わかりにくいかと思い、カスミ、ナビキ、アカネはカタカナ表記にしてあり、男状態は乱馬、女状態はらんまにしてあります。
無差別格闘早乙女流 乱馬くん
天道道場の あかねちゃん
二人は親同士が決めた許嫁
「勝手に決めるなよ!」
「迷惑だわ」
そして、乱馬くんには悩みの種が…………
水をかぶると女の子になっちゃうんです。
そんな二人のお話…………ではなく。
あかねちゃんのお姉ちゃんの“ナビキちゃん”
「ん?わたし?」
と
彼女の小さい時の幼馴染の“キンジくん”
「僕だね!」
のお話し。
――――――――
ある日の天道道場にて
「許嫁?」
「うん、とーさんの親友の息子でな、早乙女乱馬くんというんだ。お前達3人の誰かが将来彼と結婚して、道場をついでくれれば我が天道家も安泰だ。」
「勝手に決めないでよ。あたしはやだからね。」
「そーよおとうさん、会ったこともないひとと」
「あたしもパス」
一家の大黒柱である父親の話に娘3人は難色を示す。
「なんでよお姉ちゃんはあたしと違って男の子好きじゃない」
「あたしは男が好きなんじゃなくてお金を持ってる男が好きなのよ」
次女のナビキは男は嫌いではない、顔がいい男は好きである…がそれ以上にお金が大好きなのである。
夢はこの天道道場を売ったお金で生活することだとか。
「それに今どき道場経営なんてお金にならなそうだし、私達の家は大きいけどそれ以外は普通の暮らしじゃない」
「まぁまぁ、もーすぐ会えるよ」
一方その頃近くの商店街ではパンダと赤髪の女の子が争っていた……らしい。
「早乙女親子は武者修行の旅に出ておってなぁ。最近は中国に渡っていたらしい。」
「へぇ〜中国、彼と一緒じゃない」
「だからって強いとは限らないわ。」
「いくつなのよ年下はいやよ?」
三者三様の反応だが3人ともあまり乗り気ではない。
「はなせ、バカやろー」
玄関がドタバダと騒がしくなり噂の早乙女親子が来たのだと皆んなで玄関に向かう。しかし彼らの前に現れたのは…大きなパンダとパンダに担がれた赤髪の女の子だった。
「これがおとうさんの友達?」
長女のカスミが聞くが父の早雲はブンブンと首を振る。
「友達でなかったらなんでパンダが来るのよ!不自然じゃない!」
友達でもないのに家にパンダがいる状況にナビキがツッコミをいれる。
パンダが赤髪の女の子を降ろして前に突き出す。
「きみ、もしや」
「早乙女 乱馬です、すみません」
可愛らしい顔にナビキのテンションが上がったり、早雲が感極まり抱きつくが違和感に気づき抱擁をやめる。
「んー?……女の子じゃない」
ナビキが違和感に気づき胸をぷにぷにと触ると噂の乱馬くんは乱馬ちゃん、だったのだ…………
娘に許嫁が来て、我が家の未来も安泰だと思った矢先にこれである涙を流して寝込む早雲の姿があるのも仕方ないこと……。
「まぁいいわ、私もちょっと出掛けてくるわ!」
「ちょっとお姉ちゃんこんな時にどこいくのよ」
父が寝込み、女の子の許嫁と見知らぬパンダが家にいるカオスな状態で家を空けようとするナビキにアカネが文句を言う。
「んー?私も許嫁を迎えに行くのよ」
「「「えぇーー!」」」
いきなり次女が許嫁を迎えに行くと衝撃発言が出た為天道家から驚愕の絶叫が響くのだった。
「ちょっと!なによそれ」
「そうだ、おとうさんそんな話聞いてないよ〜?」
「大丈夫なの?ナビキ?」
「まぁちょっと待ってて。じゃあ、あたし行ってくるから許嫁は二人のどっちかで決めといてね〜」
「もう色々急すぎよ、……ねー道場見に行かない?あたしアカネ。仲良くしようね」
「じゃあ私は夕飯の準備をしてきちゃうわね」
「私はもう少し休ませてもらうよ」
こうしてそれぞれが別の行動をし始めるのだった。
急に出ていったナビキはというと……。
「あーいたいた。おーいこっちこっちー」
駅前で噂の許嫁と待ち合わせをしていたのだった。
「久しぶり!ナビキちゃん!やっと約束が果たせるよ!」
「良かったわ!じゃあちょっとアレ確認させて」
「はいこれ約束通りあるはずだよ」
男が渡したのはまさかの貯金通帳その金額はなんと1000万!!
