アウトドアがしたいのでオンラインゲームを始めようと思います   作:七篠言辺

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第二回イベントの前日端的な


アウトドア好きとイベント①

(第二回イベントの告知?)

 

初めてのフレンドを得てから数日。凪は自室でモニターに表示されている文字列を眺めていた。

それはNWOの新イベントのお知らせ、彼がゲームを始めてから初めてのイベントである。

その内容はイベント限定エリア内に隠されているメダルを集めるというもので、メダルのほかにもダンジョン、ボス、隠しクエストなど盛りだくさんな内容である。

一見探索がメインに見えるイベントだが、最終的にメダルの奪い合いになるのは予測できる。

 

(確か、今のNWOのアクティブユーザーが大体二万人くらいだったっけ。その全員が参加するとも思えないけど、それでも少なすぎる。

とはいえ、戦闘はなるだけ避けて、探索重視で行けばいい…か?)

 

この男、参加する気満々である。

もともとはゲームそのものには大した興味を持っていなかったが、数か月プレイを続けたことで立派にハマってしまったのだ。

もっともゲームプレイ時間の約6割は釣りに占められているのだが。

そんな彼にとって探索が(一応)メインになるこのイベントは心が躍るものである。

一枚もメダルが手に入らずとも、新しいポイントで釣りができればそれで満足なのだ。

そんなわけで、彼はこのイベントに参加を決定した。

 

 

Side:優香

 

(第二回イベントかぁ)

 

凪の家から少し離れたところにあるとあるマンションの一室、己に割り当てられた部屋の中で綾織優香(あやおりゆうか)はモニターを見てため息をついていた。

何を隠そう彼女はNWOでも最大規模を誇るクラン、炎帝の国を率いるリーダー、ミィのリアルの姿なのである。

 

(今回はチーム組んでもいいってことだし、絶対クランで参加することになるよね…はぁ、胃が痛いなぁ…)

 

そんなことを考えながら、優香は思いを馳せる。

最近ゲーム内で出会った青年のことを。

ミィ(優香)がゲーム内で唯一優香(ミィ)でいられる彼のことを。

あれから何度か会って話をしている。おそらく彼も今回のイベントに参加するだろう。

なんだかんだ言っても彼もゲームが好きだから。

だが、

 

(でも、誘うのはやめとこうかな。絶対めんどくさいことになるし。)

 

そう。炎帝の国はミィにあこがれているプレイヤーの集まりだ。下手に自分のフレンドと紹介するのは面倒ごとのタネだろう。

 

(はぁ、なんでこんなことに…)

 

頭を振ってネガティブな考えを追いやる。最近は彼のおかげで気持ちはだいぶ軽くなっているのだ。

そう。彼のおかげで。

 

(はぁ、私って単純だなぁ)

 

優香とて華の女子高生。己のこの気持ちはよく知っている。

まして、その思いを馳せる男の子が、リアルで少し気になっているクラスメイトと雰囲気が近いこともその感情に拍車をかけていた。

 

(何考えてんだろ、私。)

 

もう一度頭を振って桃色の創造を頭から追いやって、優香は眠りについた。

 

 

Side:ルア

 

「よし、ログイン完了っと」

 

数日後、ルアはイベント開始地点に立っていた。

周りを見渡すと、以前調べたときに出てきた顔がちらほらと見える。

少し目を凝らせば、炎のような赤色の装備品で統一した集団が見え、彼らの視線の先には己の友人が檄を飛ばしている姿が見て取れる。

そんな姿に内心でエールをおくりながら、イベントの開始を待つこと10分、

 

「がおー!集まってくれたプレイヤーの皆!今日は来てくれてありがとうドラ!

まもなくイベント用フィールドに転送されるので、その場から動かないでほしいドラ!

チーム登録してないプレイヤーとは遠くに飛ばされちゃうので、ちゃんとチーム登録されてるか、かくにんしてね!」

 

空中に突然現れた人形のような赤い人形がアナウンスを開始する。

念のために今回のために用意しておいたアイテムたちを確認し、特に問題はなさそうなので、そのまま開始を待つ。

 

「ドラー!スタートー!」

 

そんな声が聞こえたと思ったら、彼の視界が光に包まれる。

このゲーム特有のテレポートの感覚に身をゆだねながら、良い釣り場を期待してルアは第二回イベントを開始した。




リアルのことも書きたいなぁ
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