オレンジアカデミーのモブ生徒になったので影を薄くしていきます   作:モカチップ

9 / 19
第9話

イーブイの尊みフルMAXイチャラブシーンという至高のひとときを味わう事ができた。

 

 全身が萌え爛れ口から砂糖を吐き散らし五臓六腑に染み渡る尊さ。5秒は心停止した。

 

 まさかアオイちゃんがイーブイを所持していたとは驚きオダマキ博士よ。

 

 初対面で過激なスキンシップを実行するほど大胆で積極的。一人ならエクスタシーを起こしていた。

 

 アオイちゃんがいる手前なんとか我慢したが生殺しに近いし事案ですよもう。しかも同族だけと思ったら後に満面な笑みを浮かべ飛びかかってきやがりましたよ! コイツ! 

 

 思わず受け止めちまったぜ! 

 

 足元で草臥れているかわよイーブイを他所にこれでもかと頬擦りするアオイちゃんのイーブイに発狂するかと思いました。

 

 あ゜〜この子無防備過ぎて敵味方分からない子や。その上ありえんほど人懐っこい。

 

 ブンブンと尻尾をこれでもかと振り回し顔を蕩けさせている。頭を撫でれば目を細めされるがまま。

 

 なんならちょっと困惑するレベル。野生時代どうやって生きてきたんだろうか。

 

 ……アオイちゃんと出会えて良かったね。

 これだけは無性に言いたくなった。

 

 バス停に戻りブライア先生に説明。

 直ぐに管理人さんがやってきた。

 

 管理人さんは顔面蒼白の生徒を連れ公民館へ向かう。皆が後に続いていく。

 

 ぐでったイーブイを抱え後を追う。

 アオイちゃんもイーブイを抱え横を歩く。

 

 未だ暴走するアオイちゃんのイーブイは腕の中で頬ずりを続けていた。

 

 いや……凄いなぁ。

 ベッタベタに甘えている。なつき度天元突破してらっしゃる。いつ進化してもおかしくないわな。

 

 イーブイが甘えてきたら天に昇るほど嬉しいがいざ冷静になるとドン引きするくらいに荒ぶっている。

 

 同時にこちらをうかがっていたり器用。イーブイは視線に気付き身震いしたと思えば顔を胸に埋めて隠した。

 

 可愛いな〜と思いつつ苦手意識を持っちゃったか。……なんか既視感を覚えた。

 

 兎も角当日はやることもなく公民館に戻ると管理人さんから下宿先の説明を受ける。

 

 ヤマブキシティではしゃぎ過ぎた代償で解散後の記憶が無い。なんなら朝になっていた。

 

 思っているほど疲れが蓄積されてたんだろうなと。問題はない……隣でアオイちゃんが寝ていることだけ除けばさぁ!!! 

 

 なにが起きてるんですかねえ…? 

 困惑ってレベルじゃないっすよ。眠気が綺麗サッパリ消し飛んだわ! 

 

 アオイちゃんもなに無防備に寝てやがりますか! オォン!! 

 

 個室…だよな!? 男女同室とかクラベル校長が助走つけてノーガードばくれつパンチ振りかざすレベルだろうし。

 

 実は社会的に殺そうとしてます? 

 やめてくれよ(絶望)

 

 寝起きドッキリは勘弁してくれ。

 今回は別の意味で心臓が止まるかと思った。

 

 ……お互いに着衣の乱れはない。

 それだけ分かれば大丈夫だ。…抱き着かれてるけど大丈夫。何があっても大丈夫です。

 

「…フィ」

 

 おはようイエッサン。

 あらぁ眠たげな顔に欠伸は火力マシマシよ。

 

 イエッサンが俺より遅く起きるなんて珍し……。

 

 …ん? 今起きた? ………寝顔見損ねた? 

 ……ガガガガァ!!!! やらかした! 完全にやらかした!!! 

 

 あぁ……ぁ…………ァ………………。

 

 ……あはは…あ、アオイちゃんおはよう。

 大丈夫だよ。うん準備していこうか。

 

 この瞬間全てがどうでもよくなった。

 

 ──────────────────

 

 準備を終え外へ。

 初めはスグリくんとゼイユの自己紹介。

 

 やっぱり違和感があるんすよねえ。

 

 そんでペアを作り設置された3つの看板でツーショット写真を撮るオリエンテーリングツアー。

 

 それは良いんすけど…7人スよね? 

 え? あの生徒くんまだダウンしてるの? 道理でいないと思ったら……高熱出してんの!? 

 

 ……ぐぐ…ぐぅ……はぁ…なるほど。

 イエッサン申し訳ないが見てあげてくれないかな? ありがとう! 

