憑依拒否   作:茶ゴス

2 / 68
出会ってしまった

 転生者憑依未遂事件の日から一夜明けて僕は幼稚園に行くために制服に着替えていた。

 精神的に成熟しようと僕が幼稚園児であることには変わりはない。その為幼稚園、小学校、中学校と最低でもそれくらいの義務教育を終えないといけない。

 そう言うと通うのが嫌だというように聞こえるが、実際の所感情面は未だに成熟しておらず特にそんな考えには至らず、今日は何で遊ぼうかな?と考える程度だった。

 

 まあ、遊ぶ前にやっておきたいことが見つかったため、今日は遊べないかもしれない。

 それには心底がっかりしたが仕方ない。恐らくは必要となることである。

 

 昨日帰ってきてから就寝し、その時に見た夢で僕の中にいる人達と会った。

 

 取り敢えずは自己紹介とこれからの事を話し合ってみた。その結果色んな事と問題点が発覚してしまったのだ。

 

 まずは話せた人物たちから名前と年齢を聞いた。

 話せたというふうにまだまだ僕の中には色んな人がいるらしく、勘弁してくれと感じてしまったのは仕方ないだろう。

 

 話せた人たちは年齢から順に

 カイウス・クオールズ 18歳

 エミル・キャスタニエ 19歳

 シング・メテオライト 19歳

 ルドガー・ウィル・クルスニク 20歳

 ルカ・ミルダ 22歳

 ヴェイグ・リュングベル 22歳

 ルーク・フォン・ファブレ 23歳

 セネル・クーリッジ 23歳

 カイル・デュナミス 23歳

 アスベル・ラント 23歳

 ジュード・マティス 24歳

 ユーリ・ローウェル 24歳

 ロイド・アーヴィング 25歳

 リッド・ハーシェル 25歳

 クレス・アルベイン 26歳

 スタン・エルロン 27歳

 

 以上16人だったわけだが、見事に日本人などはいなかった。

 聞く所によるとどうやら異世界の住人らしい。しかも全員が何かしらの偉業を成し終えた人達ばかりで、僕としてはとても軽口を叩こうとすら思えなかった。

 本人達から言われたため、タメ口で話してはいたけど

 また、スタンさんとカイルさんが親子であるように、時間をも超越して僕に宿っているらしい。ジュードさんがルドガーさんを見てすごく嬉しそうにしてたのは印象的だった。

 

 そして異世界人だから言葉が通じるのか?と考えたが、どうやら全員が意思であり本人ではないため種族などはあまり意味を持たないそうだ

 

 この中には昨日高笑いしていた金色の鎧の人は居なかった。

 

 

 とまあ、僕の中の人達の説明はここまでにして、この人達は少しだけ転生者が転生する世界…つまりこの世界のことを知っていた。

 

 何でも次元空間により多数の世界と行き来でき、魔法という概念が存在するのだとか。

 結構危険な事もありそうなので力を付けるべきだとクレスさんが言っていた。

 

 

 僕はクレスさん達が習得している技は形だけは使えるらしく、後はある程度師事を受けることにより戦いの基本はどうとでもなるとの事

 しかし、夢の中でしか出来ないため、起きている間はこの世界の魔法を修得するために動いたほうがいいと言われた。

 

 使える力は出来るだけ使う方がいいと言っていたけど、同時に力の使い方を間違ってはいけないとも言われた。

 

 

 これが夢の中の会議で決まった事であり、僕がやるべきことは魔法の習得なわけだ

 しかし、何の情報もなく手探りなわけで、どうすればいいのかがわからないという問題が発生してしまっているのだ。

 

 まあ、あまり焦る必要は無いと言われたので気長にやっていこうと思っている。

 

 

 だけど、昨日は色々とありすぎたため情報を整理するために今日は時間を使うだろう。

 

 その為にノートと鉛筆を母親に買ってもらうように頼んだ所、少し疑問に思っていたようだが特に問題もなく了承してくれた。幼稚園に送る時に買ってくれるとのこと。

 その事に感謝して、またいつかプレゼントでもしようかな?と考えた。

 

 ノートに変な事を書き込んでいようが所詮は子供の書物。中学生あたりが書きそうな内容もあるため特に問題視はされないだろう

 まあ、極力見られないようにすることには変わりないけど。

 

 

 帽子を被った所で母親に呼ばれたため、玄関へ向かう。今日はいいことあるのかな?

