ドライバー ~ 運転手 異世界で道を創る ~ 作:アンクルソー
【12話】大量資金獲得
スレイの一件後、冒険者ギルドに素材を収め、宿屋に帰るにもクルマは宿屋に置けないので、ギルド解体場前の隅っこに置いたまま、ミルと二人で歩いて宿屋に向かった。
あまりしゃべらないミルが気になって、顔を覗き込むが、黙ったままだった。
「どうかしたか?ミル!」
「なんでもないにゃ!!!うるさいにゃ!!」
「はい、すいません・・・・???」
宿屋に帰る前に、飯を食っていこう!となったが、結局、宿屋の1階食堂で飯を食っている。いつもなら・・・・“あの店がいい!!”か“ソーの飯がいい!!”ってなるのに、今日は何かおかしいな?
・・・・と考えながらも、がっつり食べる異世界料理は初めてだ!
ビジュアルもめっちゃ旨そう!マンガ肉も他の卓で見つけたので、すかさず俺も頼んだ!
飲み物はエール!いわゆるビールの薄いやつだが、ガブ飲みするにはもってこいだな!キンキンに冷えていたら最高だが・・・まぁ、ぬるくはないけど。
ミルは食うより飲むのに一生懸命だ。
エールに飽きたのか、火酒ってやつも頼んでいた。
もちろん度数高そうなスピリッツ系だと思うが、大丈夫か?こいつは・・・・。
いやー、食った飲んだ!!
久々に愉快な食事!暴れ廻ったからだろうな(笑)
「おい!ミル部屋行くぞ!!」
「ミルはジョッキ持ったまま、テーブルに突っ伏してる!」
「うーーーん・・・・」
「しょうがねえなぁ!お姉さん会計して!!」
おっと!銀貨3枚も取られた!危うく足りんところだった。
「おにいさん、ミルさんちゃんと解放してあげないとだよ?(笑)」
「・・・・?はい!はい!わかった、わかったw」
さあ、いくぞー!・・・とミルを背負って階段を上る・・・・。
バサッ!!ベッドに置いたミルは妙に艶めかしい・・・・。
やばいな・・・・こいつほんとスタイル良いわ(笑)
スレイに付き纏われるのも納得かも。
上着を脱がし、毛布を掛け、俺も寝る準備。
と、後ろから・・・・ギュっと抱きしめられた!
「え?ちょっと、ミルさん?酔ってるの?」
でかいお胸、背中に押しつけんでくれる?
おぶった時も、少し前かがみだったんだから!(笑)
「ソー・・・・」
「ん?」
「交尾したい・・・・」
「んーーーーーーーーーーーー?」
「発情してるにゃ・・・・」
「なんでよ?昼間なんも大丈夫だったじゃない?」
「斑豹族の女は人気があるって言ったにゃけど・・・・」
「うん、聞いたそれ・・・・」
「獣人の中でも特に・・・・・」
「うん」
「エッチが上手にゃからにゃ・・・・ 」
“プツーーーン!!!”
俺の中の何かが外れる感じがした。張り詰めたものがプチっと切れるのではなく、かかってた鍵が外れ、扉が開かれたような感じだった。
理性が吹っ飛ぶとはこういうことか?48年経験したことが無かった。
そこからはもう・・・・。
18歳の身体って、こんなに丈夫で、精力高いんだなー・・・・と自分で自分に関心するくらいだった。結局2人とも眠りについたのは明け方近く。
窓の外は・・・薄明かりがさしていた。
≪5日目≫
・・・・・・
「ソー、起きてにゃ!!ソー!」
「お腹減ったにゃ!もうお昼過ぎてるにゃ!!!」
「うーーーん・・・・おおお!!」
起き抜けにミルの双丘が飛び込んできた。
「起きる!起きる!」
おれは早々に起きて、食事を作った。
BLTサンド・・・食材は収納から出した。
ミルさんや!その食べっぷりよ!!(笑)
「まぁ育ちざかりは食え食え!!」
しかし今より育つと・・・・どうなるんだろ!!
