そのキバで僕を噛んでくれ!   作:松田ゐふ

48 / 93
タイトル通り、お風呂回です。
後半、下ネタが多くなります、苦手な方はお気をつけください。


魔獣の森より風呂だろ!風呂!!

 さぁ画面の前の皆さん!ハルくんだよ!

 前回、魔獣の森と呼ばれた、プッシーキャッツたちの私有地に落とされたことで、僕たちの林間合宿が始まった。

 

「峰田くん大丈夫かい?」

 

「へへ……オイラ、耐えたぜ」

 

 良かった……お漏らしはしてないみたいだ。

 

 峰田くんは、小走りで木陰に向かった。

 ……

 …………

 ………………

 

 魔獣が あらわれた!

 

「「マジュウだー!!?」」

 

「あ……」

 

《バリアスマッシュ》

 

「鎮まりなさい獣ッえ!?」

 

 まぁどう考えても、プッシーキャッツの水色の方……ピクシーボブの“個性”で造られた土塊だろうから、殴って壊すよね!先手必勝ってやつだ!

 

 ……口田くんごめんね、この作品で初台詞なのに出番奪っちゃって。

 

「お前……生類憐みの令はどうした!?」

 

「何時の話をしてるんだい?よく見てみなよ、土塊さ!」

 

「え?……あ、マジだ!」

 

「それより……続々とやってきてる……皆!行くよ!」

 

「お前が仕切んなや!……死ねェ!!」

 

 爆豪くんは、皆より先に魔獣の群れに飛び込んで爆破を浴びせていく。

 そんな勇姿を見たからか、他の皆も切り替えた魔獣と戦っていく。

 

「峰田くん大丈夫!」

 

「ハル……あんまりこっち見ないでくれ……」

 

「……殿は任せた」

 

「……おう」

 

 安らかな顔した峰田くんを見て、色々察した僕は、すぐに振り返り、魔獣に攻撃を仕掛けるため走り出す。

 

 峰田くん……僕らは何があっても友達だよ。

 


 

 3時間後。

 

「嘘ついたなぁ!!」

 

「芦戸さん……大声出して、体力消耗しない方がいいよ」

 

 僕たちはまんまと騙された。

 マンダレイの説明では、出発地点から施設まで3時間で着くと言っていた。

 しかし、障子くんたち索敵班に確認してもらったら、まだ半分いくかいかないかくらいの距離があるじゃないか。

 あれ……絶対自分たちならって意味だよね。

 

「言ってる側からまた追加来たよ!」

 

 絶え間なく続く魔獣ラッシュに僕らは限界だった。

 タフネスに自信のある爆豪くんでさえ、無駄な体力の消費を抑えて、黙々と魔獣を倒している。

 

 正直な話……僕もちょっと限界かも……。

 

 それでも僕らは森の中を進んで行った。

 


 

 夕暮れ時、僕たちはやっとの思いで施設にたどり着いた。

 

「とりあえず、お昼は抜くまでもなかったわねぇ」

 

 今の今まで、必死に森の中を駆けずり回った僕たちに、伝える第一声がそれかと言いたくなるけど、疲れすぎて声も出ない。

 

「何が……3時間ですか……」

 

「腹減った……死ぬ」

 

「悪いね、私たちならって意味、アレ」

 

「ねこねこねこねこ……でも正直、もっとかかると思ってた。私の魔獣が、思ったより簡単に攻略されちゃった」

 

「いいよ君ら……特に、そこ5人」

 

 多分、褒めてくれてるんだと思うけど、特徴的な笑い方……キャラ付けかな?そのせいで内容が入ってこない。

 

「躊躇のなさは()()()によるものかしらん?」

 

「三年後が楽しみだ、ツバつけとこ」

 

 ピクシーボブは、僕たち*1に近づくとツバをかけた。

 

「あ、バリア」

 

「失礼ね!!」

 

 僕の意思に反してオートバリアが展開し、僕にかかるはずのツバが弾かれる。

 ピクシーボブは僕に近寄り、懲りずにツバをかけようとするので、とりあえず逃げる。

 

 そんな僕らの様子を見て相澤先生は、マンダレイに話しかける。

 

「……あの人あんなんでしたっけ?」

 

「彼女焦ってるの。適齢期的なアレで」

 

「適齢期と言えば、その子はどなたかのお子さんですか?」

 

 緑谷くん!?またか!?

