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皆さんこんにちは!ハルくんだよ!
皆に語りかける形でスタートしてきたけど、そろそろネタが尽きそうで困ってるんだ!
それはそうとずっと前から気になってたんだけど、オールマイトっていつ寝てるんだろうね。
雄英の教師になる前から、朝だろうが夜だろうが関係無く、たくさんの事件を解決してたけど、そこに教師業が追加されても、事件解決数が下がっていない気がする。
実際、今朝もニュースになってたからね。
オールマイト、出勤がてら事件解決。
さすがオールマイトって感じだけど、生徒と教師って関係になった今、ちょっと心配になる。
まぁ僕が大丈夫か聞いても、笑いながら強がるだけだと思うし、オールマイトも大人だから自分の体調くらいしっかりと管理できるでしょ。
ネットニュースを見ながら、オールマイトについて考えていると相澤先生が教室に入ってくる。
「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイトそしてもう一人の3人体制で見ることになった」
「はーい何するんですか?」
「災害水難なんでもござれ、人命救助訓練だ」
レスキューか……僕の“個性”は守ることに適してるけど……緊張するなぁ。
「レスキュー……今回も大変そうだな」
「これこそヒーローの本分だぜ!鳴るぜ!!腕が!!」
「水難なら私の独壇場ね」
「おい、まだ途中」
ヒーローらしい授業に盛り上がったクラスメイトを、睨みつけて黙らした相澤先生は説明を続ける。
「今回、戦闘服の着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定する戦闘服もあるだろうからな。訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っていく、以上準備開始」
さて、訓練場に向けて出発したバスの中ではクラスメイトが“個性”について話していた。
「ねぇねぇハルくんの“個性”ってさ凄いよね!」
後ろの席でとなりに座る葉隠さんから話しかけられた。
……もしかしてだけど全裸?
僕の“個性”の話とかどうでもよくない?今は君について聞きたいなっ!?
なんだろう……背中に悪寒が走った。
切奈、トガちゃん……違うんだ、僕はただ女の子が見えないからと言って全裸なのは色々大丈夫か聞きたかっただけなんだ。
「……ありがと」
「ん?それで気になったんだけど、ハルくんの両親ってどんな“個性”なの?言いたくなかったらいいんだけど……」
「別にいいよ。父さんは僕と同じ“バリア”だよ。僕と違って昔のアニメみたいに透明な壁を出す感じの“個性”で、母さんは“圧縮”だよ」
「“圧縮”ってどんな感じなの」
「母さんの“個性”は触れた物体を、サイコロサイズの結界みたいなものに圧縮するんだよね。掃除が楽って言ってたっけ」
「凄い“個性”だね」
「だよね!僕もそう思う……あ、でも叔父さんも母さんと似た“個性”だっけ?あの人は生物も圧縮できたはず……」
「叔父さんと何かあったの?」
「小さい頃に手品とか見せてくれたんだけどね……ここ数年会ってないなって……母さんに聞いても、海外で忙しくしてるとしか言わないから、すこし気になってね……」
「また会えるといいね」
「それな……また新しい手品教えて欲しいな」
「良かったらさ私にも見せてよ!」
「いいよ!今度トランプ持ってくるから楽しみにしといてね!」
「もう着くぞ。いい加減にしとけよ……」
僕たちが楽しく話していると、相澤先生が訓練場に着くから静かにしろと注意を受ける。
これから始まる授業に向けて僕たちは気を引き締める。
「「「「「ハイ!!」」」」」
「トーキョードームかな?」
訓練場を見た僕の感想だ。
ドーム状の巨大施設は既視感しか無かった。
ドームの中に入ると、宇宙服を着た人物が出迎えてくれた。
この人は雄英の教師の一人で、主に被災地で活躍する13号先生だ……ちなみにコスチュームで分かりにくいけど女性だよ。
……顔がコスチュームで隠れているから、この人がギザ歯かどうか見るまで分からないということ……まさにシュレディンガーのギザ歯だよね!
授業が終わったら顔を見せてくれないか頼んでみようかな……いや、
それにしても、この訓練場はすごいね!
見える範囲だけでも、水難に火災に山岳等々……あらゆる災害に対応できるようになっているみたいだ。
「皆さんどうですか?僕が考案した
流石にUSJは駄目だと思うよ。
それはそうと、授業前の説明でオールマイトもいるはずだけど、見当たらないね。
先生たちもオールマイトがいないことに疑問を持っていたけど、授業を進めることにしたみたい。
「それでは授業を始める前にお小言を1つ2つ……4つ」
「「「「「「増える」」」」」」
多くない?
事前に話す内容決めてないのかな?
いや、あえてツッコミを入れさせることで、話に引き込む手法かもしれない。
「皆さんご存知だとは思いますが、僕の“個性”はブラックホール。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」
「その“個性”でどんな災害からでも、人を救ったんですよね」
「えぇ……しかし簡単に人を殺せる力です。皆の中にもこういう“個性”を持った方がいるでしょう。超人社会は“個性”の使用を資格制にし厳しく規制することで、一見成り立っているようには見えます」
「しかし一歩間違えれば容易に人を殺せるいきすぎた“個性”を個々が持っていることを忘れないでください。相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。この授業では心機一転!人命のために“個性”をどう活用するかを学んでいきましょう」
「君たちの力は人を傷つけるためにあるのではない、救けるためにあるのだと心得て帰ってくださいな」
深イイ!
とてもいい話を聞いて心のレバーを倒しちゃったよ。
僕もこれくらい上手く話せたら、カッコイイんだけどなぁ……どうしても真面目な感じでいると体が痒くなっちゃうんだよね。
シリアスアレルギーってやつかな?病院で治るといいな。
「それでは授業をはじめていきましょう!」
13号先生はそう言って授業の流れを説明しようとした。その時だった……僕の目は黒いモヤを捉えた。
「先生!」
「ひとかたまりになって動くな!!」
相澤先生が叫ぶと、広場に現れたモヤは大きく広がっていくと同時に中からたくさんの人が出てくる。
その中には脳を剥き出しにした大男や手を沢山つけた痩せ型の男もおり、他の奴らと違って異様な存在感を放っている。
「なんだありゃ!?また入試ん時みたいにもう始まってるパターンか?」
「動くな!!敵だ!!」
まだ状況を理解できていないクラスメイトに相澤先生は何が起きたかを端的に報せる。
「13号にイレイザーヘッド……先日頂いたカリキュラムではオールマイトがいるはずなのですが」
「なんだよ……オールマイトいないのかよ」
敵たちが何を言ってるか分からないが、この時間を狙ってきたことだけは辛うじて理解できた。
「
僕たちは知ることになる。
敵とはどういう者なのかを……。