そのキバで僕を噛んでくれ!   作:松田ゐふ

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期末テストとかいうやつ

 体育祭、職場体験などイベントがあり、一学期もそろそろ終わりが近づいてきた。

 

「そろそろ夏休みも近いが、もちろん君たちが30日間一ヶ月休める道理はない」

 

「まさか!?」

 

「夏休み、林間合宿やるぞ」

 

「知ってたよー!!やった!!!」

 

「肝試そー!!」

 

「風呂!!」

 

「花火」

 

「風呂!!」

 

「カレーだな!」

 

「行水!!」 

 

「自然環境ですとまた活動条件が変わってきますわね」

 

「いかなる環境でも正しい選択を……か面白い」

 

「湯浴み!!」 

 

 ……峰田くんはブレないなぁ……。

 

「寝食皆と!!ワクワクしてきたぁぁ!!」

 

「ただし」

 

「その前の期末テストで合格点に満たなかった奴は……学校で補習地獄だ」

 

「みんな頑張ろーぜ!!」

 

 やはり、学生の最大の敵と言ったらこれだよね。

 僕も勉強が苦手だから、テストが近づくと憂鬱になるんだよね。

 だから、いつもこの時期になると切奈に勉強を教えて貰ってるんだ。

 ……本当、頭が上がらないよ。

 

 これが、一週間くらい前の話。

 

 時が経つのはあっという間で、期末試験まで1週間を切っていた。

 六月も残すところ数日となり、気温も上がって夏が近づいてきたことを感じる。

 

 さて、ではここでA組の様子を見てみましょう!

 

 

 

 

 

「全く勉強してねー!!」*1

 

「あはは」*2

 

 まぁそういうことです。

 勉強な苦手な人は、たとえテスト期間であろうと勉強する気が起きないんです。

 机に座っても、問題集が1ページも進まず部屋の掃除したり、漫画を読んだりして時間を無駄にするんです。

 

 ちなみに、僕の部屋もいつにも増してピカピカです。

 

「体育祭やら職場体験やらで全く勉強してねー!!」

 

「……確かに」*3

 

 

「中間テストは……入学したてだったから、範囲狭かったし苦労しなかったんだけどね。……今回は行事が重なったし……なにより」*4

 

「演習試験もあるのが辛ぇとこだよな」*5

 

 僕と峰田くんは、クラスでも半分以上の順位にいるから、余裕なんだよね!

 

 え?お前の順位はもっと下だろ?……僕には切奈大先生がいるからね!

 

 でも、珍しいでしょ?1位と2じゃない系の主人公って。

 

「あんたらは同族だと思ってた!」

 

「お前らみたいな奴はバカで初めて愛嬌が出るんだろが!!どこに需要があるんだよ!!」

 

「「()()かな」」

 

 下位2人がなんか言ってるけど、僕らには届かない。

 

「芦戸さん!上鳴くん!が……頑張ろうよ!やっぱ全員で林間合宿行きたいもんね!ね!」*6

 

「うむ!」*7

 

「普通に授業受けてりゃ赤点は出ねぇだろ」*8

 

 見事にクリティカルヒットしてて草。

 

「お二人とも……座学なら私お力添えできるかもしれません」*9

 

「「ヤオモモ!!!」」

 

 期末試験に絶望する下位2人。

 そんな2人に手を差し伸べる救世主が現れる、そう八百万さんだ。

 

 ……凄いね、後光が差してるよ。

 ……聖母かな?バブゥ……はっ!僕は一体何をしていたんだ!?

 

 八百万さんが教えてくれるならと、試験が不安な人達が集まってくる。

 

「……これが人徳の差だな」*10

 

「俺もあるわ……てめェ教え殺したろか」*11

 

「おお!頼む!」

 

 といった感じで、テストに向けて皆頑張るみたい。

 


 

 さて、筆記試験が終わりました。

 早くないって?当たり前でしょ、わざわざ勉強回で、また話数伸ばすなんてことはしないよ。

 

 個人的に手応えがあっていい感じ!

