伏黒「此度も息子が迷惑をかけました」   作:静かなるモアイ

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乙骨パイセン、前髪後退を気にする

五条家当主代行 乙骨憂太 お歳は30代後半。最近、子供が産まれて後輩たちと比べると、遅いパパデビューを果たしたのだが、彼には1つ悩みが存在した。それはコピー能力を持つ彼であっても、どうすることも出来ない悩みであり、手足が捥げても反転術式で治せて毒も消せる彼でも困難な事であった。

 

「また…下がってないか?」

 

それは深刻な抜け毛&前髪の生え際の後退である。残念なことに乙骨憂太はギャグ補正の働きで、寿命が伸びて…孫達も大成しシムリア星人すらギャグワールドに巻き込む天子くんちゃんハジケルートに入ったことで、禿げる運命が決まってしまったのだ。

奥さんである旧姓 禪院真希は呪力皆無のフィジカルギィフテッドの体質もあり、まだ若々しいボディーを保っているが、乙骨憂太の前髪の生え際は日々…後ろに下がり始めている。五条悟から存続した土地の利権、その土地の利権から不労所得で入る家賃やテナント料金、月極駐車場の料金が入るのだが…それらの1/3を発毛クリニックの研究費に寄付してるが…残酷なことに令和のテクノロジーでも、生え際を救うことは出来ていない。

 

「おい憂太早くしろよ。今日は呪術総監部と御三家の合同定例会だろ?仮に代理でも当主が遅刻で良いのかよ」

 

妻である真希に言われ、乙骨は整髪剤で前髪の生え際が後退し始めていることをなんとか隠し、屋敷を出ようとする。だが…

 

「あっ。乙骨おじさん、今から定例会?」

 

次期五条家当主候補No.1こと、亡き恩師 五条悟の忘れ形見である家入耀と廊下ですれ違う。どうやら、今日は呪術高専は休みで、任務もないのだろう。耀はブランド品のオートクチュールで身を包み、何処かに出掛けるようだ。

 

「うん、そうだよ。耀ちゃんは?」

「私?今日は高専お休みだし、キヴォトスからやって来た女の子達を案内するんだ!ホシノちゃんは水族館、ミカちゃんは鉄道博物館、ナギサちゃんは和菓子の専門店とかね!」

 

どうやら耀はキヴォトスからやって来たホシノ達に、京都の観光名所を案内するようだ。京都は昔から大勢の観光客がやってくる魅力的な町であり、京都水族館や鉄道博物館はリピーターも多い観光スポットである。

 

「そうなのかい?それじゃあ、天子くんもキヴォトスの女の子と観光か」

「えっ?乙骨おじさん…聞いてないの?」

 

だが、乙骨憂太は家入耀から衝撃の真実を聞かされる。

 

「天子くん。禪院家の次期当主だから、御三家と総監部の定例会に参加するってさ」

「ノォァォォォオ!!」

 

乙骨憂太、ハジケリストが定例会に参加するために心の底から叫ぶ。同時にパラリパラリと毛髪が落ちた気がしたが、気にしてはいけない。

 

 

 

「虎杖。天子が迷惑をかけてないか?」

「ノープロブレム!」

「そうか。いつも通りだな」

 

ドドン!!禪院家当主 伏黒恵。ドドン!!加茂家当主代行 虎杖悠仁。

 

「アフロ~アフロ~はいらんかね?1つ500円でアフロをあげるよ?」

「まこー」

 

そしてアフロのカツラを被った魔虚羅が屋台を引っ張り、メガホンで商品のアフロを売り込む天子くんちゃんが会議室に入ってきた。

 

「今なら税込みでアフロ500円!安いよ早いよ!禿げ隠し出来るよ~」

「なに、牛丼の広告みたいに言ってるの!?今、物価高で牛丼でも500円厳しいんだよ!!」

 

