うろ覚えが雨宮吾郎になったけどさりなちゃんがアクアになってた。 作:邪神ツクヨミ
し、週間1位????????
「……おはようございま「ルビーちゃぁぁぁぁぁん!!!!」っ……ちょっ、いきなりなんですかMEMさん!?」
無事炎上してから次の収録。いつも通り収録現場に来てみればいきなりMEMさんに抱きつかれた……え、何か……ああ、普通はそうか。
「なんでも何も!大丈夫!?何も変なことしてない!?陰口言われてない!?それとそれと……」
「ストップメっさん一旦その辺で。気持ちは分かるけどルーちゃんめっちゃ困ってるから」
「あっ……ごめんルビーちゃんいきなり……」
「いやまあ……大丈夫ですよ。にしてもどうしていきなり……」
「……ルビーさん」
「黒川さん?」
「その……大丈夫ですか?炎上……」
「……あー」
そう、皆は私が男装していたのを「演出」だと知っている。だからこそ種明かしをしてすぐに「性別偽って潜り込んでた」なんて扱いされてる私の事が気が気でないのだろう、なんか延焼に延焼起こして焼け野原だったのはもう笑うしかないけど。
「大丈夫だよ、
「へ?」
「織り込み済みって……この炎上も?」
「そう、というか……」
まあどうせやってしまったのだ、隠す必要もない。
「そもそも私が男装してたのは「炎上させるため」だよ」
「はぁ!?」
「えっちょ、待って待って待って!?それどういう事ルビーちゃん!?」
「どうもこうも……色々あってね、話した方が早いか」
この前も色々渋ったせいでめちゃくちゃ絞られたしな……
時は少し戻って男装バレ回放送日、帰宅早々翼にホールドされた私はそのままリビングへと強制連行。何が始まるかと思えば……
「集まったわね……という訳で第23回斉藤家家族会議、始めるわよ」
「毎回思うけどなんでお母さんそこまで事細かく覚えてるんだろ」
「重大な問題が発生した時しかやらないんだからそりゃあ覚えてるわ」
「前回は社長が私的なキャバクラ利用を経費で落とそうとしてたわね」
「おい待てミヤコは分かるがなんでお前まで覚えてるんだ藍」
「その前はアイさん連れて夜の街に繰り出して危うくスキャンダル」
「なんでバレたんだろうねあれ」
「……いやそっちはなんで居るのよ」
我が家名物となりつつある家族会議。主に社長のやらかしを詰める会なのだが……今日は何故かアイも居るし……うん、まあそういう事だろう。というかアイもアイで毎日忙しい筈なのによく来れたな。
「事情が事情だからそりゃ来るよ……ほら、始めてミヤコさん」
「ええ……藍、アレはもう見たわね?」
「どれの事か分からないけど……燃えに燃えてるSNSならバッチリと」
「ああそれだ……藍、確か今ガチの仕事は鏑木Pから直接貰ったんだよな?」
「ええ、わざわざ名指しで「君を使いたい」なんて言われてね……条件が条件だったからだいぶ無茶な報酬要求しても通ったけど」
「……それで、か」
「藍の事は私達が一番よく知っています……だからこそ貴方がこんな形で炎上する事を想定していない訳がないのは分かる」
「まあつまりさ藍。私達が言いたいのは……」
「「「どうして自分が炎上する事を承知でこの仕事を引き受けたのかって事」」」
……やっぱり親相手はバレるかぁ。
「あ、鏑木Pにはさっき私抗議したよ?大事な妹分になんて仕事させてるんだーって。場合によっては私もうPの番組出ないからって」
「そ、そこまでする……?」
「寧ろアイはその程度で抑えてる方だわ……私達だって今殴り込みに行きたいのをどうにか堪えてる状況だもの」
「殴り込み!?」
ひ、久々にミヤコさんから物騒な言葉が出てきた……
「そりゃそうだ。俺たちにとって藍は事務所所属のタレント以前に大事な娘だぞ?あんな炎上商法の片棒担がされちゃ殴り込みだってしたくなる」
「せっかくお姉ちゃんの芸能人生これからなのにあんな番組1つ出たせいでタトゥー刻まれるの酷いって。ほんとなんで引き受けたのさ……」
「あー、えーっと……」
「やっぱり藍の悪い癖だよ勝手に1人で色々引き受けちゃうの……ほら、怒らないから教えて?どうして引き受けたの?」
「……アクアのためよ」
「へ?」
運命の収束と言えばそれまでだけど……今回に限っては明確な理由があった。
「こちらから提示するのは「男性として」番組に参加する事、そして番組中盤辺りで女性であるとバラすこと、それだけだよ」
「……まあ、十中八九燃えますね。ドラマならともかく恋愛リアリティショーなんて番組で性別を偽っていれば、目的は炎上商法ですか?」
「番組のマンネリ化を防ぐ目的もあるけど……そうだね。炎上商法はリスクもあるがそれまで番組を見ていなかった層も取り込める可能性がある博打みたいな物、安牌を取るなら無論やらない方がいい……だが」
「矛先が1人に集中すると分かりきっていればその分他の子達の売り出しに専念できる、その上私はほぼほぼ裏方だし炎上によるリスクもそこまで……と。まあ、都合良すぎますよね私」