「約束通りあるわね!じゃあこれから末長くよろしくね。キンちゃん」
「うん!よろしくナビキちゃん!」
「じゃあ家まで案内するわ!」
そうして二人は仲良く天道家に帰るのだった。この場面だけ見たらとても仲のいいカップルだが通帳を渡してる所から見てたら人たちは可哀想な物を見る目で男を見てるのであった…………。
―――――――――
「ただいまー!」
「お邪魔します」
玄関を開けて。皆んなの所まで行こうとするナビキだったが途中で父親と共に号泣している見知らぬおじさんをみつける。まぁ放っておこうと思いカスミが居るキッチンまで行く。
「あら早かったじゃないナビキ。…もしかして隣の子が?」
「そうよ。キンジくん今日、彼泊まってくからよろしく。それよりあのおっちゃん誰?」
「さぁ?それより私は乱馬ちゃんにお風呂勧めて来るからナビキ達は夕飯リビングに運んでくれる?」
「わかったわ。行こう!」
「うん。…夕飯ご馳走になります」
カスミ、ナビキ、キンジが夕飯を運んでいるとお風呂場の方から悲鳴が家中に響く。
アカネがお風呂場の方からこっちにきて岩を持って行こうとする。どうやら風呂に痴漢が出たみたいだ。
「あの……」
先程の乱馬ちゃんと同じ様な髪型の男の子が同じ格好をして立っていた。
「早乙女乱馬です。すいません」
リビングに皆が集まり早乙女親子が事情を話し始める。…………訳ではなく。急に玄馬が乱馬を外の池に投げ始め、女になったらんまが父親の玄馬を池に突き落としパンダに変身してしまう。
「こうなったのは中国での荒業が原因らしいのだ——」
お風呂に入り元の姿に戻った二人が事情を話し始める。
「今を去ることニ週間前……」
「呪泉郷、その恐ろしさは謎とされていたが……」
「つまり、中国の変な修行場で池に落ちて。水をかぶると乱馬くんは女の子に玄馬のおじさまはパンダになっちゃう訳だ」
ナビキが掻い摘んで説明をしていると、また早乙女親子が喧嘩をし始め、女の子になったらんまがバケツで水をかける。
「ちょっとこっちまで飛んできたじゃない」
ナビキが抗議するが早乙女親子は聞く耳持たず。
「なんでそんな危険を冒したんですか!」
カスミが理由を聞こうとすると中国全土修行目録と書かれたガイドマップが落ちてくる。
「おじさま……中国語が読めなかったんですね?」
玄馬がくす玉をわり正解と書かれた紙をだす。
思わずらんまが頭を殴るが。まぁ殴られてもしょーがない
「なるほどお湯をかければ元に戻るのか」
「今のはちょっと熱かったねぇ。」
早雲がお湯をかけて元に戻している間にナビキがガイドブックを拾う。
「中国ならキンジも最近まで行ってたんだっけ?これ読めるんじゃない?」
ナビキがそういえばと思い出し隣に居るキンジに声をかける。
「クゥー」
『『『『『『!?』』』』』』
なんと隣に居たのは先程までいたキンジではなく“鶴”だった。
「ま、まさか……」
ナビキが急いでお湯をかけると元のキンジに戻る。
「ど、どういうことよ!キンジ!」
――――――
キンジside
「じ、実は——」
あれは僕が取材のために中国の呪泉郷に訪れた時のことだった。
「オキャクさんも物好きネ、こんな所に取材に来るなんて、まぁちょうどあそこに修行しにきた親子が居るんだけどネ」
「おぉ!実際に修行してるところが見れるなんて!写真撮っておかないと!」
遠目からでわからなかったがどうやら今でも修行場所として使われてるなんて!ここは呪われた泉があって落ちたら大変な祟りがあるとかなんとか……。
これも会社繁栄、僕の目標の為にとリアリティを求めて写真を撮ったり実際にどんな祟りがあるのかをガイドの人に聞いていた。
「オキャクサン!あんまり近づきすぎない様にネ!」
「わかってますよこれ以上近づく気はありません」
安全圏にいながら観察を続けていた時だった。後ろから突如パンダがぶつかって来てその衝撃で僕は泉に向かって放り出されてしまった。
「え?」
「あーその泉は
気付いた時には泉に頭からダイブしている最中、目の前にはパンダが赤髪の女の子と争っている様子を最後に泉にドボンし気を失ってしまった。
――――――――
「そして目が覚めたら鶴になってたってわけね」
「うん」
「悲劇すぎる……」
まさか早乙女親子以外にもおんなじ様な悲劇に遭っている人がいるなんて……と皆んなが沈んで気持ちでいると、アカネがそういえばとキンジの事を質問する。
