そのキバで僕を噛んでくれ!   作:松田ゐふ

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職場体験は終わらない!

リューキュウの新しいサイドキックについて

 

1:名無しの変態

 リューキュウのサイドキックやばくね?

 

2:名無しの変態

 やばい……というかすごい

 

3:名無しの変態

 わかる……なんかすごいよな

 

4:名無しの変態

 すまん、ワイあんまり詳しくないから、教えてくれへんか?

 

5:名無しの変態

 ええで

 

6:名無しの変態

 やさしいせかい

 

7:名無しの変態

 やさいせいかつ

 

8:名無しの変態

 ここまでがテンプレ

 

9:名無しの変態

 ここからがハイライトだ

 

10:名無しの変態

 >>9 サクサクで美味しいよなって誰やお前!?

 

11:名無しの変態

 >>4 話戻すぞ。みんなが言ってるリューキュウのサイドキックは、ハルのことだろうな

 

12:名無しの変態

 ハル?本名みたい

 

13:名無しの変態

 多分、本名やで体育祭でハルって呼ばれてたし

 

14:名無しの変態

 それで何がやばいん?

 

15:名無しの変態

 公衆の面前でリューキュウに告白&性癖暴露

 

16:名無しの変態

 草w

 

17:名無しの変態

 >>16 草に草を生やすな!!

 

18:名無しの変態

 ハルって確か雄英の子だよな?

 

19:名無しの変態

 そう、体育祭準優勝の子

 

20:名無しの変態

 やっぱやることが違ぇわw

 

 

 

 

ガァッデムゥゥゥ!!!

 

 何やってんだ僕ぅぅぅ!!!

 スマホをソファーに投げつけて、頭を抱えて転げまわる。

 

 ゔうん……失礼、少々取り乱しちゃった。

 僕だよ!ハルくんさ!

 

 いやぁ……職場体験初日は色々あって疲れたよ。

 犀原との戦闘の後、病院で治療してもらってまたヒーロー活動に戻る。

 

 ……プロって凄いね!

 

 怪我しても、入院する程じゃなかったら、すぐに現場に戻るんだもん……正直な話、あと数年でそこまでいけるのか不安になってきたよ。

 

 そんなことより!犀原との一件からリューキュウの態度が、よそよそしいんだよね!

 

 なんでかな?……ごめんそんな目で見ないで、わかってるよ……僕のせいだって。

 

 

 

「目の前で(最推しとして)好きな人が傷ついてるんだ!ここで動けなきゃ男じゃない!!」

 

 

 

 本当になんでこんなこと言ったんだろうね。

 犀原のテンションに精神汚染でもされたのかな?

 いや、あの時は必死だったから、あの言葉も腹の底から出た本音ではあるんだけど……最推しとしてを無意識に抜いたのがいけなかった。そのせいで、僕がリューキュウに告白したみたいになったんだよね!

 

 切奈とトガちゃんからの連絡が止まらなくて怖かったです。

 


 

 

 

切奈

 

 

ねぇリューキュウに告白したの?

 

本当はそんな事してないよね?

 

ねぇ?

 

ねぇってば!

 

 

 

 

 

 


 

 

 

トガちゃん

 

 

リューキュウに告白したんですか?

 

ハルくんはそんな事しませんよね?

 

私たちはもう要らないんですか?

 

ハルくん……捨てないでください

 

 

 

 

 

 


 

 すぐに返信して、何とか誤解は解いたけど……職場体験が終わったあとが怖いよ。

 

「二人ともいるわね」

 

「リューキュウ!」

 

「リ、リューキュウ……なにかありましたか?」

 

「え、ええ……先の一件でハ、ハルの実力も申し分ないと判断して、出張に行くことにするわ」

 

「出張!ねぇねぇどこ行くの?大阪?」

 

「いいえ、向かう場所は保須市よ」

 

 リューキュウが出張先を発表すると、すぐに世間を騒がせている敵が頭を過ぎった。

 

(ヒーロー殺し……ステイン……)

 

 各地でヒーローを襲撃し、多数の死傷者を出した凶悪犯だ。

 

「保須市ってことは……ヒーロー殺しですか?」

 

「それもあるわ……これまでの傾向からヒーロー殺しは保須市に潜伏しているはずよ……そこで私たちにも要請が来たのよ」

 

「なるほど……」

 

「……昨日、あなたの力を見せてもらったからこそ、この要請を受けることにしたの。……危険な現場になるわ、それでもいいかしら?」

 

「っ!?……もちろんです!何があっても僕は保須市に行きます!」

 

「ふふ……かっこいいこと言ってくれるじゃない…………///」

 

「ん?」

 

「ゔうん……というわけで、明日の昼頃には保須入りするからそのつもりでいてね」

 

「はい!」

 

「わかった!」

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マスター……貴方にぜひ紹介したい者が」

 

 犀原は目の前の男に跪き、有望な若者について話す。

 

『……何やらご機嫌ですね』

 

「えぇ……弟子を取ることになりました」

 

『珍しいこともあるのですね。……その弟子というのが、私に紹介したい者ですか?』

 

「はい!弟子はまだ若いにも関わらず、素晴らしい素質の持ち主です」

 

『……ほう』

 

「あの若さで既に“性癖解放”を会得しております」

 

『…………そうですか。……下がっていいですよ』

 

「御意!」

 

 犀原は男の前から消える。

 

『……』

 

 犀原がいなくなったことを確認した男は、深くため息をつくと、机に置いてあるグラスに酒を注ぎ口に含む。

 

『犀原くんに目をつけられるとは……その子はなんて不幸なんでしょう……』

 

『リューキュウ事務所のサイドキック……ですか』

 

 男は新聞に載ったニュースから、犀原の弟子が何者なのか知り、支度を始める。

 

『……保須市に行きましょうか』

 

 男は赤いスーツに身を包み、スタンドマイクのような杖を持ち、笑顔を浮かべると部屋を出るのだった。

 

 

 

『……今宵はどんな話が聴けるのでしょうか……楽しみですね……そうでしょう』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ねぇ皆様

 

 

 

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