だが、開幕早々ふざけまくる魔虚羅と天子くんちゃんに良く思わない呪術師が一人いた。

 

「チッ…術式しか取り柄のないクソガキが」

 

その人物は呪術高専四年生の一級呪術師の薬丸である。一級呪術師と言えど、ナナミンなどの上澄みと比べると質が落ちているが気にしてはいけない。

そんな薬丸くん。トンファーのような最新式銃を使って戦う呪術師であり、天子くんちゃんと戦うと1秒で秒殺されるほどの強さしかない。因みに悪ふざけを考える1秒未満→実行で1秒であり、悪ふざけ無しなら瞬きより早く薬丸は事態を把握できず粉砕されて泣き叫ぶ。

 

「薬丸…顔にだすな…手遅れか」

 

2年生で見学していた宮國というツインテールで、シン陰流の使い手である高専生徒は薬丸の末路を思う。何故なら、薬丸の前に天子くんちゃんと魔虚羅が立っていた為だ。

 

「落雁どーん!!」

「ふんごぉぉ!?」

 

天子くんちゃんは薬丸の口の中に、落雁をぶちこみ…その衝撃で薬丸は白目を向く。だが…そこに魔虚羅が両手を振り上げている。魔虚羅の手には…アフロが握られていた。

 

「アフロどーん!!まこ!!」

「びゃぁぁあ!!」

 

薬丸は魔虚羅の手で、アフロを被らされて…ワンパンKOされたのだった。

 

「いぇーい!」

「まこー!」

 

そして天子くんちゃんと魔虚羅はハイタッチを行うのだった。

 

「しかし、乙骨先輩遅いな」

「だな…天子。乙骨先輩を見てきてくれ」

「あいさー!!」

 

だが…肝心の五条家の代表である乙骨憂太はまだ到着していない。これでは定例会を始めることが出来ず、虎杖先生と恵パパは天子くんちゃんにゴーサインを出した。

 

 

 

一方の乙骨憂太は憂鬱な気持ちで道を歩いていた。別に乙骨は天子くんちゃんのことが嫌いではない、禪院真希と乙骨憂太が結婚したことで…親戚になった訳だし、元気いっぱいの明るい子と思っている。だが、日々…悪ふざけするので、少し胃と毛根にダメージが来るだけである。

 

「わっしょい!!わっしょい!!わっしょい!!」

「「「わっしょい!!わっしょい!!わっしょい!!」」」

 

だが、天子くんちゃんと魔虚羅の元気な複数の声が響く。何事かと思った乙骨憂太は声の方を見ると、そこには…

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪府が誇る秋祭り 岸和田だんじり祭で使われるような、だんじりを曳く天子くんちゃんと複数の魔虚羅であった。

 

「これって大阪府のだんじり!?うわぁぁぁあ!!」

「わっしょい!!わっしょい!!ピーマン食べろ!!」

「「「わっしょい!!わっしょい!!わっしょい!!ピーマン食べろ!!」」」

「わっしょい!!わっしょい!!おつまみキャベツ以外の野菜も食べろ!!」

「「「ベジタブルフォーエバー!!」」」

「いや、ぜんぜん祭り関係ないじゃん!!キャベツ以外の野菜も食べてるわぁぁあ!!」

 

乙骨憂太はだんじりの屋根に乗っけられ、天子くんと魔虚羅達は全速力で定例会の現場に向かっていった。




オマケ 憂花ちゃんの場合。

憂花ちゃん「魔虚羅?紅茶」
まこーら「イエス!!マイエンジェル!!」

こうなるとか

東堂の扱いどうする?

  • なにを言ってる?俺はブラザーと一緒だ
  • ブラザーの弟子なら俺の弟子も同然!!
  • ブラザーを1人にするわけにはいかん!
  • 俺はハスミちゃんとデートするよ
  • これが青い春だなブラザー
  • カズサとライブだブラザー
  • 先生、どんな女がタイプだ?
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