コーヒーを入れながら、そんなバカな事考えてると・・・・。
「そのコーヒーってやつ、もう一回チャレンジしてみていいかにゃ?」
そうそう、シクルの街に向かう途中、一度ミルに振舞ったが、噴き出してたな(笑)
「いいよ!そうだ、今度こそミルクと砂糖入れなよ!」
「わかったにゃ、ソーのいうこと聞くにゃ・・・・」
ん?なんか、前より素直でかわいいじゃん(笑)
「うん、これなら飲めるにゃ、しかもこの飯に合うにゃ!!」
「でしょう!でしょう!」
俺は満腹になって、ソファーに横たわった、するとミルが毛布をもってくっ付いてきた。一度したら、もう2度も3度も同じって・・・昨晩そんな回数じゃなかったが(笑)
それから食後の運動がまた始まってしまった。
・・・・・・
「やばいぞ!!!」
窓の外を見るとすでに暗くなっていた!
「ギルド行かなきゃ!!!」
「えーーーー、いいじゃん!明日でも!!もっとウチとイチャイチャしてるにゃ!!」
・・・・・・・(汗)
おれは、運転手の時も、時間だけは遅れないよう気にしていた。
典型的な日本のサラリーマンなのだ!!
・・・・・・・(汗)
「うりうりーーーー!!」(ケツを向けるなケツを!!(笑))
「よし、俺は誘惑に負けない!!ここからはビジネスだ!!ミル行くぞ!!」
「(さっきまで負けてたくせにw)わかったにゃー、着替えるから待ってにゃ!! 」
「よしよし!いい子だ! 」
そんなバカップルぶりを見せつけているが、ふと気になった。
何故か地球に残した“家族?”に対する罪悪感は微塵もなかった。
まぁ、元だけどな!(笑)
これも、既に別の世界の、別の体って事なんだろうな・・・・。
もう既に夕刻6時・・・・俺たちはギルドに向かった!
・・・・・・
「おお!やっと来たか!」
「これが、肉の一割と、魔石だ!!」
魔石は、湯ぶね一杯分はありそうだ。肉は、サッカーゴールでもあふれそうなくらい積まれていた。
・・・・・ドン引きだわ(汗)
「魔道車こっちに持ってくるか?」
「そうだな!」
クルマをバックさせテールゲートを開く。
“ピーピ・ピ・ピ・ピ・ピ・ピ・ピ”
「おお!なんかすごい仕掛けだな!!」
「収納!!」
“ウィーーーーーーん”
前回と同じく肉が吸い込まれていく!!
「おい!これ、ほんとに収納Lv3か?なんか別の“ストレージ”とかじゃないのか?」
「え?ストレージ?なんてのもあるのか?」
まさか次元収納って、ストレージの上位互換?だったら・・・・・やばいな(汗)
「それから、買取り報酬の件なのだが、ちょっと額が多くてな!フロアで出せないのでギルド長室に来てくれ!ミルもな!」そう言われて、ギルド長室の長椅子に座った。
「まず、報酬の前にスレイの件だが、あれから取り調べが進んで、ちょっとまずいことになっていてなぁ・・・・。」
「え?(汗)」
「明日、州都から調査官が数名このシクルに入ることになった。」
え?州都?都市だけでなく、州もあるの?