 一度ならず二度も女性の年齢について尋ねる気か!?

 ほら!僕とイチャイチャ*2してたピクシーボブが、緑谷くんに狙いを定めたよ!!

 

「あぁ違う、この子は私の従甥だよ。洸汰!ホラ挨拶しな一週間一緒に過ごすんだから」

 

「えっと……僕、雄英高校ヒーロー科の緑谷出久よろしくね」

 

 緑谷くんは少し屈んで、洸汰と呼ばれた子供に話しかける。

 

「フン」

 

CHIIIIIN!!

 

 ……うわぁ

 

 僕は反射で股間を押さえた。

 周りを見ると、他の男子も同じように押さえていた。

 

 洸汰くんは緑谷くんのあそこを殴った。

 一切の躊躇なく急所を打ち抜いた。

 

「緑谷くん!?おのれ従甥!!何故、緑谷くんの陰嚢を!!」

 

「ヒーローになりたいなんて連中と、つるむ気はねぇよ」

 

「つるむ!!?いくつだ君!!」

 

「マセガキ」

 

「轟くん……あれがブーメランってやつだよ?」

 

「ん?なんか飛んだか?」

 

「誰がマセガキじゃ!コラァ!!」

 

「急に元気になるじゃん」

 

「茶番はいい、バスから荷物降ろせ。部屋に荷物運んだら食堂にて夕食、その後入浴で就寝だ。本格的なスタートは明日からだ……さァ早くしろ」

 

 相澤先生の言葉で、僕らは疲れた体に鞭打って行動を開始する。

 

 ……先生、緑谷くんはどうすればいいですか?

 


 

「美味しい!!米美味しい!!」

 

「五臓六腑にしみわたる!!ランチラッシュに匹敵する粒立ち!!いつまでも噛んでいたい!!」

 

 育ち盛りの男子高校生の食欲を舐めてはいけない。

 ましてや、昼を抜いた状態であれば尚更だ。

 

 僕たちは、数時間ぶりの食事を楽しんだ。

 

「土鍋……!?」

 

「土鍋ですか!?」

 

「うん……つーか君たち妙なテンションになってんね」

 

 それにしてもテンション高いね……僕ついていけないや。

 

「ハルってあんまり食べない感じ?」

 

「別にそんなことないよ……三角食べと30回噛むことを意識してるだけだよ」

 

「なんで?」

 

「この黄金比のようなスタイルを維持するためかな?美意識ってやつ?」

 

「ハルってそういう所あるよね」

 

「褒められてるんだよね?」

 

「まー色々世話焼くのは今日だけだし食べれるだけ食べな。あ、洸汰そのお野菜運んどいて」

 

 なんか、聞こえた気がしたけど……まぁいいか。

 僕は腹を満たした。

 

 そして……ついにこの時がやって来た!

 

風呂の時間だ!!

 

「まぁまぁ……飯とかはねぇ……ぶっちゃけどうでもいいんスよ。ぶっちゃけ求められてんのってそこじゃないんスよ。その辺わかってんスよオイラぁ……」

 

「……峰田くん……まだ懲りてないの?」

 

「オイラの横に立つな!!キャラデザの関係でチ〇コが真横にくるんだよ!!」

 

「えぇ照れるなよ」

 

「コ□すぞ」

 

「物騒だね」

 

 入浴の時間となり、僕たちは露天風呂を堪能する。

 峰田くんは、男子風呂と女子風呂を遮る壁の前に立ち、よからぬ事を考えていた。

 僕は峰田くんの隣に立って、いつでも止めれるようにスタンバイしている。

 

「……なんかデカくね?」

 

「……やっぱりそう思う?」

 

 女子風呂から僕の珍珍に意識が向いた峰田くんは、大きさに注目する。

 

「四月に連れションした時より……デカくなってるよな?」

 

「……ほら、あれだよ……昔の人が言ってたでしょ、強くなりたくば喰らえって」

 

「多分、意味違うから怒られるぞ」

 

 正直な話……切奈たちと結構な回数シたからか、僕のソレは大きくなった。

 前までは、皆と同じ平均的よりちょっと大きいくらいだったのに、気がつけば成長していた。

 

 でも、安心して……たとえ珍珍がデカくなっても僕は君たちを馬鹿にしないよ……皆それぞれに合った大きさでいいと思う。

 

 ……ね!爆豪くん!