 これはいい順位が期待できるね!切奈様マジ感謝!

 

 まぁ、僕のナレーションで期末筆記試験が終わったわけだけど、本番はここからだ。

 期末は中間と違って実技試験もある。

 緑谷くんが、実技試験はロボット相手に戦うと言っていたけど、正直な話信用してない。

 僕も、トガちゃんにも確認したけど、去年の試験がロボ相手なのは本当……でもやっぱり納得できない。

 

 別に緑谷くんやトガちゃんが信用出来ないわけじゃないよ。

 こういう時の相澤先生が信用ないんだよ。

 僕は未だに、入学式の新入生代表スピーチをさせなかったこと根に持ってるからね!

 

「全員揃ってるな。それじゃあ演習試験を始めていく」

 

 現在、僕らは学校内にあるバス停に集合している。

 目の前には、相澤先生の他に沢山の先生がいる。

 嫌な予感が当たりそうでお腹が痛いよ……こういう時は別のことを考えよう。

 

 ……冷静に考えて、学校の敷地内にあるバス停って何?広すぎない?

 

「この試験でももちろん赤点はある。林間合宿に行きたけりゃ、みっともねぇヘマはするなよ」

 

「……先生多いね」

 

「諸君なら事前に情報を仕入れて、何をするのか薄々わかってるとは思うが……」

 

「入試みてぇなロボ無双だろ!!」

 

「花火!カレー!肝試しー!!」

 

「残念!!諸事情あって今回から内容を変更しちゃうのさ!」

 

 相澤先生の捕縛布から飛び出す校長先生。

 

「校長先生……変更って?」

 

「……」

 

「……」

 

 校長先生の突然の登場に、八百万さんは試験の変更について聞き。

 上鳴くんと芦戸さんは固まってしまった。

 

 根津校長曰く、最近の敵が活発的になっていき、ロボットでの試験は実戦的ではないとのことなので“対人戦闘”つまり、より本格的な活動を見据えた実戦に近い教えを重視するらしい。

 

 だろうねって思いました。

 ここ最近、敵連合やヒーロー殺し、犀原とかMr.Yや密室監禁敵*12等など、敵の活動が目立っている。

 

「君たちにはこれから二人一組(チームアップ)でここにいる教師一人と戦闘を行ってもらう!」

 

 おっとこれは予想外だ。

 

 まぁ文句を言っても仕方がないので、チーム分けと対戦相手の先生を発表するね!

 

 轟&八百万VSイレイザーヘッド

 上鳴&芦戸VS根津校長

 青山&麗日VS13号

 口田&耳郎VSプレゼント・マイク

 常闇&蛙吹VSエクトプラズム

 障子&葉隠VSスナイプ

 飯田&尾白VSパワーローダー

 切島&瀬呂VSセメントス

 緑谷&爆豪VSオールマイト

 

 そして……

 

張理有&峰田VSミッドナイト

 

 僕たちは固い握手を交わした。

 

「頑張ろうな!ハル!」

 

「頑張ろうね!峰田くん!」

 

 突然の実技試験の内容変更、なんて素晴らしいんだ!!

 ミッドナイト先生が相手なんて……素直にボッキだよね!

 

 実技試験ってことは当然、触れることもあるわけで……万が一があっても事故で押し通せる。

 

「峰田くん!」

 

「ハル!」

 

 今、僕たちの心は通じ合った!

 さぁ!試験の始まりだ!

 

 

 

 

 

 ……この数十分後に地獄を見ることになるとは、今の僕たちは想像もしてなかった。

*1
20位

*2
19位

*3
14位

*4
10位

*5
9位

*6
4位

*7
2位

*8
5位

*9
1位

*10
15位

*11
3位

*12
38話“幕間という名の過去回想”に登場

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