魔女を倒した後、マミさんの家で俺の歓迎会を開いてもらった。マミさんお手製のケーキや紅茶をご馳走してもらうことになりありがたくいただいた。その道のプロになれるんじゃないかと思うくらい美味しかった。
「どうだったかしら、初めての魔女退治は?」
「マミさんに助けてもらわなかったら危ない所でした。」
俺は元々一般人で戦闘の経験なんてあるはずもないのでこれから戦っていく中で徐々に感覚を掴むしかない。
今日みたいに危なっかしい所を助けられてばかりじゃダメだ。
「魔女との戦いは命懸けよ。今日は何とかなったけど次からは気をつけてね。」
肝に銘じておこう。そう思いケーキを頬張るのだった。
巴マミ
「今日はありがとうございました。」
「気をつけて帰ってね。」
美樹さんを見送り自分の部屋に戻る。今日はとても良い1日だった。
キュゥべえから新しい魔法少女が契約したと聞いた時は少し警戒していた。もしかしたら敵かもしれないって。
でも実際に会って話してみて悪い人じゃないと分かった。私がグリーフシードを生まない使い魔まで倒すことを説明したときも「人に危害を与えるなら倒すのは当たり前じゃないですか?」と私の考えを理解してくれた。
魔法少女になりたてでまだ危なっかしい所もあるけれど、可愛い後輩ができてとても幸せだ。私はもう1人じゃない。
美樹さんとはそれ以降、一緒にパトロールするようになった。戦いの度に美樹さんはどんどん成長していって今では安心して魔女を任せられる程だ。
そんなある日、私が油断していた所為で美樹さんに大怪我をさせてしまった。魔女を倒したと思い完全に隙だらけになっていた所に不意打ちが飛んできたのを美樹さんが庇ったのだ。幸いそれが最後の抵抗だったようでそのまま結界ごと崩壊していった。
傷口からは大量に出血している。本人は何てことないと言って固有の治癒魔法で傷を治したがいくら治せるからと言っても痛覚が無くなる訳じゃない。
私の所為で下手をすれば死ぬ所だったかもしれない。
「ごめんなさい美樹さん。私なんかの所為で…。」
「俺のことは良いんです。マミさんが無事で良かった。」
「っ…!わた、私、嬉しかったの!久しぶりに同じ志を持った魔法少女と一緒に戦えて!それまで殆どひとりぼっちだったから!それで舞い上がっちゃって!」
堰を切ったように言葉が出てくる。
「その所為で私、大事な後輩を失う所だった…。これじゃ先輩失格ね…。」
「そんな事ないです。」
美樹さんが口を開く。
「俺にとってマミさんは今までもこれからも憧れの先輩です。マミさんが居たから俺はここまで強くなれたんです。それに俺も庇ってもらったことがあるし、これでお互い様です。」
私はなんて幸せ者なんだろう。こんなに素敵な後輩を持てて…。
「それと俺は死んだりしないし、勝手に居なくなったりもしないから安心して下さい。」
「本当?これからも私と一緒に居てくれる?」
「はい、約束です。」
「う、うん!」
少し先輩らしくない所を見られちゃったけど美樹さんになら見られても構わない。だってこれからずっと一緒に居るんだもの。魔法少女の秘密を共有する唯一の私の友達。大事な大事な私の友達。
次回くらいから原作スタートです。