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 途中コンビニでノートと鉛筆を購入した母は僕に渡した後幼稚園に向かった。

 母親は僕の送迎には車を使用している。僕は流れる景色を見つつ自身のスペックを確かめていた。

 

 通常よりも細部まで見える視力

 その気になればすれ違う対向車の車内に置かれたCDのタイトルを気軽に見ることの出来る動体視力

 

 あまりのハイスペックさに少し目眩がしたがこれからはこの身体で生きていくのだ。文句を言う無駄なことはしない。

 

 と、一人遊びをしていた所で幼稚園に着いた。母親は僕を降ろした後、少し先生と話をして帰っていった。

 先生は他の園児達の面倒も見なくてはならないため、僕に教室に行くように言った後、入り口に向かった。

 

 足早に教室へ向かい、そそくさと制服を着替えた僕は早速持ってきた新品のノートへ書いていく。鉛筆は教室に置かれていた鉛筆削りを使用して削りながら文章を書く

 

 

 まず最初に異世界について、次に僕に宿った人達の記憶からの情報、その後昨日出てきた金ピカさんについての考察

 最後は魔法について考えうることをまとめていくつもりだ。

 

 取り敢えずは朝の休憩時間は異世界についての纏めが非ぬ方向(異世界の概論とその定義、発生する仮定)に行ってしまった所で終わってしまった。

 書いている間も友達が話しかけてきたり、遊びに誘ってきたりしたが、明日誘ってと断りノートを書いていた。

 興味津々で僕のノートを見ていた子もいたけどいまいちわからない文章が続いていたため、次第に興味も薄れていき外へ遊びに行っていた。

 

 ある一人を除いては

 

 幼稚園の制服にたかまちと書かれた名札をつけた人物。高町なのはは前々から周りの子とは違った子だと認識していた。

 精神が成熟した今だからこそ言えるが、あの立ち振舞は同年代の子供と遊ぶというよりは、自分の子供と遊ぶ親のような感じだ。

 

 僕と同じ様に憑依を拒否したのか?とも考えたが、初めて会った時から変わらなかったため高町なのは自体の人格がそうなのだと結論付ける

 

 その高町なのはは、僕が書いているノートの内容に驚いているようだ。漢字も使われているから読めもしないだろうが、その後は興味深そうに僕のことを見ていた。

 

 

 後から考えてみたが、漢字を使っている時点で幼稚園児としてはおかしい部類に入るな。両親の耳に入ったら色々とまずいことにもなる。先生方に見られて無くて助かった

 

 

 

 

 昼休憩、僕は今日食事当番では無かった為、他の園児がお弁当を運んでくるのを残った友達たちと一緒に話しながら教室で待っていた。

 

 もうそろそろ来るかな?と思っていた時だった。僕は一人の女の子に話しかけられる

 

 

 そう、高町なのはだ

 

 

 何故か変なテロップが頭のなかで流れたが、特に気にも止めずに返事をする。

 話の内容は質問と回答だ。

 

 質問の内容は「朝に書いていた難しい文章は何だったの?」

 それに対して僕は「親が読んでいた本の内容を書いていた」と回答した

 

 

 高町はそう、と言うと自分の席に戻って他の女の子と話し始めた。

 少し警戒して言い訳したが考えすぎだったか?と思った所で食事当番が弁当を持ってきた。今日は好物のサンドイッチだ

 因みに好きな中身はチーズだと言っておこう

 

 

 

 

 

 

 昼食を食べ終えて自由時間。友達は朝に「今日は遊べない」と伝えていたため、僕には何も言わずに外へ遊びに行った

 

 僕はノートを取り出し書き込んでいく。幸いにも先生方は折り紙で遊んでいる子達につきっきりだ。今ここには僕以外には高町なのはしかいない。

 寧ろ何故高町なのはがここにいるのかが疑問に思うけど考えていても仕方ないので情報をまとめていく

 

 

 クレス・アルベイン

 一人称僕

 時空剣技が使える

 片手で剣を振るう

 

 スタン・エルロン

 一人称俺

 ソーディアン・ディムロスのマスター

 炎の技や術を使える

 片手で剣を振るう

 