「アフターケアは当然させてもらう、問題は君の精神的負担だけど……」
「平気ですよ、そういうのには耐性ありますし」
「……いいのかい?」
「鏑木さんとのツテは作っておいて損はないと思いますから……妹分がアイドルとして本格的に活動始めるらしいんです。私からも何かしてやりたくて」
「……つけ込むような形になってすまないね」
「利害の一致って奴です。それじゃあ詳細、教えてください」
「鏑木Pはアイドル界隈にもそこそこツテがある。だから此処で貸しを作っておけばアクアが活動を始めた時私経由である程度支援してやれる……」
「私じゃダメなの?」
「あの子はアイの背を追うんじゃなくて隣に立つ事を目指してる。だから直接の支援は断ると思うし……それにちょっとアレだけど負い目がある私からの支援の方が素直に受け取ると思うから」
……アクアは本気でアイの隣に立つために使える物はなんでも使って努力してる、それこそ倒れてしまいそうな程に。
あの子がこうなってしまった原因の1つ……というか5割くらいは俺にある。だからこそ出来ることはしてやりたい……やってる事は姉じゃなくて親みたいだけど。
「……」
「……え、あの、私何か変な事言ったかしら?」
「あのねぇ藍……考えてもみなさい、あの子が貴方がボロボロになってまで得た物を使おうとするタイプの性格だと思う?」
「いや別にボロボロって訳じゃ」
「そーそー、私程じゃないけどアクアはお姉ちゃん大好きだからね?詳細知ったらそれこそ鏑木さん殴りに行くと思うよ?」
「そこまで……?」
「というか藍は何度も何度も言うけど他人に相談する癖付けなって。なんでこう毎回毎回1人で全部決めちゃうかなぁ……」
「それは……その、ごめんなさい」
し、視線が痛い……
「ひとまず苺プロとしては貴方を今ガチから降板させるような事はしません。やればそれこそ貴方の将来を閉ざすことになる」
「……ありがとうミヤコさ「ただそれはそれ、親としてたーっぷり話したい事はあるわ」……ハイ」
……結局、この後1時間くらいたっぷり説教された。
「……というわけでこの騒動含め全部プロデューサーの想定通りなのです。貴方達が気に病む必要はないし私も納得してるから大丈「大丈夫な訳ない!」……はい?」
「流石に私達自分達を売り出すため女の子を人身御供にされて納得できるほど社会の闇には染まってないよ!?」
「確かにルビーちゃんが炎上してから今ガチ新規参入者も増えてるけど素直に喜べる訳ないじゃん!?番組のためにあれだけ頑張った結果がコレはないよ!」
「……あの時ルビーさんが止めてくれなかったらこうなってたのは私かもしれません。だからその……自分を蔑ろにするのはやめてください」
「あの、ちょっ、だから抱きつくのは……」
……うぅ、こっちもか。視線が痛い訳じゃないけど……なんか、色々と重い。
「そーそー女子組の言う通りだぜルーちゃん。一緒に頑張って行こーって仲間が1人番組の都合で全部背負わされてるの見てはいそうですかで納得できるほど俺ら芸能人としてできてねぇんだわ」
「なんなら俺たちルビーちゃんに助けられてばっかだからね……毎度毎度さらっとチャンス作っては退場していくせいで視聴者視点だとあんま気付かれてないけど」
……どうも私は思ったより高く買われてたみたいだ。嬉しさ半分申し訳なさ半分。
「……心配かけたのはごめんなさい。けどその……これは私が自分で選択したことで「だーかーらー!なんでそう自分を蔑ろにするのルビーちゃんはぁ!?」あちょっ、そこまできついと息っ、息が……」
下手な説教よりこう心配される方がくるなぁ……本当、こっちとしては平気だから気に病まなくていいのに……
「もう怒ったぞ私は!こうなったら皆で協力してルビーちゃんを番組の中心にします!」
「えっ」
「案外仲睦まじい様子見せたら鎮火するだろうしな、こういう炎上ってそういうもんだ」
「あの」
「……お願いです、私にもせめて恩返しさせてください」
「皆……」
そんなに言われたら、断るに断れないじゃないか、もう……
「ルーちゃんさ、何処であんな変装技術身に付けてきたの?俺あの時まで完全にルーちゃんのこと男だと思ってたんだけど」
「私3歳からずっとこの世界居るんですよ、色々あって男性役をやる事が多かったのでその延長線で」
「3歳!?……大先輩じゃんやっば」
「ルビーちゃんってもしかして同性も行けたりするの?わざわざ男装してたくらいだし」
「どうかなぁ……無理って訳じゃないし、寧ろ下手に男性と付き合うよりはそっちの方がいいまでありそうかも」
「えっそうなの?それじゃあ……」
「いやあれだよ多分。男性経験少なくて恋愛もした事ない子が自分をレズだと勘違いする典型的なあれ」
「へえぇ……」
「久々に3人でお悩み相談室やらない?」
「それ私がギャルゲーの攻略できない友人枠になるじゃないですか、なんかやです」
「例えが平成すぎる……」
「へ、平成……いやまあ嫌なのは冗談ですよ?今までずっとやってきた事嫌いになる訳ないじゃないですか」
