伏黒「此度も息子が迷惑をかけました」   作:静かなるモアイ

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私しか知らない呪霊の味

東堂葵は今更だが、へんな妄想癖がある。もう一度言う…虎杖先生の高1時代を見たことがある人なら「いつもの東堂じゃん」と思うかも知れないが、東堂葵にはへんな妄想癖が存在する。それは自分の過去を改変?し、虎杖先生と中学時代に野球に打ち込み、全国大会に出場して高田ちゃんに告白したということにしたぐらいなのだ。

 

「伏黒天子…いやリトルブラザーはタッパとケツがでかくても良いのか…」

「イエス。マイMajestyは顔が可愛くて、胸が揺れて、括れていればオールOK!!」

 

魔虚羅から開示された伏黒天子の性癖。その情報を受け止めた東堂の脳ミソはIQ自称53万というスペックをフル稼働させて、存在しない記憶を産み出していく!!

 

東堂葵の存在しない記憶。今から流すのは東堂のイメージです!

 

「もう大丈夫だ!!ブラザー!!リトルブラザー!!そしてリトルシスター!!」

「「「東堂(さん)!!」」」

 

キヴォトスで盛んに行われる銃撃戦。東堂は高田ちゃんの握手会を抜け出してでも、虎杖先生と天子くんちゃん、そしてブラザーの愛する妹であるミカを守るために、彼は左腕にビブラスラップという楽器を装着して現れた。

 

「俺が来たからには大丈夫だ。俺が来た!!」

「頼りにしてるぞ!!東堂!!」

 

「俺は不義遊戯で援護する。ブラザーは突っ込め!!リトルブラザーは魔虚羅と玉犬と行け!!リトルシスターは銃で遊撃を頼む!!」

 

東堂葵の術式は不義遊戯。本来なら手を叩くことで発動し、呪力および神秘を持つ生物および物質を自在に入れ換えることが可能だ。しかし、東堂葵は特級呪霊 真人との戦闘で左手首から先を失い、その後は左手首から先をビブラスラップに置き換えた不義遊戯 改を使っている。

ビブラスラップは1度叩くと1秒間に約50回以上の入れ換えを可能とする。東堂はそこに縛りで制限を加えて、1秒の間に10回しか入れ換え出来ないが…対象の複数同時入れ換えと範囲の拡大に成功している。しかも、愛する高田ちゃんと2度と左手で握手しないという最強の縛りで呪力出力と効率がウルトラ強化されているのだ。

 

虎杖先生が血を使いながらの徒手格闘でテロリストを吹き飛ばし、天子くんちゃんが対化物用ハンドガン×2を撃ちながら高速で走り、玉犬渾がテロリストを粉砕し…魔虚羅がハジケパワーで大地を砕く!!そしてミカがサブマシンガンを撃ちながら術式を用いて星を降らせる。東堂はそんな頼れるブラザー達を不義遊戯で援護してサポートに徹する。

 

「助かったよ、東堂!」

「さっすが!東堂!!」

「東堂さん!!お兄ちゃんの次ぐらいに頼りになるね!」

「俺はビックブラザー(腸相)を助けることが出来なかった。ビックブラザーの代わりに、お前達は守るさ」

 

存在しない記憶…終わり!!

 

 

「ブラザー!!リトルブラザー!!リトルシスター!!待っていろ!!男、東堂葵!!もう一度ブラザー達を1人にはしない!!今行くぞブラザー!!」

 

東堂葵!!覚醒!!待っていろブラザー達!!今すぐ助けに行くぞ!!

 

「東堂!来て早速だけど、虎杖達は用事が出来たから、天子ちゃんのボルメテウスに乗って飛んでいったわ」

 

職員室にやって来た釘崎お姉さんから知らされた無慈悲なお知らせ。東堂のブラザー達は用事が出来たのか、リトルブラザーのボルメテウスホワイトドラゴンに乗って、高専を後にしてしまったのだ。

 

「問題ない。俺はブラザーの場所が分かるさ…ミス釘崎!今行くぞ!!ブラザー!!」

 

東堂は職員室を飛び出して、全速力で走って何処かに向かっていった。

そんな東堂に突っ込む元気もなく、釘崎お姉さんはため息を吐き出して…壁にめり込まれた4年生の薬丸くんを助け出したのだった。

 

 

 

大阪湾。ぶっちゃけ泳ぐことはあまりお薦めしない、海遊館という水族館の近くの海が海洋生物に無害なファンタになって…2人の男がサーフィンを行っていた。

 

「海がファンタ!!」

「マジでファンタ!しかもキューカンバー!!」

 

その2人は褌一丁となった夏油傑、そして夏油傑を蘇生させた魔虚羅の次に何でもありな術式を持つセンターマンの髙羽である。

大阪湾では珍しく、湘南のサーフィンのように高い津波をのりこなし、キュウリ味という意味不明のファンタの波をこなしていく。だが…その波が突如として割れてボルメテウスホワイトドラゴンが突っ込んで来た。

