はい!圧縮だけじゃなく、索敵もできることが判明した、ハルくんだよ!!
おかげで、僕だけ訓練内容が皆より多いんだよね!
まず、“個性”の効果範囲の拡大。
これは、コツを掴んだから順調に伸びていってる。
多分、合宿が終わる頃には2桁mに届くと思う。
次に、圧縮を使いこなす訓練。
これは、まだまだだ。気にしてないつもりだったけど、心のどっかで躊躇っているのか、全然上手くいかない。
最後に、効果範囲の索敵。
これも最初は上手くいってた。
でも……
「ぷぇ」
「ハルがおかしくなった!!」
「落ち着け峰田!ハルは元からおかしいぞ!!」
「ハルくん!大丈夫かい!!」
「FXで有り金全部溶かした人の顔になってんぞ!!」
皆、心配してくれてありがとう。
……心配してる?ほぼ悪口じゃない?
まぁいいや、なんでこんなことになったのかそれはね……
オーラ内の生物物質等の詳細なデータが、頭にいきなり流れてきたんだよね!
調子に乗って2.5mから一気に効果範囲が拡大したから、処理しきれなくなったみたい。
いやぁまいったまいった。
「ぷぇ」
「バッフォ」
あ、耳郎さんが吹いた。
多分、上鳴くんと同じでツボに入ったんだろうね。
よし!ならもっと笑わせてやろう!*1
「ぷぇぷぇぷぇ」
「キャラデザが変わった!?」
「どうやったら8頭身から2頭身になるんだよ!?」
「おい!戻れ!〇本タ〇キの作画に戻れ!」
「いや、この作品なら〇越〇平だろ」
ははっウケる。
「おい、お前たち……手が止まっているぞ。しっかりやれ」
「はい!すいません!」
皆怒られてやんの!
「張理有……ワンアウトな」
「ちょっと待ってください!?そのカウントはなんですか!?」
「……」
「え!?無視!?」
「そういえば相澤先生、もう三日目ですが.今回オールマイト……あ、いや他の先生方は来ないんですか?」
緑谷くん!今そんなこと気にしなくてもいいでしょ!?僕の謎のカウントについて聞いてくれないかな!?
「合宿前にも言った通り敵に動向を悟られぬよう人員は必要最低限」
「よってあちしらの4人の合宿先ね」
「……そして特にオールマイトは、敵側の目的の一つと推測されている以上来て貰うわけにはいかん。良くも悪くも目立つからこうなるんだあの人は……」
「ねこねこねこ……それより皆!今日の晩はねぇ……クラス対抗肝試しを決行するよ!だから頑張ろうね!しっかり訓練した後は、しっかり楽しいことがある!ザ・アメとムチ!」
「あぁ……忘れてた!」
「怖いのマジやだぁ……」
「闇の狂宴……」
「イベントらしい事もやってくれるんだ」
「対抗ってところが気に入った」
「というわけで今は全力で励むのだぁ!!!」
「イエッサァ!!!」
まぁこんな感じで、今日の訓練は終わった。
……とりあえず相澤先生、謎のカウントについて教えて貰ってもいいですか?
「張理有ハルのドキドキクッキング!今日の献立は肉じゃがです!……家庭の味の定番である肉じゃが、良いですよね」
「なんか始まったぞ」
「これ以上、変なことはするなよ……」
「材料はこちらになります……そして出来上がったものがこちらです!」
「「早えーよ!!?」」
「作り方を教えろや!」
「完成品出すの早いんだよ!もっと後だろ!」
「なんだい?食べたくないのかい?」
「食べるけども!」
「ならいいじゃん」
皆、元気だね。
それはそうと、緑谷くんと轟くんが何か話してる。
……まさか緑谷くん!?ソッチ系!?
なわけないか、さていい感じ場も温まったことだし
「肝を試す時間だ!!」
芦戸さんが朝より元気になってる。
楽しみにしてたもんね。
「その前に、大変心苦しいが補習連中は……」
あ、嫌な予感。
「これから俺と補習授業だ」
「ウソだろ」
……芦戸さん、僕は君の分まで肝試しを楽しむね。
「すまんな、日中の訓練が思ったより疎かになっていたので、
補習組*2が連れて行かれた。
心の中で合掌しておこう。
「先生!ならハルも連れて行ってください!疎かになった原因の2割くらいはアイツです!」
おい、やめろ上鳴くん!!僕を道ずれにしようとするな!!
「……」
相澤先生は僕を一瞥すると、特に何も言わず施設の方に向かって行った。
……どうやら助かったみたいだ。
「じゃあルール説明するよ!」
気を取り直して、僕らは肝試しのルールを聞く。
それにしても楽しみだな……肝試しなんて、小学生以来な気がする。
「脅かす側はまずB組から、A組は二人一組で3分おきに出発。ルートの真ん中に名前の書いたお札があるからそれを持って帰ること!」
「闇の狂宴」
「脅かす側は直接接触禁止で【個性】を使った脅かしネタを披露してくるよ」
「創意工夫でより多くの人数を失禁させたクラスが勝者だ」
……ダメじゃない?
その勝敗のつけかたは、表に出たら色々と問題になると思うよ。
「なるほど!競争させることでアイデアを推敲させその結果、【個性】に更なる幅が生まれるというワケか!さすが雄英!!」
飯田くんは、今日もフルスロットルだね。
ルール説明を終えて、肝試しのペアを決めることになったんだけど……
「よろしくね緑谷くん!」
「なんだろう……不穏だ」
「失礼じゃない!?」
僕は緑谷くんとペアで、1番最後に決まった。
それにしても、不穏だなんて失礼しちゃうな!変なことはしないよ!
……B組に紛れて驚かすくらいだよ。
「準備はいい!?クラス対抗肝試しスタート!!」
ピクシーボブの合図で肝試しがスタートする。
「久しぶりだね……叔父さん」
「ハルか……大きくなったな」
……こんな所で会いたくなかったな。