ちょっとだけだよ
一時間目が終わり、少しゆっくりしている。
「....少し付いて来てくれ」
箒から呼び出しを受ける、どうやら一夏も一緒のようだ。
そのまま付いて行き、廊下に出る。
「....久しぶりだな一夏」
「ああ、久しぶりだな。箒と黒羽は一緒に住んでたんだよな」
「そうだよ、箒は家の事情で引っ越し、私は一夏のことが嫌いだから箒についていったんだよ。」
「ええっ!?俺のこと嫌いだったのか!」
「それより、眠いから教室で寝てる。あとはごゆっくりどうぞ。」
教室で寝始める
「織斑くん、何かわからないところがありますか?」
早速捕まったようだ、先生ってわからない生徒が分かるのかな?
「あ、えっと....」
あの顔は全部わからない顔だな。
「わからないところがあったら訊いてくださいね。なにせ私は先生ですから」
「先生!」
「はい、織斑くん!」
やる気に満ちた返事だ。だが、そのやる気は砕かれるだろう。
「ほとんど全部わかりません」
山田先生!頑張れ!応援してるよ!
「え、えっと....織斑くん以外で今の段階でわからないっていう人はどれくらいいますか?」
シーン
「....織斑、入学前に貰った参考書は読んだか?」
「古い電話帳と間違えて捨てました」
パアンッ!
「必読と書いてあっただろうが馬鹿者」
馬鹿だな、まあ私も捨てたけどね
「あとで再発行してやるから一週間以内に覚えろ。黒羽、お前は織斑に教えてやれ、一週間で覚えられなかったら二人共叩く」
「必ず覚えさせます」
悪魔だ、関係ない私まで巻き込むなんて
「ISはその機動性、攻撃力、制圧力と過去のへいきを遥かに凌ぐ。そういった『兵器』を深く知らずに扱えば必ず事故が起こる。そうしないための基礎知識と訓練だ。理解ができなくても覚えろ。そして守れ。規則とはそういうものだ」
さすが、元代表。発言に力がある。
ISは『兵器』だ、本来ならこんな『スポーツ』として楽しむものではない。
そこを深く知らない奴が事故を起こす。
授業の続きをしようと思うと教壇でこけた。
この先生、大丈夫か?
ただいま一夏に勉強を教えている。
「ここはーーーーこういうことね」
「ああ、わかった。しっかし、ISってのは面倒くさいな。こんなことを覚えないといけないだなんて」
「こういう地道なことをしないと事故を起こすの。だから真面目に受けなさい」
「はーい」
また、書き始める。なかなか、覚えるのは速いから一週間で終わりそうかな?
「ちょっと、よろしくて?」
「へ?」
話しかけてきた相手は、地毛の金髪に透き通ったブルーの瞳の女子だった。
「勉強中だから後でね」
適当にあしらう。この手の相手は面倒くさいから話したくない。
「そこの男に聞いているの。あなたには聞いてないわ」
あっ?なんだこの女
「悪いな。俺、君が誰だか知らないし」
どうやら一夏の答えは気に入らなかったらしい。
「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?」
「イギリス代表候補生セシリア・オルコット。使用ISは『ブルー・ティアーズ』。ちなみに代表候補生ってのは国家の代表候補の一人ね。」
驚いてるねー。こんな情報誰でも知ってるよ。
「良いかい?あなたの事を一夏が知らないのは当たり前だよ。国家代表なら知ってるかもしれないけど国家代表になる可能性しかない子のことは知らないに決まってるよ。それなのに大口叩いて何様のつもりかな?」
「っ!!あなたっ!」
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴る。
「またあとできますわ!逃げないことね!よくって!?」
あんなの相手に逃げるはずないだろう。
あっ、自分から面倒くさい方向に運んじゃった。
感想など待ってます。