「そういえば急にお姉ちゃんが許嫁を連れてくるなんてどういうことよ!まさかこういう時の為に役者を用意してたんじゃないでしょうね?」
「そんな事ないわよ?それにアカネ達も昔会ったことあるじゃない」
「え?」
思い出せないという天道家の為に自己紹介を始める。
「お久しぶりです。
「「「あ」」」
「お金持ちの家の子のキンちゃん!」
思い出したとポンと手を叩く天道家の3人。早乙女親子は置いてかれ気味だが玄馬だけはお金持ちという所に耳を大きくしていた。この男金と飯にはめざといのである。
「なるほど許嫁って、君の事だったのか。確かに小さい時に私にナビキさんをお嫁に下さいと言って来てたね」
「あれ……でも確か」
「えぇ、確かナビキは1000万円持って来たら結婚するって断ってたじゃない」
昔のあった事をカスミとアカネが思い出し口に出す。
「えぇ、そうよ。だから手紙で約束の金額が貯まったって教えて貰ったから今日から許嫁って訳」
「お姉ちゃん!今まで相手にして来なかったのに急にお金が用意出来たから許嫁って虫が良すぎない?…やめた方が良いですよキンジさん」
「そうよ、それにいくらお金持ちの家の子だからってそんな大金ナビキの為に使うなんて良くないわ」
姉の自由さ、金額の多さもあり二人してキンジを止めにかかる。
「失礼ね、そんなんじゃないわよ。小さい時からキンちゃんは才能があったから目標を決めてただけで今までも時々会ってたし、頻繁に会わなかったのはキンちゃん自身の頼みだったんだから」
「はい、目標を達成せずに頻繁にあってしまったら甘えてしまう気がして……それに大丈夫です。このお金は親のお金ではなく僕自身がゲーム会社を作ってその給料を貯金したお金なので」
「どおりでおねぇちゃんがたまに高い服とかを買って来てたりしたのが不思議だったのよ」
「そういうこと!という訳で許嫁は二人から選んでよね!」
「ならん!ならんぞ!そんな大事な事を親の私を通さずに進めるなんて!父さんはゆるしません!それに誰かには天道道場をついでもらわねばならんのだ!」
流石父親である。そう簡単に娘はやらん!と父親としての威厳を見せている。
「キンちゃん」
するとナビキがキンジに対して合図を送り。その合図の後キンジが天道家の大黒柱の早雲へと耳打ちをする。
「お義父さま、まず大切な娘さんを貰う身として…ゴニョゴニョ」
「ふむふむ……そんなに……」
「どうでしょう……」
「むむ〜」
考え込みそれでも怒った様な顔を見せる早雲にこの話は無しになるかと皆んなが思った次の瞬間。
「よろしく頼むね!我が最愛の息子よ!あとお義父さんマッサージチェアも欲しいなぁ」
あまりの変わり身の早さにここにいる全員がズッコケる。
「天道くーん、君って奴はー!情けない!情けないぞ!あワシも牛タン一年分とか欲しいかも」
「てめーが一番情けないわ!なんの関係もない人に何言っとんじゃ、笹でも食っとけアホオヤジ!」
らんまが飛び蹴りをして玄馬を池に突き落とす。
「ま、とりあえずアカネで良いんじゃない?」
「冗談じゃないわよなんであたしが!」
「あんた男嫌いでしょ?あたしには許嫁がいるし」
「幸い乱馬くんは半分女の子だし」
「なんであんな変態の許嫁なんて。お断りよ!」
「なんだよその変態って言うのは」
らんまとアカネが小競り合いをしている間にナビキが
「じゃあキンちゃんはあたしの部屋に今日から住むことになるからよろしくねぇ〜」
「ちょっとお姉ちゃん!」
「流石にそれは……ねぇおとうさん?」
いくら許嫁でも一緒の部屋というのは流石に……と早雲を見る。
「うむ…………別にかまわんよ〜!むしろ私と一緒の部屋でもいいぞ!仲良くしようじゃないか」
「何言ってんのよおとうさん。いくらおとうさんでもお金の事でキンちゃんを頼る時はあたしを通す様に」
その後お風呂でもアカネとらんまのひと騒動があったとか……。
「いーじゃない女同士だったんでしょ」
「よくない。じゃあ乱馬とキンジさんがお風呂一緒に入っても良いわけ?」
「駄目よ!女の子になるかも知れないんだから。あたしのキンちゃん誘惑するようならお金取るわよ」
見切り発車で書いてみました!やっぱりなびきちゃんにはお金持ちという事で許嫁が出来てこれからどうなっていくんでしょうか‥
キンジくんは鶴になっちゃうので金づるというより金鶴です。
メインで書いてる物の息抜きみたいな感じで書いてるのでゆっくり更新していくつもりでいます。
もしよければ感想お願いします!是非ともらんま1/2好きと話したい!