恐らく、私が考えもしない量のチョコを貰ったんだと思います。
side黒羽
時間が過ぎるのは早いものだ。
とうとう、試合の日になってしまった。
まあ、簪ちゃんと練習したから負ける気は無いけど少し不安なのは織斑のISだなぁ。
話によるとまだ来てないらしい。
ちなみに、今私は簪ちゃんと本音ちゃんと一緒にいる。
あっ、本音ちゃんってのは簪ちゃんのメイドさんらしい。詳しいことは知らないけど。
「あー!そろそろ始まるみたいだしカンちゃん、クロちゃんいこ!」
「....分かったから引っ張らないで」
「私は見に行かないよ」
「ええ〜!どうして?」
「この後の最終調整をしたいからね」
「....いってらっしゃい」
簪ちゃんからのいってらっしゃいを貰いその場を去る。
待機室まで歩いていくと待機室前には千冬さんがいた。
「約束通り、織斑のISは見てないですよ」
「すまないな、こんなハンデを貰って」
そう、最終調整というのは嘘で本当は千冬さんが織斑にハンデを貰いたいと言ってきたので試合開始まで織斑のISを見ないことにした。
こうすれば、どんな武装が出てくるか分からないからね。
「で、織斑は私のデータを見たんですか?」
「ああ、イマイチよく分かっていなかったようだが武装の特徴くらいは分かっているだろう」
「あーあ、これで勝てる確率が低くなりますね〜。では、私はここで失礼しますね」
そう言いながら千冬さんの前を通り待機室に入る。
『本当にこんなハンデ良かったの?』
「別にいいよ。元々私はやる気無いし」
『じゃ、私は出なくていいの?』
「今のところはね」
スマ子と少し話をした後ゆっくりと時間を待つ。
試合終了のブザーが鳴り響く。
「そろそろか....」
待機室を出てアリーナの出撃する場所まで向かう。
そこに着くと山田先生がいた。
「あっ、黒羽さん!こっちですよー!」
「ところで、対戦相手は誰ですか?」
「えーと、セシリアさんのISの武装が損傷中ということで織斑くんが黒羽さんの対戦相手です」
織斑だったか。
心を落ち着かせ、『天照』を呼ぶ。
次々と私の体を覆う装甲、何時ものように剥き出しの冷却装置。
(行くよ『天照』、最初のお披露目に)
心なしか『天照』が頷いたような気がした。
アリーナへ出るとそこには『白』がいた。
純粋に白い機体とそれに乗る1人の少年。
ずっと、この日を待ち侘びていたかのようなこのドキドキ感。
「よお黒羽。やっと来たか」
「フフッ、少し待たせたかな?」
「いや、そんなに待ってないさ。ただ、さっきは負けちまったから今度は勝たねえとな」
「残念だけど、勝たせる気は無いよ」
短く話を済ませ、戦いの時を待つ。
そして、ブザーが鳴り響き戦いが始まる。
ちなみに、私は義理チョコが三つです(ドヤァ)