体育祭の疲れを癒すための休日は、あっという間に終わってしまった。
……やっほー……今日も元気なハルくんだよ……。
ごめん……嘘。
この休日、振り返ってみたら……愛を確かめ合いばかりしていた気がする。
ほら、頭の数字も増えてるし……。*1
そうです……食事会のあともこってり搾られました。
女性って凄いね……いや主語がでかいか……。
というわけで、体重も2kgほど落ちたハルくんだよ……。
そんな僕の状態を表すかのように、今日は生憎の雨だ。
「……大丈夫?」
「大丈夫だよ……」
雄英の最寄り駅に向かう電車に乗りながら、妙に肌ツヤがいい切奈が心配してくれる。
「無理はダメですよ」
「してないよぉ……」
同じく肌ツヤがいいトガちゃんも、僕の肩に手を置いて心配する。
……なんか2人が色っぽく見える。
あれかな……姉さんが昔言ってた、女は男を知るとうんたらかんたらってやつかな?
瀬呂くんも、僕が童貞卒業したのを察知してたし、する前と後で何か変わるんだろうか……?
あまり回らない頭でそんなことを考えていると、近くにいた中学生くらいの女の子が、僕に声をかけてきた。
「あ、あの!雄英高校の張理有ハルさんですか!」
「え、あぁ……うん。そうだけど」
「私!ファンです!あ、握手してもらってもいいですか!」
「……いいよ。応援ありがとうね」*2
「ひゃっ、ひゃい!?……あ、ありがとうございます///」
「切奈ちゃん……あれダメですよね」
「うん……あいつ自分の顔が良いって自覚してないのかな?」
「可哀想に……あの子の性癖は歪んでしまいました……」
後ろでなんか言われてるけど無視しまーす。
僕の顔が良いことくらいちゃんと自覚してまーす。
なんせ、母さん*3と父さん*4の間に産まれた美形のサラブレッドなんだもん。
ちなみに僕は母さん似で、姉さんたちは父さん似だよ。
この後も何度か、女の子に声をかけられながら、僕たちは雄英に向かった。
……切奈とトガちゃんの機嫌が徐々に悪くなってきて、怖かったのはここだけの話だ。
……精のつくものって、牡蠣とうなぎ以外に何かあったっけ……後、レバーも食べないと……。
「超声かけられたよ来る途中!!」
「私もジロジロ見られて、何か恥ずかしかった!」
「俺も!」
「俺なんか……小学生にいきなりドンマイコールされたぜ」
「ドンマイ」
教室に入ると、皆は体育祭で知名度が上がったことを話していた。
「おはよ……」
「おお!ハルおめぇーも声かけられたのか?」
「かけられたよ……」
「なんか……元気なくない?」
「色々あってね」
「
「神ったのか!神ってないのか!どっちなんだよ!!」
……き〇に君かな?
「峰田、落ち着けって」
「落ち着いてられっかよ!切島……お前もわかるだろ!こいつはオイラ達を裏切ったんだぞ!!」
「……いや裏切りとかじゃなくねぇか」
「わかってねぇな切島……こいつは高校生という立場で神ったんだ……内心見下してるはずだぜ」
「上鳴……」
なんというか君らブレないね。
まぁ君らがそう言うなら、僕にも手はあるよ。
「そういえば……瀬呂くん、昨日先輩と連絡先交換したよね?」
「お、おう……お前らも交換してただろ?」
「……先輩の1人と今度……あそッ「2人とも!こいつのこと悪く言うなよ!!」……よし」
「「てめぇも裏切ってんのかよ!!」」
よし、これで同士討ちしてくれたら僕の平穏は保たれるね!
「おはよう」
相澤先生が来たことで、騒がしかった教室は一瞬で静かになった。
USJで負った怪我も完治したみたいで、ミイラみたいだった相澤先生も元に戻った。
「早速だが、今日のヒーロー情報学……ちょっと特別だぞ」
……何すんだろ?
体育祭にはプロヒーローからのスカウトもあるって言ってたから、好きなヒーロープレゼンでもすんのかな?
それならリューキュウを全力で紹介します!
