ドライバー ~ 運転手 異世界で道を創る ~   作:アンクルソー

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【9話】冒険者ギルド

「おうミル!今日は男ずれか?」

ギルドに入るなり一人の大男が声をかけてきた。

(この男、後で知るのだが、スクル冒険者ギルドのギルマスらしいw)

 

中は、これまた講堂くらいありそうな広さで、飲食店や売店もある。

「なんだ、知らねえ兄ちゃんだな!?」

ジロジロ見てくる・・・・カツアゲにあってる気分だ・・・・。

いやーーーなかんじだな・・・・。

「そうにゃ!ウチの彼氏・・・・兼、料理番兼、荷物持ち兼、運転手にゃん 」

 

え?

 

「そうか!そうか!運転手ねぇ・・・・お前もお年頃だからな!で、どうしようってんだ?そいつ」

「冒険者登録したいにゃ!!」

「何?・・・・こいつと一緒にパーティーでも組むのか?でもお前、パーティーは・・・・」

「パーティーは登録しないけど、新米にはいろいろ教えてやらないとだにゃん!」

「ああ、教育係か、了解だ!兄ちゃん、じゃ、こっちに来て、これに記入してくれ!

ミル助けてやれ!」

「わかったにゃん!」

ジロジロ(大勢の視線)・・・・。

“ミルの連れ見ねぇ顔だなぁ”

“なんかひょろちいなぁ”

“黒髪だぞ!闇魔法使いか?”

 

・・・・・・

 

な、なんか・・・・視線が痛い。

 

「これに書くにゃ!」

 

「名前、年齢、出身国と街・村、職業、魔法適性、生活魔法レベル、スキル、レアスキル

・・・・ってステータス丸裸じゃん!!! 」

「大丈夫にゃ!登録すればギルドカードに情報が映されるにゃ。どのみちギルドにはばれるにゃ!」

そうなのかーーーー!知らなかった。けど出身地って・・・知らねーけど、どうしよう・・・・。

 

「ミル!スクワド平原って街か?」

「・・・・何言ってるにゃ?・・・・平原は街では無いにゃ!」

そんな目で見ないでw

「タキ沼は!?」

「タキか・・・・タキならリザードマンや少数の部族が暮らしてるから、街ではないが出身地としてはおかしくないけど・・・・おみゃー、あんなところに住んでたのか?」

「う、うん、タキ沼のもうちょっと先なんだけど・・・・師匠に育てられたから、地名とかわからんのよねぇーーーー!」

「スクワド平原は何国?」

「おみゃー、地図持ってないのかにゃ?」

 

ええ・・・・・・ナビ頼りなもんでw

 

「スクワド平原はイエス帝国の南西部、聖国との国境にゃ、地図見せるにゃ!」

 

非常にざっくりな地図を見せられて、納得せざるを得ない状況になった。

 

こんな感じで、スクワド平原はイエス帝国の南西部、このシクルの街は帝都イエスの南西で、スクワド平原の南に位置するにゃ!

 

ひじょーーーーにざっくりな地図だな!この世界、ナビなんかあったら大変だな。

 

ミルが車が乗ってるときはナビ画面が真っ黒にしか見えなかったらしいから、この先も黙っとこう。

「良しじゃこれで!」

 

名前 ソー    年齢 18

出身国  イエス帝国    地域  タキ

職業       魔動技師

魔法適性    風・土・闇     

スキル      生活魔法、収納

レアスキル   

 

 

 

大男が除き込む。

「よし!終わったな?見せてみろ!」

「あれ、魔動技師なんて職業ありましたっけ?まぁ、誓約石に手を置けばわかりますけど・・・・」

「ちょっと待ってください!!今準備してきます!!」

 

受付のお姉さんかわいいなぁ・・・・相手(ニコッ)

 

「何デレデレしてるにゃ!!!怒」

デレデレしてないですよ!?ってか、俺彼氏じゃあないし!料理番でもないぞ?

「よし準備できたぞー!こっちの平らな方に手のひらおいてくれ!右でも左でもいいぜ!」

「ウス!よっと!」

ピカ―――――――――!!!