 カイル・デュナミス

 一人称俺

 風の技や術を使える

 片手で剣を振るう

 

 リッド・ハーシェル

 一人称俺

 極光術を使える

 片手で剣や斧を振るう

 腕に盾を装着

 

 ロイド・アーヴィング

 一人称俺

 二刀流剣士

 左右の手で剣を振るう

 

 ヴェイグ・リュングベル

 一人称俺

 氷の技を使える

 両手で大剣を振るう

 

 セネル・クーリッジ

 一人称俺

 格闘技を使用

 グローブを拳に付けて殴る

 

 ルーク・フォン・ファブレ

 一人称俺

 剣技、術、超振動を使える

 片手で剣を振るう

 

 カイウス・クロールズ

 一人称俺

 獣となれる

 片手で剣を振るう

 

 ルカ・ミルダ

 一人称僕

 炎の技を使える

 両手で大剣を振るう

 

 エミル・キャスタニエ

 一人称僕

 精霊の力を使える

 片手で剣を振るう

 

 シング・メテオライト

 一人称俺

 光の技を使える

 盾形ソーマから剣を取り出す

 

 ユーリ・ローウェル

 一人称俺

 狼をイマージした剣技を使える

 片手で剣や刀を振るう

 

 アスベル・ラント

 一人称俺

 抜刀術帯刀術を使える

 片手で剣や刀を振るう

 

 ジュード・マティス

 一人称僕

 護身術が使える

 グローブを拳に付けて殴る

 

 ルドガー・ウィル・クルスニク

 一人称俺

 武器を持ち替える事が出来る

 骸殻を使える

 双剣、双銃、ハンマー、槍を使用

 

 

 戦闘スタイルを書き込み、今度はキンピカさんの情報を書き込んでいく

 

 

 一人称俺

 金色のゴツゴツした鎧

 人知を超えた知識

 自意識が高い

 

 

 これだけしか無いか。じゃあ続いて魔法に関して

 

 情報によればこの世界での魔法は科学の延長線上のものらしい

 魔力を消費し魔法を発動出来る

 

 科学の延長線上ということから何かしらの機械を使用して発動する?

 

 魔力にはランクがある

 

 

 とここまで書いた所でずっとこちらを見ていた高町なのはがノートの内容に驚いていた。

 なんだろ、またよくわからないから驚いているのかな?それにしては様子が…

 

 と、いきなり手を掴まれた

 そのまま高町なのはは僕を引っ張り人気のない所へ。え?一体どういうこと?

 

 ノートは持ってるから他の人には見られる心配は無いけど…

 

 

「少しいいかな?」

 

 

 息を上げながらこちらを見てくる高町なのはに言い知れぬプレッシャーを感じつつ頷く

 

 

「どうして魔法の事を知っているの?」

 

 

 なんだっけ?こういう子の事なんて言うんだっけ?不思議ちゃん?

 大人っぽい感じが中学生だとは思わなかったよ。僕から見たらあまり大差ないけどさ

 

 少なくとも僕の周りでは魔法が常識ではないことは理解している

 だから高町なのはが本当の魔法という物を知っているのはあまり考え難い

 

 でも万が一本当の魔法のことを知っているならば…

 

 

「どうしてって、皆知ってるでしょ?僕も使ってみたいよ。何でも出来そうだし」

 

 

 しらを切ればいいだけの事。まだ力不足の現段階で実物に触れる危険性は避けるべきだからね

 高町なのはは僕の回答にポカンとした表情を浮かべた

 

 

「君も魔法使ってみたいの?」

 

「え?..う、うん。使ってみたいな」

 

 

 高町なのはは首を傾げながらそう返答した。

 反応から察するに、万が一がありえるかもしれない。これからは警戒しないといけないかもしれない

 

 

「仲間だね!…ええっと高町?」

 

「あ、なのはって呼んでくれていいよ」

 

「わかったよ、なのはちゃん!僕は優って呼んでね!」

 

 

 スラスラと返答していきながら考える。まあ、警戒はするけど友達が増えることになるかもしれないし、別に今の状況が酷いってわけでもないね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これが、僕となのはちゃんの出会いだった




なんかグダってしまったことを反省

半分くらい書いて文章が消えてモチベーション下がってしまったのが原因かもしれない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。