 

「シールドをWブレイク!!」

「「ぐぁぁぁあ!!シールドが墓地に送られるぅぅう!!」」

 

ボルメテウスホワイトドラゴンに吹き飛ばされ、髙羽と夏油はゴロゴロと海遊館の前まで転がった。

 

「グッドイブニーン!!こんなキュウリ味のサーフィンを楽しんでるところ悪いけど、波を良く見てないと危ないよ?」

 

そんな2人を吹き飛ばしたボルメテウスホワイトドラゴンには、ハジケリストである天子くんちゃん、ツッコミ係の虎杖先生が乗っていた。

 

「お前、ノリノリで突っ込んだよね!?髙羽じゃなかったら死んでるよ!!」

「「10/0で君が悪い」」

 

頭から血を吹き出しながら立ち上がる夏油と髙羽。まあ、髙羽の術式でギャグ補正がマシマシになってるので大丈夫だろう。

 

と、そこに新たなハジケリストが現れた。それはお巡りさんのコスプレをした魔虚羅であった。

 

「お客さん困るまこ。近年飲酒運転は勿論、酒気をおびてサーフィンなどのレジャースポーツを行う命知らずが増えてるまこ。だから、検査に協力してまこ」

 

近年…大真面目に飲酒運転が増えてきている。それだけではない、海水浴にきた若者や酒飲みが羽目を外しすぎて、お酒を飲んでいるにも関わらず、海で泳いだりサーフィンしたりする事案も有るのだ。お酒が回ってふらつきやすくなっているのに海で泳ぐのはぶっちゃけ自殺行為。だからこそ、魔虚羅はこうしてパトロールしてるのだろう。

 

「マイMajesty。免許証を確認します」

「ほい」

 

天子くんちゃんは魔虚羅に免許証を出した。それは釘崎お姉さんに作って貰ったボルメテウスホワイトドラゴンの運転免許証であった。

 

「釘崎ぃぃい!!おまえ、天子に甘いの知ってたけど…それまで作ったのかよ!!」

 

免許証の確認をした魔虚羅はサーファー2人に近づいていき、その2人が成人していることもあり、酒気帯び検査を行うことにしたようだ。

 

「そこのサーファー2人。酒気帯び検査を行います。此方に息を吹き掛けてください」

 

魔虚羅が差し出したそれは…アルコール検査の息を吹き込むストローの先に、屋台の死にかけで浮いている金魚が居る袋であった。水に腹を浮かべてプカプカと浮かび、口をパクパクさせている金魚。

 

「この金魚が死んだらアウトです。金魚が復活したらセーフです」

「「いや、もう金魚死にかけなんですけどぉぉぉお!!これ、絶対にアウトォォォオ!」」

 

なんということでしょう。その金魚は既に死にかけの瀕死状態であり、息を吹き掛ける以前に死にそうだったのだ。

 

なにはともあれ、夏油傑と髙羽を確保した呪術高専であった。

夏油傑は一先ず死刑を終えていることもあり、本人は呪術師が呪霊の犠牲にならない世界を作ろうとしていた。現在、呪霊は原則的に東京にしか出現せず…一応は夏油の望み通りの世界となっただろう。

しかし、ただで無罪放免とはいかない。なので呪術高専は呪霊の誕生しないキヴォトスとの橋渡しでもあるMR.夜蛾の手伝い及び人外魔境東京の呪霊8割の討伐を命じた。夏油傑はこれをあっさりと承諾。ただし、条件として自分がかつて救えなかった天内理子の蘇生を出してきた。伏黒天子は「遺骨有ったら余裕で行けるよ」と承諾して、夏油傑は笑顔で東京に向かった。しかし…

 

髙羽「呪霊が旨かったら面白そう!」

まこーら「まこー!それ固定まこー!」

 

2人のハジケリストで夏油の運命が変わる。

 

「旨い…なんだ?この生で食べた越前ガニのような旨味は!?」

 

「この呪霊は…素晴らしい!!果汁がたくさんでて甘い!!」

 

「噛めば噛むほど肉汁が迸る!!ジューシー!!」

 

「極の番…うますぎ!!」

 

1週間後。夏油傑を迎えにきた虎杖先生であったが…

 

「やあ、虎杖。ただいま」

 

でぶぅぅん!!呪霊の食べ過ぎで物凄く肥った夏油の姿がそこにあった。




次回…高専での生活!

虎杖「そうそう、昔は交流会ってあって…東京と京都で学生同士で競いあってた。今は京都の一校しかないから…奇数の学年と偶数の学年に別れて競い合うんだ」

高専らしいイベントが近づく!!

東堂の扱いどうする?

  • なにを言ってる?俺はブラザーと一緒だ
  • ブラザーの弟子なら俺の弟子も同然!!
  • ブラザーを1人にするわけにはいかん!
  • 俺はハスミちゃんとデートするよ
  • これが青い春だなブラザー
  • カズサとライブだブラザー
  • 先生、どんな女がタイプだ?
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