憑依拒否   作:茶ゴス

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なのは視点です。

おまけもあるよ


閑話:高町なのはの独白

【なのはside】

 

 

 こんにちわ、私なのは。小学2年生の将来的には魔法少女になる女の子。

 

 どうしてわかるのかって?

 

 夢で見たの。ジュエルシードを封印したり、フェイトって子と仲良くしたり、はやてちゃんと仲良くしたり、管理局というところで働いたりするなのはを。

 最初はお父さんがいなくて家族みんながなのはから離れていっちゃってると感じていたストレスが原因で見た幻想だと思っていたの。

 

 でも、夢で使っていたようにしてみたら魔力を使うことが出来たの。簡単なバインドだけしか出来なかったけど、夢で感じた魔法を覚えたてのなのはよりも上手く出来ていたの。

 レイジングハートなしでの話だけど。

 

 それで夢での出来事はきっと正夢、というか本当のことなんだとわかったの。

 夢のようにお父さんは帰ってきて、お母さんやお兄ちゃん、お姉ちゃんもなのはから離れて行かなかったから。

 

 そして思ったの。

 "夢でみた私、結婚していないって"

 

 お父さんとお母さんはいつも幸せそうだからなのはも結婚したいの。フェイトちゃんやユーノ君は夢で見たせいで結婚相手というよりは親友と感じちゃうの。

 娘がいるのに旦那さんがいないなんて嫌なの。だから、私は決めたの

 

 ”絶対に結婚するって”

 

 

 幼稚園に通ってる時に不思議な男の子に出会ったの。

 ノートに一心不乱に漢字で文章を書いている男の子。夢のお陰でちょっぴり大人になったなのはにも少し読めたんだけど、内容はあまりわからなかった。

 

 でも、一つだけわかったこと、男の子、藤崎優君は魔法について何かを知っていること。

 本人は否定していたけどずっと見ていた限り、彼には何か秘密がある事に気付いたの。

 

 

 家に泊まりに来たこともあるのだけど、それは一度だけ。

 でもその時にお父さんやお兄ちゃんと何かあったらしくて、それからしきりになのはに「優君は来ないのかい?」とお父さんが聞いてくるようになったの。

 

 それからもずっと彼を見ていたの。友達と楽しそうに遊んでいるけど時折見せるあの寂しそうな顔。

 

 そこで気づいたの。彼も夢を見たのではないのか?って

 

 

 実際に私が見ているから他に見た人がいてもおかしくはない。

 あの寂しい顔は、少し大人になってしまった事に悲しんでいるのでないのか?

 ノートに書いてた内容から将来的には魔法関係者になるんだと思うの。

 

 この時、私は運命だと感じたの。

 だって、夢を見て大人になった二人。更に一般人から魔法の世界に関わるっていう共通点。なにもしなければ独身の私。

 

 

 きっと神様が私に結婚する相手を教えてくれたのだと思うの。

 

 

 だけど、そう思ったのもつかの間に彼と私は離れ離れになっちゃったの。

 私は私立聖祥大附属小学校に、彼は市立海鳴小学校に。もう遅すぎたのかなってこの時は思ったの

 

 

 だけど、神様は私を見放さなかったの。なんと、2年生になった時に彼が転校してきたの。

 

 やっぱり運命ってあるんだって感じたの。転校してきてから彼は凄かったの。

 授業中にあてられた内容は全部正解。小テストも満点。体力測定もクラスで1位の成績だったの。

 夢ではそんな男の子はいなかったし、彼が夢を見たのは間違いないの。

 

 

 私は、あまり成績は夢と変わってない。仕方ないよね、魔法の勉強してたから疎かになっちゃってるのは

 勉強の方はアリサちゃんに教えてもらえればちゃんとわかる。でも運動はダメなの。

 魔力を使えば凄い結果は出せそうだけど、そういうのは違うと思うの。優君も魔力を使っていなかったから一緒の事を考えたのだと思う。

 

 必要なかっただけなのかもしれないけど

 

 

 まあ、こういった感じに私は彼と結婚するためにアプローチをかけだしたの。

 だけどここで一つ問題が発生。すずかちゃんやアリサちゃんも彼を気にするようになったの。

 2人とは親友だから仲良くしたい、かといっても彼とは結婚したい。

 

 いっそのこと一夫多妻制がある次元世界で結婚しようかな?

 お父さんが泣いちゃうかもしれないや。まあ、みんなで結婚するにしても第1婦人の座は渡さないの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オマケ

 

 

 

 ◇

 

【すずかside】

 クラスに居るある男の子、藤崎優

 彼がおかしいと感じたのは体力測定の時だった。

 

 私よりもすごい記録を出す男の子。どう考えても普通じゃない。

 

 お姉ちゃんにも言っておいた。お姉ちゃんは調べておくから警戒するように言っていた。

 

 

 クラスで見る彼は至って普通の男の子。授業ではアリサちゃんと張る成績。体育では不自然な動きをしているところを見て手加減していると思う。

 

 おかしい。

 

 

 

 

 ある日、なのはちゃん達とクラスのみんなについて話をした時に無意識に彼を見ていた。ずっと警戒してたせいだろう。

 

 そのことをなのはちゃんに指摘された時は驚いた。なのはちゃんって結構人を見ているんだな。

 私は正直に彼には何かを感じると言っておいた。警戒してるなんて言えないしね。

 

 それを聞いた時のなのはちゃんの顔はどうしてか寒気を感じたけど

 

 

 まあ、怪しいって点を抜けば普通にいい人だと思う。普通の男の子よりも大人というか成長しているっていうか

 かと思えば子供っぽいことをしたりとか。後、色んな事を知っているのも気付いた。彼は雑学王なのかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇

【アリサside】

 ああ、悔しいわね。どうしてもアイツに勝つ事が出来ない。

 2年生の時に転校してきた男子。授業や小テストも完璧なアイツに私は勝負を挑んだ

 

 内容はクイズ

 結果は引き分け。どちらも全問正解で終わった。

 

 体力測定の結果から多分運動では勝てない。だけど知識面は互角。

 だから、それからもクイズとかIQテストで挑んだ。

 

 一度も勝てなかった。

 アイツは反則でもしてるのかってくらいに満点を叩き出す。私は何かをミスすれば負け、ミスしなければ引き分けという結果になってしまう。

 

 心底苛ついた。アイツにじゃない。私にだ

 勝てない理由を相手のせいにするほど愚かではない。それでも悔しい物は悔しいのだ。

 

 

 

 ある日、なのはとすずかと一緒に弁当を食べていた時にクラスの皆についての話になった。真っ先に思い浮かんだのはアイツ、藤崎優だ。

 一方的な感情だってのは理解している。アイツに相手にされていないってことだけは本当に腹立たしい

 

 だけど、それでも。アイツがライバルであることには変わりなく、いつか見返すと2人に宣言した。

 その時のなのはの顔は忘れないだろう。あの子、あんな怖かったっけ?




色々とすまぬ。なのは様のキャラが…

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