そのキバで僕を噛んでくれ!   作:松田ゐふ

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今回はほのぼの日常回です。
誰がなんと言おうと日常回です!


今度こそ体育祭?残念、日常回です。

 体育祭まで1週間。

 緑谷くんは、僕との特訓で体を壊さない“個性”の使い方を学んだ。

 

 さて、タイトルにもあるように今回も体育祭じゃないよ。

 今回は僕の日常を皆にチラ見せする回だよ。

 いわゆる箸休め回だね、ここ最近ガチバトルとかエッチな話が続いたから、休みたいんだよね。

 

 

 

 ~僕と峰田の休日~

 

 というわけで、僕と峰田くんは休日に街に繰り出していた。

 え?体育祭前なのに遊んでいいのかって?

 いいんだよ!ここ数日、授業と自主練で頑張ったんだから、休日に羽を伸びしたってバチは当たらないよ。

 むしろ、羽を伸ばすことでコンディションを整えて、週明けに備えるんだよ!

 

「なぁ峰田くん収穫はどう?」

 

「全然だぜ……そっちは?」

 

「二人から連絡先貰ったよ」

 

「マジか!」

 

「消したけど」

 

「マジか……」

 

「切奈たちが怒るからね」

 

「今更なんだけどさ、彼女持ちがなんでナンパなんかしてんの?」

 

「嫉妬した切奈たちから噛んでもらえるからね。それにナンパなんてしてないよ。ただそこに突っ立てたら、声をかけられただけだよ」

 

「度を越した変態だぜ」

 

「声かけられたたら……まぁ話くらいはするけどさ、それだけだよ……ご飯行かないし、連絡先も消すからまぁいいかなって」

 

「ろくでもないクズで笑えねぇよ」

 

「……というか僕たちは付き合ってるって言っていいのかなって」

 

「お前マジかよ」

 

「告白してないし……してないな!?」

 

「キープとか……イケメンのすることは違うなぁ」

 

「違うから……ちょっと色々あってタイミング逃しただけだから……」

 

「そうかよ……でもちゃんと伝えろよ……オイラ、お前が刺されても葬儀に参列しねぇからな。歪んだ愛ほど怖いものはないんだ……オイラ詳しいんだ」

 

 僕たちは駅前のベンチで、一時間の成果を発表しながら駄弁っていた。

 峰田くんは僕たちの関係を聞きドン引きしていた。

 歪んだ愛だなんて酷いな……純愛なのに……。

 

「それにしてもおかしいよね……峰田くんのマスコット感ならナンパの一つ成功してもおかしくないのに……」

 

「そういうのやめろよ」

 

「僕が女子ならほっとかないのに」

 

「趣味悪……」

 

「ヒドい~」

 

 そんなバカみたいな話をしてる僕たちの前を、一人の女性が通り過ぎた。

 

「……峰田くん」

 

「みなまで言うなハル」

 

「「あの人、おっぱいデカかったな」」

 

「オイラの予想はG……いやHはあるとみた!」

 

「甘いな峰田くん!あれはブラを着ける際に寄せてるからDだね!」

 

「ディティールが細かくてなんか嫌だな……というかなんで詳しいんだ?」

 

「聞きたい?」

 

「やめとく、嫉妬で殺したくなるから」

 

「それもそっか」

 

「というか、なんでお前はモテるんだ?顔か?やっぱり顔なのか?」

 

「そうじゃないかな?鏡見る度に両親に感謝してるよ」

 

「おかしいだろ……教室でもオイラと猥談してるのに、女子からあんまり嫌われてないし……」

 

「自分から積極的に猥談振ってないしね……それに僕にはもう本命がいるから、クラスメイトに下心なんて持ってないし」

 

「クソがよ……〇ック奢れや……」

 

「いいよ!僕ビック〇ックのセットにしよ。峰田くんは?」

 

「……ダブチ」

 

 ナンパの帰りに食べた〇ックはとても美味しかった。

 また今度遊びに行こうね峰田くん!

