしの闇が口を開ける。

 そこからは、無数の獣の唸り声と、欲望に満ちた視線が這い上がってきた。

 魔界の最下層。飢えた魔物や、堕ちた悪魔たちが巣食う場所だ。

 

 

「ですがご安心を。僕が新しい職場を用意しました」

 

「い、いやだ……やめて……」

 

「取り敢えず……その外面だけは良い体で、男達の相手をしてもらいましょうか?」

 

 

 悠夜は冷酷に告げた。

 

 

「もう何処にも居なくなった少女の痛みを、勇者が踏み躙ってきた人達の苦しみを、その体でたっぷりと味わいなさい」

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁ!! 許してぇぇぇぇぇ!!」

 

 

 女神が絶叫する。

 だが、悠夜は慈悲のかけらもなく、彼女を蹴り落とした。

 

 

「ごきげんよう、元・女神様」

 

 

 女神の体は闇へと吸い込まれていった。

 断末魔の悲鳴が遠ざかり、やがて聞こえなくなる。

 彼女はそこで、永遠に蹂躙され、消費され続けるだろう。自らが弄んできた人間たちの痛みを知りながら。

 悠夜は静かに床を閉じた。

 部屋には再び静寂が戻り、モニターの中では、アレンとエレナが幸せそうに寄り添っていた。

 

 

「……さて」

 

 

 悠夜は懐中時計を取り出し、時間を確認した。

 仕事は終わった。後始末も完璧だ。

 

 

「今日の夕飯は何にしましょうか?」

 

 

 女神の末路など、彼にとっては今日の献立よりも些細なことだった。

 悠夜は鼻歌交じりに部屋を出て行った。

 星空の下、世界は今日も、残酷で美しいバランスを保ち続けている。




この女神のやらかしはとっても、とーてもヤバいです。
それこそ天界が吹き飛んでしまうくらいに。
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