「それじゃあ今からやるか」
「今から!?」
「よし、宣伝動画終わり……ねえルビーちゃん、どうやってその男性声出してるの?」
「将来のために昔から色々特訓してたんです。なんならやろうと思えば今MEMさんの声真似だってできますよ?」
「嘘ぉ!?えっちょっと待って普通に気になるんだけど」
「ならやりましょうか……あー、あー……」
「ごくり……」
「『どうもー皆さん!MEMちょです!』」
「め、めちゃくちゃそっくり……!?」
「……こんなにしてもらっていいのかなぁ、ほんと」
「いいんだよ、ルビーちゃんは本当頑張ってきたんだから……皆それが報われないのはおかしいって思ってる」
「学生の光が眩しい……」
「ルビーちゃんも学生でしょ、もう……」
……炎上してからというものの、皆が私を一緒に画面に映すようになってきた。それ自体はありがたい、ありがたいのだが……やっぱり皆を利用しているようで罪悪感を感じてしまう。本当は内々でこっそり終わらせる手筈だったのに。
「そういや黒川さんは結局どっちにアタック仕掛けることにしたんです?私に構うのはいいけど決めておかないとまた出番減りますよ」
「んー……どうしようかな。正直どっちも……」
特に黒川さんは恩義もあるのか他の子達より一段多く私と絡む、なんなら「私を助けたい」って一心で演技がよくなってるまである……敬語からタメ口にもなったし。
「そろそろ番組も終盤だし色々考えないとですよ、私はほら、男装してたとはいえ同性だから絡んでも別にだし」
「でもルビーちゃんと一緒に居るとなんか落ち着くからなぁ」
「それそういう意味です?」
「どうだろうね、ふふっ」
……もう今ガチに関しては原作は完全崩壊してる。黒川さんも普通にあの2人のどっちかにアタックするだろうし、なら私は……
「ありがたいとは思ってますよ、本当に。けどっ……!?」
「ルビーちゃん!?」
……しまった、考え事してて足のバランスが崩れた。後ここ階段っ……!?
「っ!」
「あ……」
危うく転落するところだった私の手を咄嗟に黒川さんが掴む。でもこの姿勢だとそっちまで……
「踏ん張って!引き上げるから!」
「は、はい……」
微妙に言うことを聞かなくなっている足をどうにか動かし黒川さんが巻き添えになる前にどうにか姿勢を立て直す……危ないところだった。
「大丈夫ルビーちゃん!?怪我とかない!?」
「だ、大丈夫です……ごめんなさい、あのままじゃ最悪一緒に落ちて……」
「言ったでしょ?私はルビーちゃんに助けられてばっかりだって、だからさ……」
……心配する黒川さんの顔が見えた。安堵と、頼もしさと、安心感のある顔。
「これくらいやらなきゃ、全然恩返しなんてできない」
「……」
今世は同性の筈なのに……その自信に満ちた顔を、「格好良い」と、そう思ってしまった。
「だから……ルビーちゃん、ルビーちゃん?」
「あっ……ご、ごめんなさい!?なんか見惚れちゃってて……」
「見惚れるって……私に?」
「は、はいぃ……」
……ちょっとこれ、ダメだ。意識すると頭が少しぼんやりする。
「ふーん……」
「し、失礼しました……」
きっとこれはインストールした
……恋愛関係まで運命の収束があるとか、そんな事は、ない筈だ……
尚、この場面はしっかり撮られていた上に放送日の視聴率はかなり高く……
放送日の夜。
「というわけで第24回斉藤家家族会議を始めます。司会はついに娘に春が来て嬉しい星野アイでお送りします」
「なんでバラエティの冒頭みたいな挨拶を……」
「お姉ちゃんが最初にメス顔晒すのは私の前だと思ってました、斉藤翼です」
「さらっととんでもない事言わないでちょうだい翼?」
「お姉ちゃんの交際相手は直接面談したい、星野アクアです」
「貴方も何言ってるのよアクア。というかミヤコさんと社長は?」
「仕事が忙しくて不在だって」
「じゃあこれ斉藤家家族会議じゃなくて実質星野家家族会議じゃない!?」
……今度は説教じゃなく、イジられにイジられた……
《今ガチ組》
あんだけ頑張ってるルビーだけこんな目に遭うのはおかしい!と炎上を鎮火するため積極的にルビーと絡むようになった。仲睦まじい様子で自然と鎮火し増えた視聴者だけが残ったので番組的には大勝利。
《鏑木P》
アイからの鬼電でめちゃくちゃ焦った。
《ルビー》
黒川あかねにメス顔を晒す、尚あかねもまんざらではなかった模様。
《翼》
のうが はかい される。
よければお願いします。週間1位達成できて感謝が止まりません。
ちょっとしたキャラ人気アンケート
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嘘吐きルビーちゃん(藍)
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女装アイドルアクアマリン
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毒舌末妹斉藤翼