そのキバで僕を噛んでくれ!   作:松田ゐふ

47 / 93
なにがとは言わないけど30代ってイイよね!

「え?A組赤点いるの?えぇ!?おかしくない!?おかしくない!?A組はB組よりずっと優秀なはずなのに!?

 

「あれれ~!?」

 

 さぁ、始まりました!第47話!

 今日も元気なハルくんだよ!

 

 え?合宿編もう始めるのか?劇場版はどうした?

 ……本編進めるよ!劇場版?君たちが知らないところで、無事解決したよ!番外編とかで詳細に説明するんじゃない?……知らんけど。

 そもそも、今回は劇場版をやる!……なんて言ってないからね。文句も低評価も受け付けないよ!

 

 え?じゃあMr.Yから貰った、あのチケットは何だったんだって?

 ……あれは、いつかやるであろう劇場版のためのキーアイテムだよ!DLCで貰えるヤツだよ!まぼろしモモンだよ!

 

 ……さて、敵連合と“解放の園”と接触したあの日からぶっ飛び、一学期が終わる。プールとか、熱い欲望のトルネードとか、小旅行を楽しんだら……七月も終わりに差し掛かり合宿当日。

 いやぁ……時の流れってのは早いものだね。

 

 ……それよりも日差しヤバくない?お肌焼けちゃうよ。

 

 あ!そういえば、敵連合たちと接触したせいで、例年お世話になっている合宿先をキャンセルしたんだって。

 行先は今日まで秘密みたいだけど……まだ教えて貰ってない。

 ……どこ行くんだろ?ビーチとかが良いな……水着のお姉さんとお近づきになりたッ……くありません!!

 

 ……ですので切奈さん、そんな目で見ないでください!

 

 まぁ僕のモノローグもこの辺りにして、現実に戻ろうか。

 

 

 

「え?A組赤点いるの?えぇ!?おかしくない!?おかしくない!?A組はB組よりずっと優秀なはずなのに!?

 

「あれれ~!?」

 

「物間くんも元気だね、赤点なのに!」

 

「なんで知ってるのかなぁ!?」

 

「ヒントは彼女」

 

「いぇーい!」

 

「この流れ()()()でもやるのかい!?」

 

「ちょっと何言ってるか分からない」

 

「なんで分からないんだい!」

 

 そういう別世界の話をされても反応に困るんだよね!

 

 ……そろそろ気づいたと思うけど、今回ネタ全開メタ発言全開だから気をつけてね!

 

 さて、いつも通り物間くんは拳藤さんの手刀で、意識を刈り取られたわけだけど……

 

「A組だけじゃなく、B組の女子まで……!よりどりみどりかよ……!!」

 

「……流石にダメだと思う」

 

 神様、この合宿で峰田くんが問題を起こしませんように。

 

 バスに乗る前に祈っておいた、多分これで大丈夫だと思う。

 


 

 出発前になんやかんやあったけど、予定通りバスは出発した。

 ……ごめん既に酔いそうだ。

 

「峰田くん……気分転換に一発芸して」

 

「無茶振りすんなよ!?……アルティメットオイラ!」

 

「ふふ……ありがと」

 

 期末試験と同じで、僕は峰田くんの隣に座っている。

 ……窓側譲ってくれてありがとね。

 

「バスは一時間後に一回止まる。その後はしばらく……」

 

「音楽流そうぜ!夏っぽいの!チ〇ーブだ!チ〇ーブ!」

 

「バッカ夏といやキャ〇ルの夏の終わりだぜ!」

 

「終わるのかよ」

 

「おかしちょうだい」

 

「席は立つべからず!べからずなんだ皆!!」

 

「しりとりしようよ!しりとりのり……竜宮城!」

 

「ウン十万円!」

 

「おかしちょうだいよ」

 

 ……相澤先生が何か言った気がするけど、皆テンションが上がって騒がしいから聞こえないや。

 

「なぁハル……大丈夫ッ!?」

 

 ~キモ*1……キモイです*2……キモ……キモイです……キモ……キモイです~

 

「あ、僕だ……もしもし?」

 

「今の着信音かよッ!?」

 