州都ミリガンが絡む理由は・・・・どうやら人身売買にここの領主が絡んでいるらしい(汗)
「えー?組織犯罪じゃないか!しかも行政側の!だから、あんなに偉そうだったのか?スレイ」
「ああ、ここの領主が領主特権を衛兵詰め所に掛け合った形跡があって、極秘裏にやつらを逃がそうと画策していたらしい。うちと商業ギルドがかぎつけて、共同で魔道文書をミリガン州知事あてに報告したのさ」
「でも、衛兵もここの領主の私兵なんじゃないのか?」
「いや、この国の各都市警備兵は州兵が兼ねている。なので、街の衛兵とスクル騎士団は別の組織だ、あくまで衛兵は、街の治安維持。領地防衛をするのはスクル騎士団で、ここの領主の兵だな。だから衛兵(州兵)には、街の治安維持とスクルの監視、という2つの仕事がある」
だから、余計に厄介なんだな?普通はしないような、バカな行動をここの領主はやっちまった。裏を返せば・・・・。
「州にばれてもいいと思っているのか?」
「そうだ、何かしらの今後の目論見があるとみていい。ひょっとすると、ここが辺境であるのをいいことに他国と繋がっている可能性もありうる」
おいおい、なんか、厄介ごとの気配しかしないんだけどなぁ(汗)
「と云うことでお前ら二人は、この件がひと段落するまで、ここスクルにとどまってもらう!悪いな(汗)」
「いや、関わったからには全面協力するよ!ミルもいいよな?」
「ウチはもう、ソーについてくだけにゃん 」
「お!!おまえらいい感じだな!!」
「そうにゃん 」
「ま、まぁ(照)」
「わははは!いいねぇ若いってのは・・・・」
「と、忘れないうちに、報酬渡しとくよ!!これが内訳書だ!」
素材名(討伐名) 素材 食肉 薬剤 魔石 合計
ジャイアントボア① 360bc 80bc 130bc ― 770.00bc
オーク③ 120bc 980kc ― 120.98bc
ホブゴブリン④ 155kc - 60kc ― 0.215bc
シャドウスネーク① 950kc 66kc 11bc ― 12.016bc
レッドイエスパー① 25bc 1200kc 26bc ― 52.2bc
ジャイアントフォックス③ 24bc 800kc 240kc ― 25.04bc
シルバーウルフ③ 11bc 40kc 560kc ― 11.96bc
レッドディアー② 10bc 860kc 900kc ― 11.76bc
ビッグホーンディアー① 22bc 16bc 7bc ― 45.00bc
シルバーボア③ 9bc 950kc 600kc ― 10.55bc
ビッグシルバーボア③ 34bc 9bc 900kc ― 43.90bc
1103.641bc
10% 納税 110.4bc
5% ギルド手数料 55.2bc
支払い 938.04bc
※単位C チェーン bc=100万チェーン kc=1000チェーン
・・・・・
「ちなみにこの金額・・・・小さな城が立つな(笑)」
「もちろんシクルで1回に支払われた高額報酬記録だ!(笑)」
・・・・・・・・(汗)(汗)(汗)
「どうする?全額持ってくか?いくらか預けるか?」
「預ける・・・・と、どこでも引き出せるんだっけ?」
「ああ、どのギルドでも・・・・もちろん冒険者ギルド以外でも引き出せるぞ!・・・・だがウチじゃなければ、商業ギルドがおすすめだ」
「ん?どうしてだ?」
「信用の問題だな!薬剤や輸送ギルドはそれほど大きな組織じゃあ無いしな!」
「正し、1日に引き出せる金額は千チェーン以上1千万チェーン未満だ」
「まあ、現金なんて市場での買い物や飯代、宿代が主だしな!1千万以上の取引はめったに無いし、屋敷なんかの高額物件を買う場合なんかはこのカードのまま決済可能だ!ほとんどの商会は、カード決済機の設置が義務付けられている。」
「結構便利やなぁ!異世界!」
「じゃあ、9億はカードに貯めて、3800万は現金でもらうよ!」
「了解!助かるわ!現金はその他冒険者にも必要だからな!(汗)」
「じゃ、さっきのスレイの件!協力頼んだぞ!」
「あと、お前らパーティー申請は・・・・」
「そうか、しないんだったか?ミルもそこらへん兄ちゃんに話しておけよ!!」
「わかっているにゃギルマス!大きなお世話にゃ!!」
「ギルマス!?受付のおじさんじゃないの?」
「ギルマスにゃ!以前は、イエスのギルドでトップランカーだったにゃ。うちがまだ予備隊の頃の話にゃけど!」
「でもさ、これ全部俺がもらっていいのか?ミルももらうべきでは?」
「何言ってるにゃ、討伐したのはおみゃーのクルマにゃ!ウチは何にもして無いにゃ!
それにもう、うちらは一心同体にゃ 」
「は、ははは・・・・(汗)」