 

「殺すぞォ!変態野郎!!」

 

 突然、爆豪くんがキレて襲いかかってきた。

 僕が離れたことで、峰田くんはまた女子風呂に意識を向ける。

 

 

「気持ちいいねぇ」

 

「温泉あるなんてサイコーだわ」

 

 

「ホラ……いるんスよ。今日日、男女の入浴時間ズラさないなんて。事故……そうもうこれは事故なんスよ……」

 

 峰田くんは事故と言い聞かせ、自分を正当化する。

 周りにいた、ムッツリ男子は顔を赤くする。

 

 

「やっほーA組!お邪魔してもいい?」

 

「B組女子!いいよ!いいよ!おしゃべりしよ!」

 

 

 なんと女子風呂にB組も入ってきた。

 多分、人数が少ないから時短になるとか……そんなところだろう。実に合理的だ。

 

「うっひょー!!最高だぜ!!」

 

「峰田くんやめたまえ!君のしていることは己も女性陣も貶める恥ずべき行為だ!」

 

「やかましいんスよ……」

 

 飯田くんの制止も無視して、壁を“個性”で登ろうとしたその時。

 

 

「切奈ちゃんって……なんか色っぽいよね」

 

「ホンマや……なんか肌ツヤがいい」

 

「なにかケアとかしてるの?」

 

「その肌の秘訣……教えて欲しいな」

 

「えー……特に何かしてるわけじゃないよ……強いて言うなら」

 

 

 なんだろう……嫌な予感がするから上がりたいな。

 でも、爆豪くんがそれを許してくれない……そんなに僕のことが好きなの?

 

 

「大好きな人に求められることかな?……ね、ハル」

 

 

 ……空気が死んだ。

 さっきまで騒がしかった男子風呂は静寂に包まれた。

 峰田くんでさえ、動きを止めた。

 

「やっぱ神ってんじゃねぇか!!」

 

 上鳴くんが爆豪くんに加わり、面倒なことになる。

 

「おい!詳しく話を聞かせろ!どうだった!!」

 

「やはり……経験を積むことで成長するのか」

 

「不純異性交友はいけないぞ!ハルくん!!」

 

 皆、僕の下半身事情に興味津々だ!やっぱり男の子って珍珍好きだよね!*3

 

 それにしても、峰田くんが静かだ……こういう時、一番に来そうなのに……あ!

 

「皆!峰田くんが!」

 

「はぐらかすんじゃねぇよ!!」

 

「いや、見てよ!」

 

「あ?……アイツまじか!?」

 

「壁は超える為にある!!“Plus・Ultra”!!!」

 

「速っ!!」

 

「校訓を穢すんじゃないよ!!」

 

 皆が僕の下半身に気を取られた隙に、峰田くんは壁を“個性”を使って登っていく。

 

「オイラはやるぜ!」

 

「ヒーロー以前にヒトのあれこれから学び直せ」

 

「くそガキィィィ!!?」

 

 ……あ、落ちた。

 

 洸汰くんが、スタンバってたみたいで峰田くんを壁から突き落とした。

 

「……あ」

 

 向こうの女子たちにお礼でも言われたんだろう……見たんだね。

 とてつもない刺激に脳がショートして、鼻血を出しながら峰田くんに続いて落ちていく。

 

 緑谷くんがキャッチしたことで大事には至らなかったけど……性癖に影響がないか心配だ。

 ……

 …………

 ………………

 

 ちょっと待って……あの子、切奈の裸見たのか?

 ……洸汰くん 君を殴る。

 

 

 なんだかんだあったけど、湯船に浸かり疲れを癒した。

 

 皆気になってそうだし……特に意味は無いけどランキングを発表しとくね。

 

 1位・障子くん

 2位・口田くん

 3位・僕

 4位・飯田くん

 同率5位・峰田くん、爆豪くんを除いた男子

 19位・爆豪くん

 20位・峰田くん

 

 なんのランキングか分からないけど、爆豪くんの名誉のためにこれだけは言っておくね。

 

彼は平均ど真ん中だよ。

*1
僕、緑谷くん、飯田くん、轟くん、爆豪くん

*2
語弊

*3
クソデカ主語

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。