憑依拒否   作:茶ゴス

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閑話:そんな僕の日常

 目の前で揺れる尻尾

 その動きに習ってゆらゆらと揺れる僕の頭

 

 猫は奇怪な動きをする僕を見て何を思っているのかはわからないけど、確かに僕の反応を見て尻尾を揺らしている

 

 高町家に泊まりに行ってから数ヶ月が経った現在。昼間から公園にやって来た僕は猫と視線をかわしながらぼーっとしていた。

 

 高町家から帰る時に士郎さんに道場に通わないか?と聞かれたがこれを断った。

 理由としては、剣術については問題も無いほど恵まれた環境にいるのに、更に剣の教えを乞うよりも、魔法とかそう言った部類へと力を伸ばした方がいいと考えたからだ。

 

 未だにこの世界での魔法は分からない状態でだけど、スタンさんやルークさん、カイルさんに魔術について習い、僕の保有魔力から発動する事は出来た。

 

 そこで自分の魔力を知覚する事が出来たのだけど、そこで一つ問題が起こった。

 

 以前幼稚園でなのはちゃんから感じた変なもの。それが魔力だったのだ

 

 それがわかった時点で魔力は隠した方がいいとの事で、極力なのはちゃんの前では魔術を使用することは無かった

 

 まあ、スタンさんとルークさん2人の魔術はどちらも周囲の物が燃えてしまうとか自然破壊万歳な魔術ばっかだったため、カイルさんから習った魔術以外の魔術の鍛錬は夢の中で行っている

 

 他に起きて行ってるのは、クレスさんから教えて貰った集気法の練習と自分の身体能力の確認だ。

 

 ここまでして鍛える必要はあるのだろうか?と僕が疑問に思って聞いてみたが、満場一致で鍛えておいて損は無いと言われた

 

 まあ、それには僕も賛成だから何も言わなかったけどね

 

 今は猫を捕まえては愛でてを繰り返している

 猫からしたらたまったもんじゃ無いと思うだろうけど、集気法を使いながら撫でてると、少し漏れ出す気が気持ちいいのか、目を細めて大人しくしている

 

 そのためかわからないけど、今では猫が向こうからやって来るほどだ。

 それを見た友人は僕の事を猫魔人と呼んでいた。恐らくは7つの玉を集める少年漫画の影響を受けてそう言ったのだろう。

 友人は幼稚園児なのに漫画大好きだからね。

 

 幼稚園児なら読めない字もあって漫画にはあまり興味は持たないと思うんだけどな。

 

 そんな事を考えていると、1匹の猫が僕の後ろから近付き、僕の背中から頭に向かって登り出す

 

 地味に背中に爪を立てられて痛い。まあ、気にする程でも無いと思うので無視していたら、他にもどんどん猫が集まってきた

 

 それから、他の子供が突貫してくるまで、僕は猫の集団、猫玉に埋まっていた

 

 

 そんな僕の日常




本編と外伝の空気の違いが物凄い

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