ドライバー ~ 運転手 異世界で道を創る ~   作:アンクルソー

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【5話】お金の価値

「びっくりだにゃーーーーー!!!」

 

「何にゃ!この収納!」

 

「俺もびっくりだよ・・・・。」

 

けど、この世界の価値観とか、金銭感覚とか備わっていない俺にとって、収入は必要だ。

 

これは大事な収入源だからな!

 

「ちなみにだけど、この魔物って・・・・冒険者ギルドとかが買取してくれる?」

 

「してくれるにゃ!」

 

「しかも‥‥高額にゃ!!!」

 

「高額??」

 

「2年前くらいに当時ウチがDランクだった頃、帝都から200kmくらいの森にコイツが現れたときは、討伐隊を組んでたにゃ!」

 

「その時は5パーティー、30人とギルド職員20人、騎士団と州兵50人の合計で100人くらいで討伐したにゃ!行き帰りも含めて50日かかったにゃ!」

 

「その時の討伐隊の一人当たりの報酬が、D-ランクの年間報酬になったにゃ!」

 

「年間?!!!!‥‥50名が?」

 

「いや冒険者30人・・・・実際は26人にゃ!」

 

「その討伐でDランクとEランクが2名ずつ、合計4名の死亡者が出たから、そいつらにはランクの平均年収の3倍がギルドから支払われてるにゃ。」

 

「なるほど・・・・この世界の冒険者ギルド、やさしくてよかった(ホッ)」

 

「で、いくらだったの?」

 

「1人当たりの報酬が、金貨で80枚(80万チェーン)にゃ!」

 

「金貨80枚!!!」

 

「金貨って・・・銀貨何枚?金貨1枚が銀貨5枚にゃ!」

 

「!!!!!!!!800万えーーーん!!!」

 

「俺の年収より多いやん?50日で?‥‥って、ミルは年収80万チェーン(800万円)?17歳・・・いや当時15歳で?」

 

「・・・・凄いね?」

 

「いや、当時のウチはD+ランクで、Cランク直前だったから、年収は大体150万チェーンくらいあったにゃゃ!」

 

「今はC+・・・去年の年収は200万チェーンくらいだにゃ!」

 

「・・・・おいおいおいおいおいおい!」

 

「俺のドライバー年収って、この世界の冒険者ならランク何なんだろう・・・・。」

(それともこの世界、超絶・大インフレ大会中なのか?)

 

「ミルさんや・・・ちなみにだけど、町の人たちの年収って・・・・どのくらいでしょうね?」

 

「なんか気色悪い口調にゃね、おみゃー・・・・。」

 

「大体、町の衛兵の初任給が2万チェーン。何だかんだで新人の衛兵が年収30万チェーンくらいかにゃ?」

 

「商業ギルトに登録している露店の商人は、品物にもよるにゃけど、大体1日の売り上げが1,500~2,000チェーンくらいだと思うにゃね!」

 

そうだよなぁ・・・それが普通だよ!

 

だって商売だもの1食500円(50チェーン)だもの!

 

「肉串がだいたい15チェーン(銅貨1枚+銭貨5枚)、ジュースが銅貨1枚、パン屋の黒パンが手のひらサイズで1個5銭貨にゃ!」

 

「で・・・・この収納した(10t以上あると思われる)ジャイアント…ボア?は幾らくらいになりますでしょうか?」

 

「うーん、前見た奴の半分も無いし、はっきりとはわからないけど~・・・」

 

(え?この大きさよりデカいの?)

 

「前回は、おそらく領主が5割は持って行って、冒険者とギルドは税金を引いた残りの5割を折半だと思うにゃね!」

 

「だから・・・・計算あまり得意じゃ無いにゃけど、ざっと見積もっても・・・・。」

 

「その時のパーティー報酬でPTランクがB~Eまであったけど、討伐隊を組んだ場合は、パーティーランクとは別に個人のランクが適用されるのにゃ!」

 

「平均が当時の私(D+ランク)だとしても36名(24名+慰霊金4×3名)×80万チェーン+αとしても税金ひかれる前で3000万チェーンの5倍くらいが価値かにゃぁ・・・・まぁ若い個体で前の半分としても、単独討伐にゃから・・・・価値の8割くらいが報酬かにゃ?」

 

(ん?・・・・要するに、前回の半分で1500万チェーン☓5倍で7500万チェーンが価値で、そのうち8割の6000万チェーンが報酬か?・・・・・・。)