 

 ブライア先生。預かって貰っても大丈夫ですか? この子は病院で勤務していたので完璧に看病して見せますよ。

 

 ……自慢の相棒ですからね。

 それじゃお願いします。あ、いやそんな褒めないでください。

 

 褒めるならイエッサンにですよ。

 頼みますよ。よし、ペアを探し……アオイちゃん? 話聞いてた? 

 

 交流のために他校の生徒と組むように言ってたやん? 

 

「そこのアンタ」

 

 ほらこっちから……ゼイユさん? 

 

「あたしと組みなさい」

 

 ほわい? 

 

「私と組むから無理だよ」

 

 ハーイ? 

 

 ?????? 

 なぜ笑っているんだいブライア先生? 

 

 管理人さんは有り得ないもの見るような顔してるけどどうしたん? 

 

 出来ればこの子と……。

 うわ、すんげー顔を横に振ってる。

 

 アオイちゃんにはスグリくん。

 ゼイユにはメガネくんが……。

 

 だから……バトルするの? 

 勝った方が俺と組む? あのー? 

 

 あ、ダメだこりゃ。

 おっ始めましたわ。

 

 ねーちゃんがごめんだって? 

 いいよいいよ。

 

 自己紹介をしてスグリくんと観戦した。

 ……どっちに転んでもやべぇよな。あーあ…ポチエナだかわいいなー(白目)

 

 結果はアオイちゃんの勝利。

 実力はほぼ互角だったがテラスタルにより軍配が上がった。

 

 ゼイユが土の味を噛み締めてるよ〜。

 すっごいニコニコだねアオイちゃん。

 

 そいやテラスタルオーブ持ってないや。

 なんつーか世代のせいか受け付けないんだよな。

 

 テラスタルやダイマックスは地方限定。Zワザに限っては入手方法が無理過ぎる。妖怪をウォッチする映画の特典メダル並の高難易度よ。裏で取引される場合があるらしいけどさ。

 

 メガシンカはできるポケモンが少ないし何より馬鹿高ぇのよ。価格流通数共にわざマシンの比にならない。メガストーンとメガバングルを買うとなれば地下帝国行きになる。

 

 カロス地方かホウエン地方ならワンチャン拾えるかもしれない…そいやどっちの世界線なんだろうな。

 

 そう考えたら100万で買えた御三家のメガストーンは破格の値段だったんすねえ。しかもスタイリッシュ度というワケワカメ要素が最大なら1万で買えてたとか……この世界なら破産してますわ。

 

 タクシーもバトルで勝てば無賃だもんなぁ。

 カロスって意外と物騒かもしれへん。

 

 話は戻るが地方限定とはいえテラスタルは大きなアドバンテージになる。

 ご存知わざマシンマシンは存在しないがテラスタルポケモンやテラピースは存在する。……チャンプルタウンに宝食堂もあります。

 

 テラスタイプの変更ができる。

 単タイプとはいえ自由にタイプを変えられるのはチートですたい。

 

 最近知ったがテラバーストなるわざも存在しているのだ。

 なんならジニア先生が開発していた。マジなんでもできるやんけ。

 

 そんでテラスタルオーブの申請が通った際にひとつ貰えるんだとさ。

 効果もゲームと同じで使いやすい……が原作同様大量のテラピースを必要とするので変更させる人はほぼいない。

 

 ネモちゃぐらいじゃね? 

 

 そりゃテラスタルポケモンから入手するかパルデア駆け回って拾い集めるしかないわけよ。しかも嵩張るからバッグに入れたくない。集めたテラピースは実家の自室にぶち込んでるくらいだ。

 

 俺はオールドタイプで頑張っていきましょうかね。

 さて、とバトルおめでとう! 俺はスグリくんと行くからアオイちゃんはゼイユと一緒にペアを組んでね! 

 

「…お…おれ?」

 

 驚いているスグリくんよ。

 察してくれ…どっちに転んでもヤバいことを。

 

 言葉にした方が早い。

 

「ああ、スグリ。君がいい」

 

 うん、なんも伝わんないよねえ。バカかな? 

 

「え!? ……う、うん」

 

 伝わったみたいです。

 顔が赤いのは人見知りだからだろう。

 

 え? なにこの空気。

 なに驚いた顔をしているんです? 

 

 この世に絶望したような顔してるんアオイちゃん。

 ゼイユに限ってはスグリくんのことキィッと睨みつけてますやん。

 

「ゔ、ゔん! 取り敢えずペアは決まったみたいだね! それじゃ看板の場所をスマホロトムに送ろうじゃないか」

 

「ふふっそれじゃオリエンテーリング開始でーす!」

 

 行こう行こう。

 スグリくんここからだと何処か近い? ともっこプラザ? おっけい! 男同士積もる話でもしようじゃないか! あははは……あは………。

 

 はぁ…………あとが怖いな〜(白目)

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告