 数十回の土下座の末に罵倒ボイスを2人に録ってもらって、編集して作った着信音が鳴る。

 

『あ、ハル……今大丈夫?』

 

「大丈夫だよ切奈」

 

『あんたバス弱いでしょ?酔い止め制服のポケットに入れといたから、ちゃんと飲みなよ』

 

「え?あ、ホントだ。ありがとう切奈……またね」

 

『うん、またね』

 

 通話が終わると、何か言いたげな峰田くんと目があった。

 

「オイラ……変態性ならお前に勝てると思ってたよ……格が違ったぜ」

 

「え?なんで僕、馬鹿にされたの?」

 

 ……といった感じでバスでの移動は楽しかった。

 


 

 一時間は案外早く過ぎるもので、酔い止めを飲んだことで元気になった僕は、峰田くんとオススメの女優談義をしてバス移動を楽しんだ。

 

「……つーかここパーキングじゃなくね?」

 

「ねぇアレ?B組は?」

 

「ト、トイレ……」

 

「……峰田くん、ペットボトルならあるよ」

 

「オイラに尊厳を捨てさせる気か!?」

 

 バスが停車して、降りてみるとパーキングじゃなかった……というか駐車場ですらない、山道の途中の絶景スポットみたいなところだった。

 

 ……一応、写真撮っとこ……いぇーい!ピース!

 

「なんの目的もなく……では意味が薄いからな」

 

「よーう!イレイザー!!」

 

「ご無沙汰してます」

 

 僕が能天気に自撮りをしている横で、緑谷くんが相澤先生に質問しようとすると、女性がこちらに声をかけくる。

 

「煌めく眼でロックオン!」

 

「キュートにキャットにスティンガー!」

 

「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!」」

 

「今回お世話になる。プロヒーロー《プッシーキャッツ》の皆さんだ」

 

 猫をイメージしたコスチュームに身を包んだ美人が、これまた珍妙なポーズで登場した。

 

「連名事務所を構える4名一チームのヒーロー集団!」

 

「山岳救助等を得意とするベテランチームだよ!キャリアは今年でもう12年にもなる……」

 

「心は18!!」

 

 緑谷くんヒーローウィキのおかげで、有名所とギザ歯ヒーローしかあまり知らない僕でも、彼女達が何者なのか理解した。

 あと緑谷くん……女性に年齢の話は効果はバツグンだ!

 

 さすがだぞ!女性の 地雷を バッチリ 理解 しているんだな!

 

 それにしても……活動12年か、18歳からプロになったとして……最低でも30歳。

 ……それは“アリ”だ。

 

「ここら一帯は私たちの所有地なんだけどね。あんたらの宿泊施設はあの山のふもとね」

 

「遠っ!!」

 

「え?じゃあなんでこんな半端なところで……」 

 

「いやいや……まさかな?」 

 

「バス……戻ろうか……な?早く」

 

 おっと流れ変わったな。

 

「今が9時30分、早ければ……12時前後かしらん」

 

「ダメだ……おい……」 

 

「戻ろう!」

 

「バスに戻れ!!早く!」

 

 なんとなくこうなる気はしてたよ。

 だって……こんなところにバスを停めるなんて、絶対何かあると思うじゃん……ね!相澤先生!

 

「12時半までに辿り着けなかったキティはお昼抜きね」 

 

「悪いね諸君」

 

 プッシーキャッツの水色の方が、“個性”を使ったのか地面が盛り上がる。

 ……オートバリアが展開したけど、僕の足が地に着いてるから地面の流れに逆らえない。

 

「合宿はもう始まっている」

 

 落ちました、真っ逆さまに。

 

 危ないよね!落ちて首の骨でも折ったら大事件だよ!

 ……まぁ落下地点に盛り上がった土ができて、クッションになったから大事には至らなかったけどさ!

 

「私有地につき【個性】の使用は自由だよ!」

 

「今から三時間!自分の足で施設までおいでませ!」

 

「この『魔獣の森』を抜けて!!」

 

 ……ド○クエかな?

 

 とにかく、僕らの合宿が始まったみたいだ。

*1
cv取蔭切奈

*2
cv渡我被身子

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。