別の父に会う話~黒猫を添えて~   作:西山希龍

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という訳でXでつぶやいた通りN√でもしもリィンとエマの息子が生まれて創の軌跡の世界に迷い込んだらになります
結構長めになりました
リィンくんの嫁さんはルーレットの結果ですw
もう少しずれてたらアルティナでしたね


始まり

「はぁはぁ……やっぱ強いなこれが『巨イナル一』か母さんや先生の言う通りバケモンかよ」

 

宇宙空間で二機の人型起動兵器が対峙していた

 

黒く禍々しい方は匣のような立体物を守っているもう片方は紅い色をした機体で機体中傷だらけで負傷した箇所からは火花も散っている

 

【ちょっと何してんのよ!撤退しなさい!このままじゃ死ぬわよ!?】

 

紅い機体に乗った少年……ギーラ・シュバルツァーが乾いた笑いと共に弱音を吐くとギーラの肩に乗っている黒猫……セリーヌが 責した

 

「そりゃ無理だ」

 

【なんでよ!?】

 

「ここで引けばグランドリセットが起きる……ここでやれなきゃどっちにしろ詰みだ、エミリアさんは?」

 

【……さっきの攻撃で地上まで墜落したわ……もう戻ってこれないと思うわよ】

 

「そっかーエクスキャリバーがあればワンチャンあったかもな」

 

【どうすんのよ、グランドリセット受け入れる?受け入れても誰も責めないわよ大人たちが必死になっても『あれ』を壊すまで至れなかったのよあんたが壊せなくても誰も責めることはできないあきらめてリセットまでエマと一緒にいればいい】

 

「ごめん、セリーヌそれはできない」

 

【っ……もっとはっきり言わなきゃわからない!?『ティルフィングA』じゃあれ『巨イナル一』には勝てない!勝てない戦いを挑んで苦しむよりも母親とリセットまで一緒にいなさいって言ってるのよ!】

 

「セリーヌ……お前だけなら魔術使って母さんの所に帰れるな?」

 

【あんたはどうすんのよ!?あんたまでいなくなったらエマがどれだけ悲しむと思って……!】

 

「今から特攻を仕掛けるそんで死ぬ気で匣を壊して『巨イナル一』から父さんを引っこ抜く、悪いけど父さんを呪いから引き剥がすのは任せる……母さんに伝言を頼む……父さんと幸せになってほしいと」

 

【はぁ!?あんたふざけ、にぎゃぁぁぁぁ!!?】

 

「舌噛むなよ!」

 

バカげたことを言い出すギーラを怒鳴り止めようとしたセリーヌだがギーラが特攻をしかけるためにスピードを上げたため機体のGにより悲鳴を上げてしまう

 

「(ほんとなんでこんな特攻を仕掛けてんだろうな、セリーヌの言う通り破壊を諦めるのが正解なんだろうなでも)」

 

ギーラの脳裏に浮かぶのは成長していく自分を見てどこか浮かない顔をする母親とその仲間や知り合いの人達、幼い頃は分からなかったギーラだが今ならわかる

 

「(俺に父さんの面影を感じるから父さんのこと思い出して悲しかったんだよね……匣を壊してグランドリセットを防いでも父さんがいないと幸せにはなれないだから)……『巨イナル一』ここでお前は終わらせる!」

 

ティルフィングAが『巨イナル一』へと猛スピードで突っ込む当然『巨イナル一』により止められ頭部を掴まれ締め付けられるが

 

「それを待ってた……!」

 

頭部を掴んでいるため無防備のコックピット部分にティルフィングAの腕を突っ込ませる

 

「取った!セリーヌ!」

 

【ああ!もう!】

 

セリーヌの術によりリィン・シュバルツァーをあらかじめジョルジュ博士と決めておいた座標へと送る、あとは博士たちが何とかするだろう

 

「……レーギャルンの匣あとはお前だ……!」

 

搭乗者がいなくなったことで動きが鈍った『巨イナル一』から虚無の剣を奪いレーギャルンへと加速する

 

「(かつて聖獣すら葬りさったこの虚無の剣なら至宝にも通じるはず……!)壊れろぉぉぉぉ!!!!!!!」

 

虚無の剣を振り上げたティルフィングAの一撃がレーギャルンの匣を襲うが流石は至宝虚無の剣でさえ一撃で破壊することはできなかった

 

「だけど確実に効いている……!」

 

『ギーラ君!』

 

「大統領!」

ティルフィングAに通信してきたのは共和国現大統領のロイ・グラムハート、今回の作戦の責任者であり娘のために尽力してきたいいお父さん

その顔には汗がたくさん流れている

 

『無傷ではないこちらの端末でもレーギャルンの匣の反応は弱まっている!壊せる!もはや君に託すことしか私にはできない……!頼む!レーギャルンの匣を破壊してくれ!』

 

通信越しにロイの叫びがギーラに聞こえるレーギャルンの匣を破壊したいのはギーラとて同じ母と父の幸せになってほしいが為に今回の作戦に帝国側として参加している

 

「ええ!これで終わりだぁぁぁ!」

 

虚無の剣を大きく振り被ったティルフィングAの一撃によりレーギャルンの匣は機能停止した

 

『やった!やったぞ!アニエス!これでお前は……!』

 

ティルフィングAの通信越しでもロイの喜び、涙を流す姿が見える

 

「これで……終わったか……ごっほ!ごっほ!」

 

【まったく無茶するから】

 

「……セリーヌ、さっきは気づかなかったけどなんでまだここに?予定ではあのまま転移で帰ってるはずじゃぁ」

 

【私はエマからあんたのこと頼まれてるのよ!途中で帰る訳ないでしょうが!!私のお小言はここまでにしておくわ、どうせこの後エマのお説教が待ってるしね】

 

「やっぱ怒られるかな?」

 

【当たり前でしょ!反対するエマに黙って参加して新旧Ⅶ組のみんなにも黙ってたんだから】

 

「うへぇ~ユーシスさんには言ったのに」

 

思ったよりもお小言が少なくて安心したのもつかの間セリーヌにより告げられた言葉を聞きうなだれた

 

『ふん!当たり前だ、俺だって納得はしていないしアルティナ怒っていた』

 

「ユーシスさんそんなぁ~!」

 

【あれは……?ギーラちょっと近づいてみなさい何か妙よ?】

 

「え?だってレーギャルンの匣機能停止したって」

 

何かが気になったセリーヌの頼みを聞いて機能停止をしたレーギャルンの匣へと近づいてみると

黒い何かがあった

 

【これは……歪み?空間が歪んで……?】

 

「うぉ!!?吸い込まれる……!?」

 

【なっ!?逃げなさい!吸い込まれたらどうなるかわからないわよ!】

 

「んなこと言ったって……!吸い込む力つええし、スラスターだってさっきの戦いでイカレてんのに……!」

 

【まずいわね】

 

『ギーラ!?耐えろ!今ティルフィングのスペアを宇宙用バックパックに換装させている必ず助けに行くから耐えろ!』

 

「ユーシスさんそんなこと言っても……!もう耐えられない……!こうなったらセリーヌだけでも転移させて……!」

 

【ふっざけんじゃないわよ!?最後まで一緒にいるって言ったでしょ!?】

 

「ユーシスさんごめん……!」

 

そんなギーラの謝罪と共にギーラとセリーヌを乗せたティルフィングAは空間の歪みに吸い込まれ消えていった

 

『ギーラ!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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