 

「6000万チェーン・・・・・。」

(どえりゃぁことに・・・・あっ)

 

「おみゃー・・・・何汗かいてるのかにゃ?」

 

「そのくらいの金なら、Aランクの年収くらいにゃね!!!」

 

「冒険者Aランク年収6億!!!上場IT社長じゃんもう!!!」

 

「ん?・・・・あいてーしゃちょうって何にゃ?」

 

「Sランクなんて貴族顔負けの城に住む奴もいるらしいにゃ!見たことにゃいけど・・・・。」

 

「あいてぃー・・・・はこっちの話です。すいません。」

 

「あー、だけど、旨い肉収納しちゃったので、夜飯どうする?」

 

「もしよければ・・・・俺のもってる飯(カップラーメン)でも・・・・。」

 

「フフン、心配するなにゃ!」

 

「仕留めた小さいブル(牛)を内蔵除いて持ってきたにゃ!」

 

「ジャイアントボア見て焦って、全部あっちにおいてあるにゃ!!」

 

「まじかよ!!!!(それで遅くなったのか!おもわず合掌)」

 

「まかせろにゃ!ボアも旨いけど、ブルの肉も旨いにゃ!」

 

「さすがです姉御!!」

 

「姉御?ソーのほうが年上じゃなかったかにゃ?」

 

「いや、こっちの話で・・・・。」

 

とミルが仕留めた獲物を待っていると・・・。

 

100kgはあろうかという牛の頭を肩に乗せ、地面に引きずりながら背負ってきたのであった。

 

すんげー怪力!

 

 

ちなみにお金の話を整理するとこんな感じ・・・・。

 

1チェーン  銭貨1枚 約10円

10チェーン  銅貨1枚 約100円

100チェーン  大銅貨1枚 約1000円

500チェーン  小銀貨1枚 約5000円

2000チェーン 銀貨1枚 約2万円

1万チェーン  金貨1枚 約10万円

10万チェーン  大金貨1枚 約100万円

100万チェーン 白金貨1枚 約1000万円

 

その他に、魔石や鉱石と商品を交換することもあるらしいが、それらは非常に稀で、ほぼ通貨で取引されるらしい。

 

「・・・・これって、この世界の共通なの?」

 

「いや・・・・リーバ王国とイエス帝国はいっしょにゃけど、聖国や魔国は別らしいにゃ!ウチは聖国や魔国には行ったことがないにゃ。」

 

「そうなんだ!魔国なんてあるんだ・・・・。」

 

「あと紙幣は?」

 

「しへい・・・って何にゃ?」

 

「あー・・・紙でできたお金とか?」

 

「そんなのは聞いたことがないにゃぁ~・・・。ソーはどこの国から来たにゃ?」

 

「い、いやそんなのも在るのかな?って思っただけで・・・はは。」

 

ちなみに、リーバ王国はドワーフが王様で、商業が盛んな国らしい。

 

今いるイエス帝国は主に人族が多く棲み、皇帝も人族。

 

聖国(正式には聖王国だか、聖皇国だか・・・。)は宗教国家で、魔法研究や薬剤研究が盛ん。

 

魔国は、今は国としてあまり機能してないらしく、昔は魔王も居たが、今はいないらしい。

 

魔王ねぇ・・・・。

 

ど定番な感じだが、この世界の魔族ってどうなんだろ。

 

兎にも角にも、この世界、商いが盛んなら冒険者とかより商売だな。

 

運転、いわゆる輸送を生業にするのもいいけど、資格とかギルドとか、仕事の相場とか調べてからじゃないと難しい。

 

何より、こんなもの(RV車)を持ってこの世界を旅することが可能なのかどうか・・・・。

 

現時点では、要らぬトラブルに巻き込まれること必定・・・・だよな。

 

まったく・・・・女神リースは俺に何をさせたい?

 

・・・・現時点では全くもって不明だ。

 

 

その後は、余り深く追求せず、何よりこの世界のけものの肉を調理することに専念した。

 

ミルは、鉄板で焼かれるブルの肉にステーキソースをかけた瞬間。

 

匂いに卒倒しそうになっていた。

 

何より、自分が調理したものを「旨い!うまい!」と食べてくれている姿が少しうれしい。

 

転移して2日目、うれしいとともに、ミルが自分の娘たちと被って見えた。

 

 

 

あっという間に郷愁にかられた。

 

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