そのキバで僕を噛んでくれ!   作:松田ゐふ

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開幕!?イケメンナンバーワンバトル!

 やっほー!前回、試合終わりに切奈とイチャついたら、峰田くん達の反感を買って、瀬呂くんのテープで簀巻きにされてるハルくんだよ!

 

 今、スタジアムでは常闇くんと塩崎さんが戦ってるよ。

 どちらも中遠距離主体だから、拮抗してるんだよね!

 

「ハルぅ!お前この体育の祭りで何をイチャコラしてんだ!!」

 

「峰田くん目から血が出てるけど大丈夫?」

 

「ハルさんよォ……最近調子乗ってねぇか?噂によれば2年の先輩とも宜しくしてるって聞いたぞぉ?」

 

「上鳴くん顔近いよ……それとどっから聞いたのその噂?」

 

 A組でも、よく猥談で盛り上がってる二人から、詰められてちょっと泣きそうでーす。

 嘘でーす!君らと違って僕には相手がいるからね!と小馬鹿にしてマース……僕はクズの敵だ……。

 

「ねぇ……いい加減これ解いてくんない?トイレ行きたいんだけど」

 

「ここで漏らせ!漏らして女子からの好感度を地の底まで落とせ!」

 

「ひどいなぁ……じゃあこうしよう、僕を自由にしてくれるなら、体育祭終わりの休日に合コンセッティングしてあ「「さっさとテープ解けやぁ!!」」……僕が言うのもなんだけど……君たち欲望に忠実すぎない?」

 

「なんで俺怒られてんの……」

 

「ごめんね瀬呂くん、僕のせいで変なことさせちゃって」

 

「いいよ……ちなみに合コンのメンツは?」

 

「呼べる女の子が、多分三人くらいでしょ。僕はフォローに回るとして……あと一人は欲しいかな?」

 

「よし!俺も行く!」

 

「わぁ即決」

 

「やっぱり持つべきは、女呼べる男友達だよな!」

 

「イケメン様々だぜ!」

 

「……サイッテーですわ」

 

 というわけで、僕は自由の身になったんだけど……近くにいた八百万さんが、僕らをゴミを見る目で見てたんだけど……この心の傷はどこで治せますか?

 


 

 というわけで、僕と轟くんの試合が始まるよ!

 え?残りの試合はどうしたかって?

 常闇くんと爆豪くんが準決勝に上がったよ。

 僕がこの試合で勝てばどちらかと当たることになるね!個人的には常闇くんの方が、まだ勝てる可能性があるから勝って欲しいけど……相手が爆豪くんだからなぁ。

 まぁ……どっちと当たっても勝てるつもりではいるから、まずは目の前の試合に集中しよう!

 

『準決勝第1試合はコイツらだ!!』

 

 プレゼント・マイク先生の実況で会場が沸き立つ。

 オリンピック並に注目されてる行事だからか、準決勝にもなると、二回戦とは比べ物にならならいくらいの熱狂だ。

 

『試合終わりの行動がすっぱ抜かれて現在炎上中!A組張理有ハル!!』

 

「初耳なんですけど!?」

 

 え?マジで言ってる?飯田くんとの試合の後、切奈とイチャついてたら、炎上したの?

 試合どころじゃないんだけど!?この体育祭で僕の株が下落し続けてるんですけどォ!!?

 

『対するは、ついに使った炎をまた魅せてくれるのか!同じくA組轟焦凍!!』

 

 またこのパターン!天丼も大概にしてよね!

 もういいや、失った信頼はこの試合で取り戻してやる!

 

「……轟くんさ、僕が歯フェチってことは知ってるよね?」

 

「何言ってるんだ?」

 

「僕って意外と雑食でね。切奈とかトガちゃんみたいな、カワイイ系も好きだし、切島くんとか鉄哲くんみたいな、カッコイイ系も好きなんだ。……あとはギャングオルカとかシシドみたいな、ワイルドな感じも好きなんだ」

 

「本当に何言ってるんだ!?」

 

「この前の脳無も勿論守備範囲内さ!」

 

「は?」

 

『スタート!!!』

 

《バリアブルスマッシュ》

 

 試合開始の合図と同士に、轟くんに向けて全力の拳を放つ。

 最終種目で轟くんは開始と同時に、氷結による圧倒的な質量攻撃をしてくる。一応、防ぐことはできるけど……それじゃあワンパターンで、見てる方も飽きてくるんじゃないかな?

 だから、試合前に轟くんの気を逸らして、スタート同時に十八番をパクってみた。

 

「僕は緑谷くんみたいに優しくないよ!」

 

「……ッ!卑怯なことするな」

 

「君だってやってたでしょ?バリア使いだからって、サンドバックになるつもりはないんだよね!」

 

「だったらお返しだ!」

 

 僕の全力を受けた轟くんは、吹き飛ばされながらも咄嗟に、背後に氷を生成して場外を防いだ。

 

 やっぱり氷の扱い上手いよねぇ……こりゃ一筋縄ではいかないなぁ。

 

 僕に他の人にやってたことをやり返されて、頭に血が上ったのか轟くんは、瀬呂くんの時と同じように、氷山をぶつけてきた。

 

『初っ端からド派手な攻撃の応酬だ!それにしても、イケメン同士のバトルは華があるな!イレイザーもそう思うよな?』

 

『興味無い』

 

『こいつァシビー!!』

 

 さて、ここからどうしようかな?

 氷山攻撃をまともに受けた僕は、ドーム状に展開したバリアでダメージはないけど、氷の中に閉じ込められちゃった。

《バリアスマッシュ》で地道に削っていくか、《バリアブルスマッシュ》で一気に破壊するか……。

 削る方が確実なんだけど、絵面が地味だし無駄に体力使いそうなんだよね。

 

「しゃーない……やりますか!」

 

 自分で自分を痛めつけるの嫌なんだけどなぁ……なんていうか、痛いってわかってるから身構えちゃうんだよね。それだと気持ち良さが半減しちゃうから嫌なんだ。

 でも、このままここにいたら行動不能とみなされて、負けちゃうからやるんだけどさ!

 

《バリアブルスマッシュ》

 

 バリアが割れて高出力のエネルギーが、拳の軌道上にある氷を削り飛ばす。

 

「さっきぶりだね轟くん!」

 

「やっぱりこの程度じゃ意味ねぇか」

 

「折角だしこの場を借りて、白黒はっきりつけようか」

 

「なにをだ?」

 

「僕と轟くん……どっちが1年で一番のイケメンなのか」

 

「それ今やることか?」

 

「つべこべ言わずに構えろよ」

 

 

 

【いざ掴め!ナンバー!ワァーーーーンッ!!】

 

 

 

『急にイケメンバトルが始まったァ!?ってかあの応援団誰が呼んだんだよォ!!?』

 

『もうなんでもありだな、この作品』

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