おお、なんか光った!

 

よし!オーケー!ステータス出たぞ!!

ソー シシバ    18歳

  レベル          16

  職業       魔動技師

  称号       なし

  HP           180

  MP           225

  魔法適性    風・土・闇

  スキル      生活魔法Lv3 調理Lv2 収納Lv3

  レアスキル   なし

 

 

「な、なんでこんなにレベル上がっているにゃ!!!???」

(しー!しー!黙っとけ!ミル!)

「ん?上がったのか?おめでとうさん!」

「しかし、“魔動技師”なんて職業本当にあるんだな? 」

「レベルも伸びシロありそうだし、レベルの割にはHP・MPの数値もソコソコ高い」

「素養もよいが、何より収納Lv3が凄いな!!冒ギルより輸送ギルド行った方がいいんじゃないか?w」

 

ですよねー!!w

 

「あ、あと魔物素材も買取できますか?今じゃないんですけど・・・・」

「ん?」

(あ~、この先ランク上がって、狩れるようになってから・・・ってことか?)

 

「出来るぞー!ジャンジャン持ってきてくれ!高額買取してやるから!!」

「ありがとうございます!」

 

「じゃあ、冒険者登録証だ!予備訓練からじゃないから、ミルのいうことよく聞いて行動しとけよ!」

「あと、バンク機能もついてるから無くさないように!無くしても大体返ってくるけな!」

「再発行は銀貨5枚だから気をつけてな!」

「無くしても帰ってくるって・・・・どうしてですか?」

「あ~、冒険者登録証は紛失したものがギルドに届けられると謝礼がもらえるし、お前以外にバンク機能は使えないからな!他人が使うと魔力判定でエラー出るし捕まるから!w」

 

魔力は1人1種類の螺旋構造になっていて、他の人と同じものはないそうだ!

DNAみたいじゃんか!

 

「じゃあ、F-からだが頑張ってくれ!兄ちゃん!期待してるぞ―――!」

期待している感じを・・・・全く感じないよ?w

「よし!登録もしたし、宿に帰るにゃ!」

「ちょっと待ったー!!!」

(強面の二人組・・・・1人は犬獣人か?)

 

「おいおい、ミル!そんなヒョロガリな奴連れてないで、俺らと飲もうぜ!!!」

(うほーーーー!テンプレキター!!! )

「ウチ・・・・酒は好きだけど、エロおやじは嫌いにゃん!」

「なんだと?コラ!」

「あんたら、いっつもやらしい目で見てくるから嫌いにゃん!特にそっちの犬!!」

「てめー!おれは立派な黒狼族だぞ!犬と一緒にするなよ!」

「ウチだって斑豹族にゃん!犬には負けないにゃん!」

「テメー!表出ろ!!」

 

「おい!冒険者同士仲よくしろ!!」

「スレイさん!!だってよーー!」

「気にすんな!そのうち、ミルも・・・・うちに来るからよ!(ニヤリ)」

 

(小声)「きんんんんも!!あいつ本当にキモいわ、ソー行こう!!」

「う、うん・・・・」

宿屋への帰り道・・・・。

細い路地に入る手前、ミルが小声で伝えてきた。

「ソー!付けられているから、あの右の角入ったら走れ!ウチらのほうが絶対速いから、ついてくるにゃ!わかったかにゃ!!」

「うん!わかった!汗」

 

1・・・・

2・・・・

GO!

 

猛ダッシュ!

「あいつらバカだにゃ!w ウチの足をなめすぎニャン!やっぱり正解にゃん」

「風属性持ってるから、足早いにゃん!ソー!」

「いや、限界だって!これ以上無理」

 

・・・・・・

 

「何とか撒いたにゃ!宿入るにゃ!!」

本当に撒けたのかなぁ・・・・。

 

不安は的中する。

部屋に入った後に窓際から外を眺めれば・・・・

路地の角に深くローブを纏った影が、こちらを向いているのを目撃するのであった。

 

 

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