エデン条約機構を味方するのがユスティナ聖徒会。しかし、それが2つ存在していることにより、統率の取れなくなったユスティナ聖徒会の複製は使い物にならなくなった。
その隙をついて攻勢に転じたトリニティとゲヘナの生徒たちによって、複製が次々と倒されていく。
ミサキ「…これはもう、私たちの負けかな」
モモイ「…どうして…!」
アズサ「…モモイ…もう諦めてくれ」
モモイ「ふざけないで!…ねぇ、先輩…どうしてそっちにいるの?あなただけが、陽だまりに入れるの!?いい加減受け入れてよ!世界はどこまで行っても、ただ虚しいものなんだって!」
ヒヨリ「モ、モモイちゃん…」
モモイ「………こうなったら、古聖堂の地下にあるアレを…!」
そう言うとモモイは古聖堂へ駆け出していく。
ミドリ「………アズサさん」
アズサ「………わかった。みんな、少し行ってくる」
ミドリの言いたいことを理解したか、アズサは軽く頷いて補習授業部の面々に声をかけると、モモイを追って古聖堂へ入っていく。
モモイ「…アズサ先輩…!」
アズサ「モモイ、これで終わりにしよう」
モモイ「勝てると思ってるの…?先輩が、私に?たった一人で…!」
アズサ「私は一人じゃない。みんなの思いと一緒にここにいる。…行くぞ」
モモイとアズサ。二人の決着をつけるための戦いが始まった。銃声をけたたましく響かせて、二人はお互いの思いをぶつけ合う。
モモイ「アズサ…先輩ィ…!!」
アズサ「ハッピーエンドを選ぶ資格は、誰にだってある。モモイにも、あるんだ」
モモイ「ハッピーエンドなんて、私はいらない!こんな世界に…そんなものはないんだから!」
ショットガンの弾幕が張られる中を、アズサは遮蔽物を利用して近づいていく。モモイは迎え撃とうとするが…。
突如、爆音と閃光が辺りを包む。閃光弾だ。いつの間にか投げられていたそれへの反応が遅れたモモイは大きな隙を晒す。
光が晴れたその場所にいたのは、武器を弾き飛ばされたモモイと、そんなモモイに銃口を突きつけるアズサの姿だった。
アズサ「…これで、終わりだ」
最後の銃弾を受けて、モモイは後ろに倒れ込んだ。
アズサ「…く…!」
倒れ込むアズサを先生が支える。
アズサ「…先生…」
ミドリ「…お姉ちゃん…」
ミドリは倒れたモモイに近づいていく。やがて、モモイもミドリが来たことに気づいた。
モモイ「…ミドリ…だったっけ…?」
ミドリ「………」
ミドリは応急処置用の道具を取り出して、モモイの怪我の治療をし始める。
モモイ「………」
誰かが、自分のことをお姉ちゃんと呼んでいる。…その光景は、ミドリを撃ってから今までずっと脳裏にこびりついていた。
記憶では覚えていないはずなのに、魂が覚えているような…そんな、奇妙な感覚がモモイの中にあった。
モモイ「…こんなことしても、なんの意味もないと思うよ」
ミドリ「そんなことない。少なくとも、私には意味があるよ」
モモイ「………お姉ちゃん、か…」
モモイは静かにそう呟いた。
すると、辺りに足音が響く。音がする方に耳を向けると、そこにいたのはアツコだった。
アツコ「…ミドリ」
ミドリ「…!」
モモイ「だ、ダメだよ姫!喋ったら、彼女が…!」
アツコ「…モモイ、もうやめよう。私たちは負けたの」
モモイ「………」
アツコ「…逃げよう、モモイ。ここから…アリウスから…。私たちを縛る、誰かに植え付けられた憎しみから」
モモイ「…逃げる…」
体を起きあげたモモイ。そこには、既にミサキとヒヨリがいた。
ヒヨリ「…モモイちゃん」
ミサキ「…」
ミサキは何も言わなかったが、言わんとしたことはわかった。アリウスの追手から逃げることを、アリウススクワッドの4人が決意した…その時だった。
地響きと共に、巨大な怪物がその姿を現した。