「“コードネーム”ヒーロー名の考案だ」
「「「「「胸ふくらむヤツきたぁぁぁぁ!!!!」」」」」
まさかの内容で皆スタンディングオベーションじゃん……。
ヒーロー名か……苦手なんだよね、名前考えるの。
父さんのレトロゲームで遊んでた時、仲間にしたモンスターにニックネームつけたら、姉さんたちと切奈に笑われたの思い出した……そんなに酷かったかな……ジ〇ルデ*5にポチって名付けたの……。
「というのも、先日話した“プロからのドラフト指名”に関係してくる。指名が本格化するのは経験を積み、即戦力と判断される2年や3年から……。つまり今回来た指名は将来性に対する興味に近い。卒業までにその興味が削がれたら、一方的にキャンセルなんてことはよくある」
「大人は勝手だ!」
「頂いた指名がそんまま自身へのハードルになるんですね!」
「そうだ。で、その指名の集計結果がこうだ」
A組指名件数
轟:3801
爆豪:3157
張理有:2470
上鳴:374
常闇:360
八百万:108
切島:68
麗日:20
瀬呂:14
「例年はもっとバラけるんだが、今年は3人に偏った」
「だー!白黒ついちまった!」
「上位3名ごっちゃになってるじゃん」
「チッ!」
……僕に2位なのに、指名数3番目だった。
顔か?顔がダメなのか?女殴ってるってそんなマイナスか?
切奈やトガちゃんは好きって言ってくれたよ!?
「これを踏まえ……指名の有無に関係なく職場体験に行ってもらう。おまえらは一足先に経験してしまったが、プロの活動を実際に体験してより実りある訓練にしようってこった」
「それでヒーロー名か!」
「俄然楽しみになってきた!」
「そういうわけでお前らにもヒーロー名が必要になってくる。仮ではあるが適当なもんを付けたら……」
「地獄を見ちゃうよ!この時の名が世に認知されてそのままプロ名になってる人は多いからね!」
「ミッドナイト先生!!」
「その辺のセンスはミッドナイトさんに査定してもらう。俺はそういうの出来んからな。将来、自分がどうなるのか。名を付けることでイメージが固まり、そこに近づいていく。それが名は体を表すってことだ。“オールマイト”とかな」
小説じゃ伝わらないけど、セクシーなポーズで登場したミッドナイト先生に沸き立つクラスの皆。
相澤先生は伝えることを伝えたら寝袋に入ってしまった。
それにしてもヒーロー名どうしよっかなぁ……。
とういわけで始まりました!ヒーロー名発表のお時間です!
初手の青山くん、芦戸さんがやらかして大喜利みたいになっちゃったけど、蛙吹さんが上手く流れを修正してくれたんだよね!
そこからはトントン拍子で、皆思い思いのヒーロー名を発表したんだ。
特に緑谷くんの“デク”は個人的に好きだ。
デク……緑谷くん曰く、木偶の坊からつけられたあだ名だったらしいんだけど、麗日さんが意味を変えたみたいだ。
確か……“頑張れって感じのデク”……だっけ、良いじゃないか!
「あとは、再考の爆豪くんと張理有くんだけど……」
「じゃあ先に発表しようかな!」
「元気があっていいわね!じゃあどうぞ!」
「バリアヒーロー……ハル」
「「「「「ボケてない!?」」」」」
「僕っていつでもふざけてると思われてるの!?」
失礼しちゃうね!
僕だって真面目な時はあるんだよ……週に2時間くらい。
「つーかお前も本名かよ」
「理由を聞いてもいいかしら?」
「もちろん!……僕って
(((((ダジャレかよ……)))))
「それに……事件や事故で曇った皆の顔を“
「素晴らしいわ!その名の通りに頑張ってちょうだい!」
「はい!みんなも応援よろしくね!」
というわけで、発表を終わりにしたいと思いまーす。
え?他の皆は発表しないのかって?……もう知ってるでしょ?わざわざここで言わなくても、伝わるって信じてるから、ね。
「職場体験は一週間。肝心の職場だが、指名のあった者は個別にリストを渡すから、その中から自分で選択しろ。指名のなかった者は予めこちらからオファーした全国の受け入れ可のヒーロー事務所40件。この中から選んでもらう。それぞれ活動地域や得意なジャンルが異なるからよく考えてから選べよ」
皆の発表が終わった頃に、起きてきた相澤先生が職場体験の説明をすると、指名リストを渡してくる。
さて……この後の展開はもうわかるよね?
リューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウリューキュウ
「よっしゃあぁぁぁぁ!!!!!」*6
張理有ハル……改め“ハル”リューキュウ事務所に行きます!
オリ主の指名が少ない理由3選。
・轟戦の煽り
・自傷を伴う攻撃
・決勝戦での性格の豹変
顔は関係ないです。