ドライバー ~ 運転手 異世界で道を創る ~ 作:アンクルソー
さあ、始めよう!
まずは作戦会議だな!
ゴニョニョ(ミルに耳打ち)
‥‥
“ウィーーーーーン”
ムールーフを全開し、そこからミルが上半身を出して奴らに告げた。
「いつまでウチに付き纏ってれいば気が済むにゃ!しつこいぞー!」
「さっきも西の森で襲われたけど、今回は仕返しにきてやったぞー!!」
「まぁ・・・ウチをおもちゃにして、そのあと売っ払うって堂々と言ってたからにゃースレイ!!」
(大衆)おいまじかよ!やつら、国禁の人身売買までやってるのか?ザワザワ・・・
「聞いたら、孤児院にも嫌がらせしていたらしいにゃー!子供も人身売買するのかニャー?」
(大衆)おい、孤児院だって?
最近シスター2人くらいやめたらしいけど、奴らに売られたのか?
うちの店でも態度悪いのよねー、あいつら。
そうだよ、この前なんか歩いてるだけの俺の子供を突き飛ばしやがったんだ!
おまえもか?うちの子もだよ!
俺はカミさん絡まれて、間に入ったら殴る蹴るだぞ!
まったく、この街の衛兵は何してんのかね!
※ 駆け付けた衛兵がコソコソ逃げる
「よーし・・・機は熟した。いいぞ!最終警告だ!ミル!!」
「うん!スレイとその連中!!改心するつもりはあるかにゃー?」
「ふざけんじゃねぇ!お前、痛い目見るぞ!!!」
「よし、結構!!!作戦開始!!!」
「オッケー!じゃあそっちが痛い目見るにゃー!!!!」
「言ってやったにゃ!ソー!」
「よくやった!では、エンジンスタート!ブロロロロローーーン!!」
「おおおーーーー!!!」
離れていく民衆
「GOーーーー!」
「ガシャーン!!!」RVが鉄門をなぎ倒して庭に侵入した。
「きたー!!!おお、こっち来るなー!!!」
「まずは玄関からナー!!!ばきーーーーん!!!」
鉄門を倒して中に入り、庭にいる奴らをさんざん威嚇した後、俺たちは玄関を破ってダイニングへ!!屋敷内を走り回って、ぶつけ廻ったが、クルマはびくともしていない。
「きゃはは、楽しいにゃーー!!!」
「しっかりつかまってろよ!ミル!!!」
その後も各部屋の入り口と壁を突き破り、水回りの部屋などの設備を壊しまくり、水道の魔道具が爆発して水が噴き出ている。
俺たちはそのままクルマで階段を上って2階3階と荒らしまわり、最後に気になる地下に行ってみたら、なんと、そこには5名ほどの子供と2名の女性が囚われていた。
「おい!大丈夫か?」
「みんなクルマに乗れ!!指示したはいいが後席ちょっと狭いから座っといて!!」
「あとみんなこれあげるから下噛まないように咥えてて!!!」
とハンドタオルを渡した!
「よーし!フィニッシュだ!」
最後、執務室であろう、スレイの部屋の壁をぶち割って庭に出た!
倒された鉄門からあふれ出そうな民衆の目の前で、囚われていた7名を車から降ろした。
「これが証拠にゃ!!!」囚われた女性と子供たちをさらした瞬間、数百人は居ようかという民衆が、屋敷の庭に流れ込んだ・・・・・
あとはもう知らない、やつらみんな、街の人たちにボコボコにされてたみたい。
しかし、これだけ屋内を暴れまわって、人を直接は跳ねなかった。
これもドライバーとしての義務と言っていいのかな?w
しばらくたって、衛兵の騎馬隊が到着。
奴らはみんな連行され、おれとミル、囚われていた人たちも衛兵詰め所に連れていかれた。その時点で、既に昼・・・。
色々聞かれて解放されたのは夕方・・・といってもすでに辺りは暗くなっていた。
しかも、後日、尋問があるから再出頭せよとのこと
心配していた囚われの人たちも数日詰め所に宿泊し、順次帰宅できるとのことだった。
囚われていた女性は、やはりミルとは面識があるらしく、ひどく衰弱していたため、初めはわからなかったようだ。どうやら、孤児院のシスターだったらしい。嘘がほんとになっちゃたよ・・・。
脅しが怖くて、孤児院を辞めたところを聞きつけてさらわれたらしい。
なんとも執拗なやつらだ。
「あ、そうそう、冒険者ギルド行かないと!!」
クルマを町の人に披露したのは、テールゲートから魔物素材を取り出すためだ、なので、クルマをギルドの解体場につける必要があったのだ!仕方なかったのだ!!と自分に言い聞かせる。
「派手にやったようだな!にいちゃん(笑)」
ギルドのおっちゃんに言われてしまった。
「悪は滅びたのにゃ!!!(笑)」
「まあ、ちげえねな!あいつらどうしようかと思ってたところだしな(笑)」
「で、買取だよな!解体場いくか!!」
・・・・・
「こりゃすげえな、これが魔道車か?俺も乗せてくれよ!!」
「無理!!」ばってんポーズ!!
「これは、登録しないと乗れないのよ!」
「監禁されてたやつのせたんだろ?」
「緊急時以外はそうなの!!」(マッチョなおっさん乗せるの嫌だわw)
「仕方ねぇ・・・・じゃあ、素材出してくれ、ほんとにジャイアントボアなのか見極めてやる。ビックボアじゃねえのか?」
(ほんとにジャイアントボアだよ。少し小さいけど・・・これ幼体か?)
「・・・・・まったく!なんだよこの素材の山、入りきんねーって、解体場に!初めてだぞ?こんなの!おまえ本当に収納Lv3か?とんでもない容量だな!」
(深くは追及しないで(笑))
「よし、あとはギルドの方で解体しとくけど、魔石はどうする?」
「肉も、それぞれ1割くらい残して貰えるとありがたい!それと魔石は売らないで取っておくよ!後の素材は全部売る!」
「わかった!ジャイアントボアなら、オークションにかけるか?結構高値だと思うぞ?」
「うん、ギルドに任せるよ!俺は適正価格で貰えればいい!!」
「わかった!じゃあ、明日の夜にまたギルドに来な!!よろしくな!」
「うん!よろしくおねがいします!!」
こうして、おれは、この世界の4日目を終えた。昼間のあれは多分世直しだよな?
まあ、定義は無いらしいから、俺基準で1回目としとこう!!
だがしかし・・・・この後の方が俺はとんでもない事になるのであった。