 

 

 

 ~僕たちは健全な関係です~

 

 こーんにーちはー!ハルくんでーす!

 今日は水族館に来てまーす!

 久しぶりの水族館にテンション、フォルテッシモ!!

 気分ブンブン、ブン回して爆上げてるよ!!

 だってサメが見れるからね、目の前で大きなサメが!!

 

 サメ……それは僕の好きなものの一つ。

 

 サメ……それは僕の好きな作品の主役。

 

 サメ……それは僕の性癖の始まり。

 

 僕の人生において、サメは切っても切り離せない関係と言っても過言じゃない!

 

 心の中でワクワクしているけど、そろそろ現実に目を向けようか……

 

「私はペンギンさんが見たいです」

 

「え〜シーラカンスがいいなぁ」

 

「ペンギンさん!」

 

「生きた化石!」

 

「僕はサメがいいなぁ……なんて」

 

「「ちょっと静かにしてよ/てください」」

 

「あ、はい……すんません」

 

 父さん、家を出ても僕のヒエラルキーが上がることはなかったよ……。

 僕が実家を離れてから、父さんはいかがお過ごしですか?男一人になって肩身の狭い思いをしていませんか?

 夏になったら彼女たち(まだ告白はしていない)を連れて実家に帰ります。

 恋人が二人いることに驚くかもしれませんが、心配しないでください、全員ちゃんと幸せにします。

 

「ねぇハル!」

 

「ハルくん!」

 

「はいハルです」

 

「どっちがいいか!」

 

「選んでください!」

 

「シーラカンス!」

 

「ペンギンさん!」

 

「……」

 

 全部見ようじゃダメなんだろうか……。

 もしかして一番最初に見たいもので喧嘩してる感じかな?

 

「シーラカンスがいいよね?」

 

「ペンギンさんがいいですよね?」

 

「……選んでくれたら噛んであげる」

 

「あ!ズルいです!私だってチウチウしてあげますから!」

 

「だったら私はキ、キスしてあげる!」

 

「私はその先をしてあげます!」

 

 もうやめましょうよ!!これ以上言い争うのやめましょうよ!!

 

(僕の)尊厳がも゛ったいだいっ!!!!

 

 ほら周りみてよ……周りのお客さんが距離を置いてるよ。

 なぜか軽蔑の視線を僕に向けてくるし。

 

「ママーあの人たちは何してるの?」

 

「見ちゃダメよ」

 

「はーい」

 

 これが一番傷ついた。

 

 確かに大っぴらに言えない関係かもしれないけど、子供の成長に悪影響認定されると、流石の僕も泣きそうになる。

 ここがギャグ時空で良かったね。普通ならスマホとかで撮られて拡散されて、雄英の〇〇がって特定されてるところだよ。

 僕が傷つくだけで、二人にも学校にもダメージがいかないなんて、なんて素敵な時空なんでしょうね!!

 

「どっちにするの!」

 

「私ですよね!」

 

「……間をとってサメからにしない?」

 

「「ハァ……」」

 

「ペンギン見に行こ?」

 

「いいんですか?じゃあその後シーラカンスにしましょう!」

 

「それいいね!」

 

 二人は僕を置いて、どこかへ行ってしまった。

 

「兄ちゃん……今のは駄目だよ」

 

「ですよね……」

 

「まぁ頑張んな……ほらこれやるからさ」

 

「ありがとうございます」

 

 一部始終を、見ていたおじさんから貰ったコーヒーが、身に染みた。

 おかしいな……雨が降ってきたよ。

 サメ見に行こ。

 

 

 

 こうして僕の1週間は過ぎていった。

 え?遊んでただけじゃねぇかって?

 ちゃんと描写されてないところで、特訓してました!

 体育祭でそれを見せるから、ちゃんと見てよね!

 それとも、特訓回をあと2、3話増やそうか?

 焦らしプレイでもしてやろうか?

 

 全く……というわけで次回から体育祭編に入ります……多分きっとメイビー。

 

 それじゃあまたね!

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